時間という竹職人

竹笠


これは竹ざるではありませんぞね。えっ?そしたら一体なんですか?と聞かれましたら木枯らし紋次郎(古い?)が頭にかぶっていた竹笠と言うたら分かりますろうか?極細の竹ひごで編み込まれた逸品なのですが、左右の竹笠の色目の違いはお分かりでしょうか?別に染めたり、色づけしたわけではないのです。もともと右のような白っぽい色合いの竹笠が、時間の経過とともに、だんだん色が変わってきて左のように色づくのです。


竹帽子


こちらも同じながです。同じ職人さんが編み込んだ竹帽子ですけんど、ええっ!?本当に元々は同じ色合いだったんですかっ?思わず、そう聞きたくなるような鮮やかな色の違い。右が作ったばかり左の色ツヤの濃い帽子はハッキリとは覚えていないけれど、数十年前に作ったものらしいです。この色合いの違いやと、まっこと(本当に)分かっていても、もしかしたら染めでもしたのかと思うほどです。しかし、実物をみたら、染めや塗りとは全く違う、明らかに別モノ。時間職人という、もう一人の竹職人が丁寧に丁寧に仕事した、自然な深みのある色合いやと気づきます。


これだけは、いくら名人と言われる職人さんでも真似できません。こんな風格のある竹細工は最高の竹と、職人と、時間、3つが揃わないとできない作品ながです。出来たばかりの竹帽子は、こけからどうなりますろう?それは、又、20年ほどしたらお知らせしたいと思うちょります(笑)。


竹炭カレー

竹蒸し野菜


竹筒で蒸し焼きにしていたのは有機野菜やったがです。しんなりして湯気がたちゆう新鮮野菜に塩をパラパラとやって頂きました。美味いっ!まこと、こうやって食べるがやったら下手なドレッシングは、かえって邪魔やにゃあ。


竹ペレット


けんど、さすがに竹サミットちや。今回の燃料には、薪など使われておらず、里山保全で切り出してペレットにした竹が使われちょります。この、こだわりが竹サミットぞね。


竹酒


ところで、大手ウィスキーメーカーさんなどでも、水の濾過の竹炭が使われちゅう事をご存じですろうか?たしか、ビールの水もそうやったと思いますが、こちらでは地元の酒造メーカー大村屋酒造場さんが竹炭濾過の日本酒を展示販売されよりました。このお酒は竹炭濾過だけではなくてボトルの紙も竹紙を使うちょりますし、竹にレーザー刻印したプレートまでつけて、とことん竹なお酒になっちょりました。


竹炭カレー


さて、けんど竹と食とは素材としても器としても、本当に密接に関係して切っても切れない関係があるがぞね。特に食材としてはまず、思い浮かべるのが筍料理で、これは昔から親しまれてますが、最近では繊維質である竹を微粉末にして食品に混ぜ込むことも研究がすすみよりますし、竹粉末を食べさせた牛肉や鶏肉というのもあるがです。


そこで、今度の竹サミットには竹虎も何か協力したいと思うてから、これも近年、食品に多用されよります。竹炭パウダー(竹炭微粉末)をお届けしちょりました。そしたら、その竹炭パウダーを使うて、田舎レストランを展開しよりますビオファームまつきさんが竹炭カレーを作ってくれていましたぜよ。初めて拝見させてもろうたけんどこりゃあ、見た目にも真っ黒でインパクトバッチリやきに!日本料理は目で食すと言いますけんど、他のジャンルの料理でも見た目は、こじゃんと(とても)大事。こんな真っ黒カレーは見たことがないきにお客様も楽しんでもらえるがではないですろうか?


さっそく自分も庭のテーブルに用意していただいていただきました。おっとそうじゃあ、この間、販売始めた竹スプーンを持ってきたらよかったにゃあ。そんな事も思いながら一口...美味いっ!!!見た目とは裏腹の、やさしいお味。竹炭微粉末のザラつきも感じませんぞね。いやいや、こんな美味しい竹サミットなら、こりゃあ、毎月のように開催してくれんろうか。


竹サミットinキャトルエピス

竹サミット


静岡県は昔から良質の竹が多い土地柄で、意外と竹細工の盛んやった地域でもあるがです。細い竹ヒゴで虫籠や菓子器、花かごなどを作る伝統の千筋細工などが、こじゃんと有名です。そんな静岡のキャトルエピスさんというケーキ屋さんではじまった竹サミットに行っちょりました。


鳥の巣


まず出迎えてくれるのが鳥の巣をイメージしたという竹のオブジェぞね。作られる方は、普段は庭師をされて竹垣なども製作されているだけあって、手際よく竹を扱い、大きな作品を作られちょりました。


