竹という素材は、まっこと面白いちや。竹の虫を作る職人さんの昆虫への愛情をヒシヒシと感じる作品たちを眺めながらふと、足の止まったのは竹の蝶の前やったです。この羽はもしかしたら...竹の内側には半透明の薄皮のようなものが付いちょります。この薄皮は、こじゃんと(とても)破れやすくなかなか細工に使う事は難しいのですが、こりゃあ、まっこと(本当に)良く作っちゅうよ。この薄皮を使うた昆虫竹細工は、祖父の元気だった頃の職人さんで、お一人だけ、使いこなす方がおられましたがあの方以来、見せて頂いたのは二人目ですちや。
静かな蝶の竹細工から、今度は今にも動きだしそうな二匹のカマキリです。それにしても、この虫たちのポーズ。足の形や、お腹部分や羽の細部まで竹の特徴を活かしながら細かく作りこまれて、ホンモノのようながです。自分が草むらにでもいるような気分になってきましたぞね。
そうそう、クワガタも意外と力持ちながです。よく、こうやってケンカしよったにゃあ。竹工場の周りには竹の切り屑がいっぱいで竹の糖質のせいかカブト虫が沢山集まりよりましたが、中にはクワガタもいて、小さい頃はよく昆虫採集に行ったものなのです。こんなシーンも確かにありましたぞね。竹昆虫の静と動。すっかり職人さんの手仕事に魅了され、楽しませてもろうた竹の虫たちでした。まっこと(本当に)ありがとうございます!
安井純子 返信
最初何気に蝶々の写真だと思って見ていましたら
ブログを読んでると竹細工!?
凄くリアルでびっくりしました
職人技にあっぱれです\(^o^)/
竹虎四代目 返信
安井純子様
竹虎四代目です。
コメントありがとうございます!
竹細工に気づいて頂いて、まっこと(本当に)嬉しいです(^^)
やはりホンモノと見間違えるほどの
竹職人の匠の技には仰天されると思います
竹のことも昆虫のことも
熟知した作家の方には頭がさがりますぞね。