資料館級の竹たち

竹民具


地元高知県の山間部に廃校になった高校があるがですが、そこで農作業や漁業などに昔から地域で使われてきた古い工作機械や道具、民具を一堂に集めた展示会が開かれちょりました。


いわし籠


自分の小さい頃には、子供なら十数人も入れるような大きな大きなイワシ籠と言われる竹籠が須崎の浜には幾つも置かれちょったのを覚えちゅうがです。これは、それに比べたら少し小ぶりではありますが、鰹漁の時の生き餌のイワシを入れて運ぶ竹かごながです。


背負い籠


それにしても今回の企画展は、こじゃんと感動します。こんなに沢山の竹籠や竹ざる。しかも、実際に高知の人々に使われよった先人の暮らしの息吹を感じるような竹たち。背負い籠ひとつ見ても色々な形があり、大きさがあり、編み方があり、使われ方も様々。古くなり方も違うちゅうしあれこれ想像しよったら時間を忘れそうながです。


洗濯かご


さて、そんな中見つけたメゴ笹洗濯籠時間がたったら、こんな風合いになるがやにゃあ。


食器かご


シダ編み食器かごもあるちや。プラスチックの無かった昔は食器類はこんなシダのかごに干してました。見入りよったら近くに来て説明してくれます。


エビラ


そして、最後にエビラかご。もともとは、蚕を飼う棚として使われるのが普通でしたけんど、竹虎では同じものを梅干し籠としてご紹介させていただいちょります。「不易流行」時代の移り変わりと共に、同じ職人の技術を残して今に活用しようと思うたら柔軟に変化していく事が必要やと考えちょります。


それにしたち、自分達の扱いゆう竹細工は資料館級のものやろうか?展示されちゅう品々の中には他にも竹虎にもある色々な竹製品がありました。改めて貴重な技や、後世に伝えていく事の大きさに身の引き締まる思いがした一日やったがです。


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