キャトルエピス


平屋の日本家屋をイメージさせる店内に入るとおっと、ビックリたまげるのが長い長いショーケース。普通、ケーキ屋さんのショーケースは3段くらいになっていて短いけれど、ここのショーケースは1段で、はるか向こうまで続いちょります。こんなケーキ屋は見たことがないぜよ!?目を白黒させよったら、次々入ってこられるお客様はどれにしようか、アッチに歩いて、コッチに歩いて店主の言うとおりぜよ、まっこと楽しそうにケーキを選びゆうちや。そして、その対面に竹がズラリとあしらわれ、まるで竹林の中でケーキを選びゆうような楽しさがあるがです。


キャトルエピス


カフェの客席にも竹が立ち並んで、漆喰の壁や、落ち着いた古材の床、お洒落な家具とマッチしちょります。本来はケーキ屋さんで珈琲やきに、どちらかと言うと洋風なたたずまいのはずですが不思議な事に、まっこと(本当に)竹が良く似合う空間ちや。


半割竹


外の庭に出たらモクモクと煙があがりよります。半割にした竹で何やら蒸し焼きにしゆう様子。こりゃあ、何じゃろうか?そう言うたら、少し前に食べた竹パンも同じように作りよりましたちや。近づいてみたら......おっと、続きは又明日ぜよ。


シャープでモダンな米研ぎざる

米ざる


昔はお米を研ぐというたら竹ざるやったがです。お米を入れるので編み目から小さな米粒が飛び出ないように細かい編み目にしないといけないし、素手でお米を洗うので手に優しいように毛羽立ちなどない、美しい仕上げにしないといけない。竹ざるの中でも小さな米研ぎざるは実はかなり難度の高い笊で、満足するようなざるはなかなか無いがです。


おっと、けんどこの竹ざるは、なかなかエイちや。若手の職人さんが丁寧に編み込んだだけはあるがです。底にむかってシュッと萎んだ形も現代的にやし、口の籐まきも少し粗いものキッチリしちょって丈夫そう。一番の気に入っちゅうところは外縁で口部分ギリギリまで、横編みの竹ヒゴを入れちゅうところやろうか?お米を洗うて炊飯器に移す時にも目詰まりしたり、外にこぼれないようにと考えての事やと言います。


そうか、そうか、そしたら一度使うてみて、使い心地を試してみようか...。そう思いながら、すでに何ヶ月経ったですろうか。見れば、見るほどシャープな形がモダンに気に入って結局、米研ぎには使えずにおりますぞね。


「見るためのものじゃねえ、使うためのものじゃ」


一度お会いさせて頂いた事のある現代の名工。圧倒的な存在感のある竹細工師であられる廣島一夫さんの言葉を思い出したりします。けんど、使い心地の良い籠は、見ても美しいし、美しい竹籠は、使いやすく丈夫なものながです。


ランチョンマットは、ありませんか?

虎竹ランチョンマット


実は、みなさんに謝ることがあるのです。それは、これ虎竹ランチョンマット。ランチョンマットでありながら今まで、ずっと花台としてしかご紹介しておらず、インターネットで探してお越しになられたお客様から「ランチョンマットは、ありませんか?」そんな質問を頂いていたです。


まっこと(本当に)スミマセンでした。いえいえ、もちろん花台として使われたりもするのです。実際、本店では花籠の下に敷いて使っています。けれど、やはり一般的に多くご愛用いただくのは食卓の上。お食事の時にお役に立っているのだと思います。ランチョンマットは、ご紹介しているのに、どうして?お問い合わせがるのかなあ...。不思議に思っていましたが、やはり、ランチョンマットはランチョンマットとして、ご紹介しておかないとダメだと言うことです。今後、気をつけます、申し訳ございませんでした。


竹帽子で、こんにちわ

竹帽子


夏の暑い日差しは大好きですけんど、直射日光を頭に受けすぎるのは感心しませんぞね。という事で自分も小さい頃から帽子をいつも被っちょりました。そう言うたら小学校の頃、突然校長室に呼び出されたがです。日頃から、やんちゃ坊主ですきに別に驚きはせんかったけんど、言われた事にビックリしましたちや。


「ヨシヒロ君、そろそろ、その帽子やめなさい。」


当時、大阪で万博博覧会という催しが開かれて、こじゃんと話題になっていましたので父親に連れていってもろうたがです。そして、帽子をひとつ買うてもらいました。色々な民族衣装をまとった国際色豊かな人たちがグルリと帽子の周りに描かれちょって、自分は嬉しくて毎日、毎日、かぶってボロボロになっても、毎日、毎日......見るに見かねて校長先生が注意してくれたがです。


言われて初めて気がついて、よく見たらまっこと(本当に)白かった帽子はいつの間にか真っ黒になって穴だらけになっちょります。さすがに納得して、その日から別の帽子にしたがですけんど、まあ、それくらい帽子が好きながです。今でも帽子は結構持っちょりますし、たまに町にでかけて帽子屋さんを見ると、ついつい入ってしまうがです。


