虎竹の里の使命

円座


名前は忘れましたけんど、茅に似た草を干してそれを材料に編まれた円座を頂いてきましたぞね。まだまだ、こんな円座を編むことのできるお年寄りがおったりしますきに、なかなか日本の田舎は素晴らしいと思うがです。


早速、板の間において座ってみましたが、適度な硬さとクッション性もあってこれは、こじゃんと(とても)快適ぜよ。一昔前は、こうやって自分たちの手近にある素材を上手に使うて、毎日の暮らしに役立てよったことを座ってみて改めて感じたりするがです。暑い最中ですきに、ふと、足元みたら竹皮草履を履いちょります。これなども近くにあった素材を有効活用したエイ例かも知れません。


そうやって思うたら、竹という素材は里山にどこにでもあっていつでも手に入れることが出来ます。軽量な一本の堅くて長い棒にもなれば、割って細くしたら、しなかやで強く自由自在に曲がる。変幻自在なヒゴともなる。昔の人にしてみたら、まっこと不思議でこんな有り難い植物は他になかったのではないですろうか?神事などで多用される事からもなんとなく想像できる日本人の竹への思い。もっと、もっと見直してもろうて次の世代に繋げていく事は虎竹の里の自分たちの使命の一つながです。


コメント(2)

はち 返信

エジソンが発明した電球のフィラメントも竹でしたね。
日本の竹が、世界中に字義通り光を放った瞬間。

昔の人には、まっこと不思議で、ありがたい植物だったもんと思うがです。

・・・土佐弁、合ってますか?

竹虎四代目 返信

はち様

コメントいただきまして、ありがとうございます!

エジソンの事をよくご存じですね、まっこと嬉しいです
自分は竹屋の息子ですので小さい頃から
エジソン、エジソンと教わりましたので知っちょりますが
最初の電球に竹が使われた事はご存じない方も多いかと思います。

本当にはち様申されるように昔から竹は貴重な植物やったと思います

土佐弁バッチリですぞね(^^)

ありがとうございます!

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