竹楊枝を使うた事がありますろうか?えっ......?竹ですか?もしかしたら、楊枝の事などあんまり気にかけられていないかも知れませんが、実は一般的に竹楊枝は、あまり販売されちょりませんのでご存じの方は少ないかと思います。普通によく見かける楊枝は木製で、木の性質も非常に柔らかく、鋭利にしてある先端部分がすぐにつぶれたりして、使い勝手はあまりエイと言えないのです。
けんど、それに比べて国産竹の楊枝は凄いですぞね。元々竹繊維は、こじゃんと固く丈夫なのですが、その竹の中でも一番固い、表皮近くの部分だけを使っているので、先端部分がつぶれたり折れたりする事がないがです。竹職人が日本一と胸を張る竹楊枝の品質を支えちゅうのが材料取り。身の厚い1本の割竹から表皮に近い一番良い所だけ使い、後は全く使わない、本当に贅沢な材料の使い方をしちょります。
だから、不要になった竹材を入れるリヤカーがこのとおり、竹楊枝だけでなく竹串も同じように、こだわって製造されるので端材が大量に出てしまうのです。自然素材を贅沢に使うのは今の時代は時流に反しているようにも見えますけんど、いえいえ、なんの、なんの、竹は人の手を借りずとも地下茎で毎年どんどん生えてきますし、たったの3年で製品にできるというサイクルの早さ。継続利用可能な唯一の天然資源と言われるように、伐っても、伐っても使いきれない程の豊富な量あるのです。
まっこと(本当に)、強くてしなりがある竹楊枝。使いはじめたら他の楊枝は使えなくなりますぞね。毎日のように自分が使っていますので、よくよく分かるがです。
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