そんな自分が一番のお気に入り、自慢の逸品というたらやっぱりこの竹の帽子。形もエイし、通気性など機能性も素晴らしいとにかく1本、1本のヒゴ取りが丁寧で、作りが美しいのが最高にエイところぞね。こんな竹帽子など、被っているのは自分だけやろうにゃあ。(まあ、被りたくもないかも知れませんけんど)昔の職人さんは自分で作って、自分で被りよったと言います。たまの休みにはお洒落してこんな竹帽子をかぶって、さっそうと歩いて行くよったろうか?この竹帽子は、万博の帽子のように雑にしないように大切に愛用するつもりながです。


車エビ籠

車エビ籠


竹籠にも色々ありますけんど、こんな形の籠はあまり見た事がありませんでしたちや。この大きな籠、一体何に使うと思われますろうか?こじゃんとゴツイ竹を使うて編み上げて、竹のタガで補強しているという念の入りようこりゃあ、ビックリするほど頑丈に作られた竹籠ちや。


とある展示室で見つけた竹籠。係の方に写真の許可をいただいてから説明を見たら「車エビ籠」と小さく書かれてありました。なるほど、昔は海で漁師さんたちが使いよった籠なのです。高さが1メートル50センチほどもありましたろうか?こんな大きい籠やったら、一体どれくらいの車エビが入れられよったがやろう。フタまで付いちゅうのは、エビがピチピチ跳ねて外に飛び出さないようにやろう。毎日の漁に使う竹かごなら、それは堅牢に作られているのも納得ぜよ。


竹ひご


近寄って横編みの竹ヒゴを見て、またまたビックリ、この厚みはどうですろうか?薄く剥いだ竹ヒゴを3枚も重ねて編み込んでいるのです。それなら、最初から3枚分の厚みのある竹ヒゴで作ったらと思わかれる方もいるかも知れませんけんど、1枚の竹ヒゴですととても堅くて編み込む事ができないのです。3枚に剥いだ竹ヒゴにする事によって柔らかく、しなやかで、しかも強度もガッチリとした竹ヒゴになり大きく強い竹籠を編むことができるがぜよ。


しかし、どんな職人さんが作ったカゴやろう。目をとじたらネジリ鉢巻きに汗をかきながらテキパキと竹を扱う職人さんの姿が思い浮かぶようちや。作る人がおって、使う人もおる。昔のカゴには数え切れないくらいのストーリーを感じるので、まっこと(本当に)飽る事がないがです。


竹皮草履のコーヒーブレイク

竹皮草履ご存じですか?


後ろの画面が見えますろうか?そしたら、少し見えにくいですが中央の写真で竹虎の職人が手に手に持っちゅうものが見えますか?「竹皮草履をご存じですか?」と、白い文字で書かれている通り手にしているのは竹皮草履ながです。草履(ぞうり)......?なんか、古くさいイメージだね、何に使うの?たぶん、そんな風に思われる方も多いがではないかと思うのです。


竹皮草履


けんど、一回履かれた方はこの草履の虜となっちょります。特に今の梅雨時、じめじめ、むしむしする季節。汗がじっとり、にじむような日に足元がサラリやったら、どうですろう?ベタベタしたフローリングを素足で歩くのはイヤではないですか?特にお風呂上がりなどこの竹皮草履があったら、まっこと(本当に)快適!


自分などは「おはよう」から「おやすみ」まで竹皮草履。どこかのコマーシャルみたいですけんど、結局会社でも、自宅でも気が付いたらずっと履いちょります。冷房の温度も、びっくと上げてもエイにゃあ。そんなに思える気持ちの良い履き心地を小さなお子様にも、海外の足の大きなお客様にもそんな風にいろいろサイズを作っていたらいつの間にか12センチの竹皮草履子供用から特大サイズ28センチまで色々な大きさが揃うたがです。


ぞうり


だから、こんな感じ。竹皮草履で思わず広がる笑顔があるがちや。いつものコーヒーブレイクも更にリラックスして楽しくなるがです。実際にご愛用いただくお客様がお友達にオススメしてくれて、また、そのお友達が別のお友達にと口コミでひろがって、こんな笑顔の輪が全国にできゆうと思うたら、竹皮職人のおんちゃん、おばちゃんも竹皮を山に集めに行ったり、稲ワラをもらいに行ったり、そして草履を編み込む苦労なども吹き飛びますぞね。


竹の日光浴

竹ビアグラス


人も年齢を重ねるごとに紫外線やら何やら気にして、海に行っても、プールサイドでも太陽の光を気にされる方も多いようですちや。そうそう夏のレジャーどころか、日傘を差したご婦人は見慣れてはおりますけんど、なんと最近では「男の日傘」というような時代、まっこと(本当に)男は少々日焼けしちょって浅黒いくらいの方が健康的でエイのではないかと思いますけんど、これも時代ですちや、時代。


