竹は油分の多い植物ながです。そこで、細工に使う場合には油抜きという加工をするがです。虎竹の場合ですとガスバーナーで熱を加え、竹表皮からにじみ出てくる油分を布で綺麗にふき取ると美しい虎模様が浮き上がるがです。今年のインターンシップの学生の皆さんにもこの絶対に必要な油抜きの加工作業を体験してもらいます。この猛暑の中、ガスバーナーの炎がゴーゴーと音をたてる作業場は汗が吹き出すような暑さ。しかし、そこは流石に学生のみなさん、竹屋のキツイ仕事もなんのその若さでチャンレジです。
虎竹は淡竹(はちく)の仲間ですきに、もともと薄く粉をふいたように見える竹ながです。山に生えている自然のままの竹ではせっかくの虎模様も少し分かりづらいものもあります。さて、この竹をガスバーナーに入れてみると...、
二人一組でガスバーナーから出てきた虎竹を布で拭き上げます。反対側から入れられた日本唯一の虎竹は真っ赤な炎のガスバーナーから出てきたら、おっと、まったく別の竹に生まれ変わったよう!クッキリと虎竹ならではの模様が浮き上がっちゅうがです。竹の油分を拭き取った布は、何度も何度も使いよりますと竹油でふき取りできなくなるので、新しい布にやり変えながら作業はずっと続いていくがです。
コメントする