毎年、夏に開催させてもろうちょります。竹虎インターンシップが始まりましたぞね。はじめてインターンシップの学生さんを受け入れさせていただいたのは2001年春のことやったです。最初は、自分たちのような小さな竹屋に大学生の皆さんが来られても、何も教えてさしあげる事はないしインターンシップなど大企業がやるものであって竹虎では無理だとずっと思いよりました。
けんど、これが大きな間違いで、そもそも、学生さんに教えると言う事自体が思い違いやったです。実際やりだしてみると毎回お越しいただく学生の皆さんに自分が教わる事ばっかり。今の若い方たちも色々言われますけんど、見ていてなかなか素晴らしいと思うちょります。単調な竹の仕事の中にも意味を見いだして懸命に取り組まれます。
竹の事を知ってもらいたいと、いつも思うちょります。昔から日本の家庭にはひとつくらいは絶対にあった青竹踏みですら学生さんの半分くらいは何に使うか知らなかったりしますきに。周りの山を見れば、ほんの身近にある竹を本当に身近なものに感じてもらえるようになるだけでも、2週間のインターンシップを開催する意味はあるがです。
竹に毎日ふれあうという体験は、これからの人生でほとんどないかも知れません。日本唯一の虎竹で花籠を作るという事はほぼ、ないですろう。たった一度の貴重な経験で、有意義な夏休みにしてもらいたいと思うちょります。
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