けんど、時代が変わっても、この竹の日光浴は、ひとつも変わることなく続きよりますぞね。トラックで運びこまれたマダケは一回は熱湯で油抜きをされ、それから炭化加工と言って高温の窯で蒸し焼きのような状態にしてからひとつ、ひとつ削り出し、加工されるがです。その工程の中での天日干し。これからの季節はジリジリ照りつけるような日差しの時もありすまけんど、竹は、ビーチパラソルが欲しいとは言いません。シミやソバカスになる言いません。こうやってサンサンと輝く太陽の光を浴びて乾燥して、竹のビアグラスになっていくがです。


ノドがカラカラになったお父さん方、お母さん方、そんな人の乾きを癒すのに自分がカラカラに乾燥されるとは、びっくと皮肉ですろうか?竹ビアグラスを手にしたときのあの竹肌の心地のよさ、軽い感触はこんな目に見えない手間から生まれちゅうがですぞね。


遠い台風の夜

虎竹林


子供の頃から台風は、まっこと怖かったちや。毎年、夏になり台風接近のニュースをNHKでやり出すと食卓の笑い声は消える。いつもは優しい父親は急にピリピリしだす。虎竹の里の前には海水浴場にもなっちゅう安和海岸がありますけんど、この浜に音をたてて大波が打ち寄せるようになってきたら竹虎の工場の職人さんたちは慌ただしゅうなる。


昔の竹虎の工場は木造でトタン張り、ガラス窓には雨戸もなかったがです。そんな窓や入り口から風が入らないように束にした竹を並べていく。土場に積み上げられた竹には重たい緑色のシートをかけて太いロープで何カ所も縛る。ピーピーピー......音を立ててバックしてきた三輪トラックが工場にすし詰めになる。小さい自分は何ちゃあできず、ただ、ただ大人達を見上げるだけ。せめてもと思うて割れたガラス窓の小さな穴に下に落ちていた瓦を立てかけるのが精一杯やったぞね。


不気味な静けさ。そして、轟音とともにやってくる台風。雨戸を閉め切った部屋でロウソクの灯を囲んですごす心細い時間。竹のいっぱいある工場は大丈夫やろうか?ヘルメットに雨合羽で出ていったきり全然帰ってこない父を待ちよった。今回の台風も、幸いなことに被害もなく通り過ぎました。また、あの竹林にゆっくりと出かける事もできますろう。大自然の前では、まっこと無力な自分です。生かされちゅう事を忘れんように毎日大切にせんといかんにゃあ。台風が、そうやって繰り返し言うてくれているのかも知れんちや。


竹のモアイ

竹のモアイ


竹職人さんは毎日、毎日同じ仕事の繰り返しをされている事が多いがです。繰り返しと言うても、昨日と全く同じという事ではなく今日は、こうしてみろう、明日はこうやったらエイろうか?そんな工夫をされて、同じ工程に見えても、びっくと(少し)違えていたり、同じ竹細工に見えても改良されちょったりしますが、職人さんよれば、それこそ50年、60年とずっと同じ仕事を続けられている方もおります。けんど、たまには、いつも作っているものとは違うモノを作りたいという方もおられます。


この竹のモアイ?と勝手に自分が呼びよります竹細工ももしかしたら、いつもの仕事の合間に手元に沢山ある竹を使い、遊び心で違うモノを作ってみろうかにゃあ。そんな軽い気持ちで始められたがではないかと思うがです。けんど、モノ作りには、この遊び心が大切で気の向くまま、手の動くまま形になったものが結構おもしろかったりします。


竹モアイもそう。職人さんの手彫りの立体感のある表情はもちろんですけんど、竹の荒削りな繊維の具合や、竹の色合い一目見て、こじゃんと(とても)気に入りましたちや。中に灯りを入れたらまるで生きちゅうように見えるのではないろうか?頼んでひとつ分けてもろうて机に飾っちょりますが、うん、うん、エイ。うん、やっぱりエイですぞね。


6月17日、竹の伐採シーズンを想い

竹の道


竹は一年中青々と葉が茂っちょります。里山に足をむければ全国どこにでもある身近な素材だけに竹製品の材料も、いくらでもあるかのように思われがちです。たとえば、虎竹縁台のご注文を予想以上の沢山いただいた場合「材料がないので製造できないのです。」とお伝えしますと


「えっ?竹は山に沢山あるのではないですか?」


と皆様おなじように不思議に思われるようです。これは、虎竹が日本唯一の素材だからという事ではなく、普通のマダケや孟宗竹にしてもそうながです。そうです、もちろん竹は山に沢山ありますが、竹には品質管理の上で伐採時期というのがあってから、その期間にしか伐採しないのです。そして、その期間に伐採した竹だけで一年間の竹商材をこなしていくがです。


