これは何か分かりますろうか?丸みを帯びた木片が3つ並んでいるだけなので一体何なのか分からないのが普通やと思うがです。答えを申し上げますと実はコレ、竹皮草履を作る時に芯になる藁縄をひっかける三つ又ながです。昔は、だいたいこのような道具はなくて、足の指に引っかけて草履を編むことが多かったのですが、今では足の指を使われる方は本当に少数派となっちょります。
3本突き出た突起の部分に藁縄を引っかけたら、ギュ!ギュ!とひっばり、細く裂いた竹皮を手元から段々と編み上げていきます。藁縄が、引っかけられ、はずされ、又、引っかけられ、はずされ。毎日の仕事の繰り返しのうちに、元々は角々としていた三つ又の角はとれ、丸みがまして、とうとうこんなに丸くツルツルになっていくがぞね。一体、竹皮草履を何足編み上げたら三つ又はこんなに丸くなるがですろうか?この道具を少し見ただけで、職人さんの仕事ぶりが伺える気がするのです。
ちょうど今は夏の暑い時。こうやって熟練の職人に一足一足と編み込まれた竹皮草履は皆様の快足感のため、クールビズのため全国でお役に立つこともあるかと思います。もし、お手元に届いた竹皮草履をお履きになられるような事がありましたら、
「おおっ!?こりゃ~気持ちがいいねえ~♪」
と、たぶん喜んでいだたけるのではないかと、自分たちも多少の自信を持ってお送りさせていただく商品です。履き心地にご満足いただけたらなら、この草履職人の三つ又の事も、びっくと(少し)でも思い出していただけたら、こじゃんと(とても)嬉しいがです。
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