竹帽子

竹帽子


梅雨があがれは南国土佐はカンカン照りです。ジリジリと強い日差しは、まっこと(本当に)半端ではないですきに、外で仕事する時には帽子は絶対に必要ながです。ツバの広い帽子だったら、なおさらエイことはエイです。けんど、竹屋の自分がかぶるのなら、やっぱり普通のモノではなくて、竹の帽子がないろうか?夏になったらパナマ帽言うてダンディーな大人に似合う。洒落たツバのついた帽子を見かけるので、竹編みで帽子も作れないことはないろう...。ずっと、そう思っていました。


そうそう、今思いだしたのですが、何年か前に帽子デザイナーの平田暁夫さんの東京にある工房におじゃました事がありました。何と、実は平田さんが竹皮草履の愛用者であられましたのでそのご縁での訪問やったのですが、帰りがけに「竹皮でも帽子を作ってみたいんだよね」とリクエスト頂戴したのです。そこで、高知に帰ってすぐに竹皮の色合いや大きさを厳選してお送りさせてもろうた事もありました。拝見してはないのですが、たぶん素晴らしい竹皮の帽子ができたのではないですろうか?


そうぜよ、そうぜよ、そんな事もありましたので、竹皮でも帽子は作ることができるそれやったら竹で編む事も出来ますろう!そんな事をずっと思いよったら不思議な出会いで竹の帽子を作りゆう職人さんに出会うたぞね。


竹帽子職人


職人さんの、お師匠さんはお父さんやったそうです。何も教えてくれないお師匠さんやったそうですが、ある時、ご自分でかぶりたいと思うて自分で創作されたのが始まりやと言います。たまのお休みに竹帽子をかぶって外出されるとは想像しただけで、まっこと(本当に)格好がエイちや!お父さんの竹細工を背中越しに見ながらその技を覚え、受け継いでくれた竹職人さん、そして、出会いに、まっこと、まっこと感謝ぜよ。


竹帽子で散歩


しばらく、かぶる事のなかった竹帽子ですけんど、この夏用にと、又ひとつ誂えで作ってもろうたきに、一番上等の作務衣を着る時にあわせてかぶってみろうかと思うちゅうがです。梅雨明けの南国高知の強い日差しを待ちわびてますぜよ。


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