だから、ひとつの商品を沢山作るというても、竹の伐採の時から段取りしてないとイカンと言うことまっこと、難しいもんですぞね。そういう意味では虎竹の里の山々は今はシーズンオフけんど、竹の出てくる細い山道を少し登れば、山肌には職人さんが一生懸命に竹を出した跡がしっかり残っちゅう。今日のような薄曇りの晴れ間、ときおり木漏れ日の射す竹林に遊ぶウグイスの声を聞きながら次の虎竹のシーズンを静かに待つがも大好きな時間ながです。


虎竹の竹炭籠

竹炭籠


虎竹の編まれた花籠ができてきましたぞね。編み込みの中にオトシと呼ばれる筒をいれて花を活けるがですが、この籠は、壁にかける掛け花籠。柱などにこんな花籠があって、一輪花が活けられちょったら殺風景な景色が、ホッと心がやすまって、びっくと(少し)笑みなどもこぼれるような雰囲気に一変するがです。


けんど、花を活けない若い方も最近は多いです。だから、そんな方にも竹に親しんでもらいたいと何か他の使い方もあるのではないろうか?考えたら、ありました、ありました。竹炭を入れて飾っていただいてインテリアにもなるし、部屋の消臭などもできる一石二鳥の竹炭ヘチマかごの完成ちや。竹炭を入れるがやったらどうしても壁にかけると言うことだけではなくて、そのまま横にして置いてもおおっ!?なかなかエイやいか一人思わず嬉しゅうなるがぜよ。


エッグスタンドな朝

エッグスタンド


朝起きたら、こじゃんとエイ天気ちや。昇りだした朝日の光がレースのカーテンから差し込んでくる。こりゃあ、朝ごはんは外でやにゃあ。ガウンをはおって竹皮草履を履き階段を降りていくがです。緑に囲まれた芝生の美しい庭におかれたテーブルで、お気に入りのカップにはいったコーヒーを飲みながら高知新聞を読みゆうと、おおっ!エイ香りがしてきたちや。ワゴンで運ばれてきた朝食はまるで高級ホテルと見まがうような豪華さぜよ。数品ならべてもらう料理の中でひときわ目立っちゅうのがエッグスタンド。


「ありゃあ、これは竹やないですろうか?」竹のエッグスタンドとは、まっこと(本当に)洒落ちゃうやいか。まず、卵から頂こうと思うて、これまた竹のスプーンを手にして殻を割って半熟をすくおうとするがです。けんど、すくうても、すくうてもキラキラ美味しそうに黄金色に輝く黄身がすくえないのです。なんで?すくえんがやろうか?やっても、やっても、スプーン入らない黄身。なんども、なんどもやりゆう内に目が覚めたら布団でしたちや。


福岡同友会の皆様が来社

虎竹の里の竹林


中小企業家同友会という会があるがですが、これは熱心な経営者の皆様の勉強会で全国組織ながです。この同友会の九州は福岡支部から、嬉しい事にわざわざ虎竹の里に見学に来られた皆様がおられました。


竹虎本社前


虎竹の里には、どちらから来られてもトンネルがあって、そのトンネルがひとつの境界線のようになっちゅうがです。トンネルとトンネルの間の、わずか1.5キロ程度の谷間にしかこの虎竹が成育しないと言う話をさせていただきます。


「ええっ~!?どうして不思議な竹やね」


自分たちは竹とは虎模様のあるものだと思うて育ちましたけんど、普通に考えたら、まっこと変わった竹ながです。


虎竹油抜き


虎竹をガスバーナーで熱して曲がりを矯正する。矯め作業の工程をご覧いただきました。虎竹をあぶると糖質の多い油分が吹き出し、なんとも言えない甘~い香りが漂うがです。この香り、竹の熱さ、バーナーの炎の音今ではなくなりつつある竹屋の仕事を五感で体感していただきたいがです。


焼け坂


竹虎は何というたち、日本唯一の虎竹やきに、どうしても竹林にはご案内させていただくがです。梅雨入りしたと言いますけんどこの日は、天気も良く、それでいて暑くもなく、


「竹の中は気持ちがイイねぇ~」


竹林にはいると皆様が言うてくれます。この季節は緑が映え、筍があっち、こっちと生えていたり、青々とした若竹が天に向かい真っ直ぐに伸びていたり、まっこと(本当に)帰りたくないくらい。しばらく座って風とサワサワした音に包まれていたいようなそんな、清々しい竹林やったがです。


雑誌「Men's JOKER」に掲載いただきましたぞね!

雑誌ジョーカー


雑誌「Men's JOKER」に掲載いただきましたぞね。どうぜよ?今日はびっくと(少し)お洒落に見えませんろうか?ああ、そうですろう、そうですろう。いっつもお洒落やきに、別段今日が特別どうこう言う事もないですろう。(本気)まあ、お洒落に見えるのも、そのはずぜよ。今回、掲載いただいた雑誌「Men's JOKER」はファッション誌やきに!自慢ではないですけんど、ワシもファッションにはかなりうるさい方です。


作務衣の染めは藍染めであるとか、作務衣の生地の厚さは、こうでないとイカンとか、作務衣の裾はゴムではなく紐で縛るタイプとか、作務衣の腰にはポケットがいるとか、作務衣のズボンの膝部分の裏地とか、作務衣の......(もうエイーーーーーーーーーーー!!!)


掲載いただいたのは虎竹ランチボックス鬼おろし竹網代ティッシュケース。どれもこれもイチオシの竹製品ですけんどファッションという事で言うたら大根ダイエットで注目されちょります鬼おろしやろうか?やっぱり洋服を着こなすにはスタイルが大事ですろう。けんど、改めて考えてみたら雑誌掲載も取り上げていただいたのは今年に入ってだけでも15誌もあるがです!まっこと(本当に)田舎の小さな竹屋やに、本当に毎回、毎回、心から有り難いと感謝するだけぜよ。いっつも、ありがとうございます!


虎竹の里の木馬

木馬


木馬(もくば)と聞くと「えっ......ガンダム......?」機動戦士ガンダムは、かれこれ30数年から放映され続けちょりますので、今では結構いい年齢になられた方の中にももしかしたら、主人公達の乗るホワイトベース(通称:木馬)を思い出される方もいるかも知れません。


けんど、この虎竹の里の木馬は、びっくと違いますぞね。木馬と書いて「きんま」と読むがです。まあ、かっては日本中どこででも使われていた。木製のソリの事ながですが、自分の小さい頃には山仕事には普通にこのキンマが使われよりました。伐採したばかりの重たい虎竹を満載して山を下ってきますので、丈夫な木材を使用して頑丈に作られたキンマは当時、子供やった自分たちでは、なかなか持ち上げられないような重さやったです。大人達、山の職人達は、こんな重たいキンマを肩に背負い、細く急な山道を一歩、また一歩、流れる汗をふくこともなく登っていきよりました。「あの木馬(キンマ)に竹を載せて下ろしてくるがや」小学校の頃は、虎竹の里の道路脇に小山のように積み上げられた虎竹を見るにつけキンマを担ぐひたむきな大人の顔を少し憧れのような気持ちで思い出したものです。


今ではエンジンの着いた便利な機械ができて、木馬の姿を虎竹の里で見ることは出来ませんけんど、目を閉じたら浮かんでくる一つの光景があるがです。それは、グツグツと音をたてて湯気の立ちゆう、すき焼きの宴の光景。日頃あまり見ないような豪華な飯台、お肉もある、野菜もある、お酒もコップに注がれちゅう。山の職人さんと奥さん、嬉しそうにお手伝いする娘さんそして、木馬を作った大工さん、みんなあの笑顔の光景。


当時は、木工をされる大工さんが、それぞれのご自宅にやって来られて納屋等を借りちょいて、数日間かけて木馬を作ることも珍しい事ではなかったがです。そして、木馬ができあがった夜は完成を祝い、木工職人さんの労をねぎらうためにせめてもの心づくしの手料理でもてなしていたのです。


美味しい物が何でもある時代、欲しいモノは何でも手にはいる時代。けんど、あんなに豊かさに満ちあふれた温かい笑顔で囲む食卓はあったろうか?目を閉じたら今でもハッキリと思い浮かぶちや。山の職人さん宅の土間から見た、あの夜。裸電球ひとつの下に家族が、人が寄り添うて明るく光輝きよったぜよ。暗くなりかけたあぜ道を急いで家まで帰った、大好きなお母さんの「お帰りなさい!」いう優しい声。大きな背中のお父さんの、どっしりした姿。何じゃろうか思い出しよったらまっこと(本当に)涙がとまらんがです。


謎の虚無僧

虚無僧


「おまん、一体誰ぜよっ!?」


工場で日本唯一の虎竹をお客様に見てもらいよったら、


ピーーーーーヒョロヒョローーーピーーーーー♪


妙な尺八の音色と共に登場した虚無僧。おおの、困ったちや、またまた、何か、びっくと(少し)変わった方が来られましたぞね。


「ややっ?けんど良く見たら、本当に何か変ではないかよ?」


そうですちや。虚無僧の被る、確か天蓋(てんがい)と呼ばれる深編み笠が変に長過ぎるのではないろうか?おっと...気がつきました。(みんな気づくと思います)なんせ、ちょうどの籠がなかったですきに竹編みゴミ箱を被っちゅうがです。まっこと(本当に)一体誰ながやろうかっ!?まあこんな竹籠を頭にかぶった作務衣のおんちゃんは他にはおらんがぜよ。エッヘン。(胸をはる事ですろうか......?)


40数年の飴色

白竹三段弁当箱


この白竹三段弁当箱の飴色の輝きは素晴らしいちや。大切に、大切に使うて40数年。職人さんが娘さんに譲られて、あの時の運動会に、あの日のお花見に、あの山に、あの川に遊んだ思い出のしみこんだ色合い。まっこと(本当に)竹職人の腕前は凄いけんど、「時間」という職人もなかなかエイ仕事をしますぞね。白竹三段弁当箱のうしろに見える白竹の色がこの目に見えない職人の手にかかったら、コレやきに。


家の中で使う竹細工はこうやって風合いを増しますし、庭で使われる竹垣などは色が枯れ、苔をむして趣が深まります。そう考えたら、竹細工というものは、完成して竹職人の手を離れてしもうたらそれを使う人と、時間と三者の合同作品と言えん事もないですぞね。三者が手を取り合うて初めてこんな息をのむような竹籠ができるのではないですろうか?


竹のウェストバック?

魚籠


先日の民具展を拝見させてもらいよったら、あの竹職人のおんちゃんの顔が見とうなったがです。93歳、まだまだ現役。作りたい時に作りたいものを思いのまま編み込む。静かな自宅兼工房には丁寧な仕事がキラリと光る竹細工がズラリ。虎竹魚籠とは又違う風合いのマダケで編まれた、ひときわ輝きゆう壁にかかった小さな魚籠に目がとまるがです。


「それは女房が、さげて(持って)行きよったヤツぜよ」


奥さんと一緒に仲良く近くの渓流までアメゴ釣りに出かけることも多かったと言う職人さん。さすがに思い出の品はイカンけんど、棚の上にあった、こじゃんと美しい魚籠を手にしました。平成12年4月と製作した時を書き込んじょります。と言うことは、何と12年前。いやいや、たまらんような色つやになっちゅう......。見るほどに魅入られてどうしても頂きたくて頼みこんで一つ頂いてきたがぜよ。


「おおの、こりゃあエイちや」腰に下げて一人悦に入りゆうがです。おっと、けんど釣りに行くがでは、もちろん無いですぞね。ウェストバック!そうそう、携帯電話やち財布やち何でも入れ放題じゃあ。虎竹の里では、これをウェストバックと呼ぶがやきに。


雑誌「うかたま」掲載の国産竹割り箸

うかたま


雑誌「うかたま」に掲載いただきましたぞね。竹虎でも販売させていただきよります。ナファ生活研究所さんの竹布と一緒に取り上げていただいちょりますのは、今からの季節に最高の室内履きと沢山の方にご愛顧いただく竹皮草履と少し前から国産で復活した竹割り箸。


里山の孟宗竹が使われなくなって、畑や他の森を浸食しているというお話を聞いた事もあるかと思いますが、この日本の竹を有効活用しない手はないとずっと、ずっと思いよりました。実は、数年前から割り箸を製造していたメーカーさんにも何社かお伺いした事もあるがです。けんど、安価な輸入割り箸におされてずっと前に製造を取りやめた所ばかりやったです。機械は錆び付いてその機械を使って製造される職人さんも高齢化しちょりました。それだけに国産の竹割り箸製造のお話を聞いた時には、こじゃんと嬉しく自分も少しでも力になって日本の竹利用が広がる契機となればと思うちゅうがです。まだまだ一歩踏み出したばっかりですけんど国産竹割り箸はに国内の竹の行く末を考える一つの形。もしかしたら大きな一歩ではないですろうか。


資料館級の竹たち

竹民具


地元高知県の山間部に廃校になった高校があるがですが、そこで農作業や漁業などに昔から地域で使われてきた古い工作機械や道具、民具を一堂に集めた展示会が開かれちょりました。


いわし籠


自分の小さい頃には、子供なら十数人も入れるような大きな大きなイワシ籠と言われる竹籠が須崎の浜には幾つも置かれちょったのを覚えちゅうがです。これは、それに比べたら少し小ぶりではありますが、鰹漁の時の生き餌のイワシを入れて運ぶ竹かごながです。


背負い籠


それにしても今回の企画展は、こじゃんと感動します。こんなに沢山の竹籠や竹ざる。しかも、実際に高知の人々に使われよった先人の暮らしの息吹を感じるような竹たち。背負い籠ひとつ見ても色々な形があり、大きさがあり、編み方があり、使われ方も様々。古くなり方も違うちゅうしあれこれ想像しよったら時間を忘れそうながです。


洗濯かご


さて、そんな中見つけたメゴ笹洗濯籠時間がたったら、こんな風合いになるがやにゃあ。


食器かご


シダ編み食器かごもあるちや。プラスチックの無かった昔は食器類はこんなシダのかごに干してました。見入りよったら近くに来て説明してくれます。


エビラ


そして、最後にエビラかご。もともとは、蚕を飼う棚として使われるのが普通でしたけんど、竹虎では同じものを梅干し籠としてご紹介させていただいちょります。「不易流行」時代の移り変わりと共に、同じ職人の技術を残して今に活用しようと思うたら柔軟に変化していく事が必要やと考えちょります。


それにしたち、自分達の扱いゆう竹細工は資料館級のものやろうか?展示されちゅう品々の中には他にも竹虎にもある色々な竹製品がありました。改めて貴重な技や、後世に伝えていく事の大きさに身の引き締まる思いがした一日やったがです。


杉皮の門セット

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竹細工は竹籠竹ざる等、室内で使うものばっかりではなくて、庭園用としても竹は多用されちょります。竹の垣根には建仁寺垣や四つ目垣、御簾垣など、実に様々な種類の庭垣がありますし、玄関脇などにしつらえる袖垣、庭の出入り口の枝折り戸、縁台そして、かなり大がかりな作りになるのが門セットぞね。


何枚も杉皮を重ねて仕上げていき、屋根の上にも内側にも虎竹の押さえ竹が入り、亀の甲羅のような形をした亀甲竹という銘竹を飾りに使うがです。かなりの重量になる、この屋根を太い2本の焼き丸太の上にのせて、焼き戸を取り付けたら完成。真新しい門セットは、ピンと背筋が伸びるようで、何とも格好のエイもんですけんど、これが数年たってから杉皮にコケが生え、草が伸びたりするようになったらまた違う魅力が出てきて、それはそれで風格がでて格好がエイがです。風合いのが深まってくるというのは竹籠や竹ざると、まっこと同じやにゃあ。


竹皮草履の心意気

特大竹皮草履


「こりゃあ、たまるかっ!!!」(これは、凄い)


暑くなってくると毎年のようにお問い合わせの多くなる、フローリング履きに最高の竹皮草履ですので草履職人も、こじゃんと(とても)忙しく製造させていただきよりますが、さすがにこんな大きいサイズの草履はそうそう作る機会は無いがです。作った職人本人さえ、


「一体、こんな大きいサイズは誰が履くがぞね?」


編み上がってからも、この32センチの超特大竹皮草履を手にしながら目を白黒......。海外の方への贈りものにされるのか?関取のような大きな方が履かれるのか?以前は時代劇の飾りに使われるという事でこんな特別サイズを製造したこともありましたけんど、いずれにせよこんな別注サイズの竹皮草履は職人の中でも腕のよい熟練職人しか編むことができない、まっこと(本当に)貴重な品には間違いありません。他で出来ない仕事やったら、自分たちにしか、提供させていただけない事やったら少々の苦労や試行錯誤はありますけんど、お客様の声にお応えしていきたいという「心意気」は、いっつも持たせてもろうちゅうがです。


四万十川基金2012

四万十川基金\


今年も日本唯一の四万十川の美しい景観に少しでも力になりたいと思うて、日本唯一の虎竹削り箸の収益の一部を四万十川財団さんに使うて頂いちょります。四万十川は全長が196キロもあってから、今でも川漁師さんがおったり沈下橋が架かっていたり川の美しさというだけてなくて、日本の古き良き故郷のような存在になっちゃあせんろうか?と思うがです。


自然のいっぱい残る高知県には四万十川の他にも、地元では昔から一番綺麗なと定評があって、最近「仁淀ブルー」と言われたりして、こじゃんと有名になっちょります仁淀川や日本で最後までニホンカワウソがおって、自分の小さい頃にはカワウソを見たとか、見ないとか結構ニュースで騒がれていた新荘川など、まっこと(本当に)さすがに日本一の森林県というだけあって、森が育む豊かな川の事やったら負けないがです。まあ、こんな高知の川を代表して、清流四万十川は全国に名をはせちゅうがかも知れません。これからも四万十川基金に少しでも多くの協力ができるよう自分たちも頑張りたいと思うちょります。


竹パンの誘惑

竹パン


イカン、イカン、イカンぜよ。ワシは前の検診でお医者さんに、キッチリと約束したがです。ダイエットして来年の検診には数値を改善させて、先生に褒められるがやきに。だから、スイーツは厳禁ながやきに!!!甘いものは大敵ながやきに!!!しかし、そんなワシの横で炭火をおこして金網をのせて、バーベキューかと思うたらそうではない。ええっ?なに?なに?半割にした竹を丸焼きにしゆう、こりゃあ一体何をしよりますろうか......?


竹パン


興味津々で見よりましたらカパリ......!!!竹を縛っちゅう針金をのけるとふわっ~~~~~~~~~~と、甘い香りが漂うがぜよ。竹の自然な甘さやろうか?竹パンの甘さやろうか?こりゃあ、イカン、イカンぞね。これは、きっちり確かめちょかんとイカンちや。仕事やきにゃあ、ああ、辛い......。


という事で、この日は泣く泣く、泣く泣くこの野趣あふれると共になんか優しい味のする竹パンを美味しく、美味しく食べたがです。