竹皮草履はお値段的にも、こじゃんと(とても)お求めやすくしちょりますので、たまに海外で作られた物と間違える程なんですが、昔ながらの熟練の職人さんによる全て手作り、材料から何から全て国産の履き物なのです。ひとつの決まった型にプレスするのではなくひとつ、ひとつ竹皮草履職人の手業で形をととのえ、編み込み、仕上げていきますので多少大きさや形が違うことがあります。それぞれの職人によって手のクセもあり、同じ竹皮草履でも微妙に差があるのも手作りならではの事。
けれど、手編みで形を整えることによって、一番よいことは、その履き心地ぞね。型押ししないので竹皮編みの本来の足裏への刺激があり、一度履いたら止められない、病みつきと言われる竹虎の竹皮草履ならではの独特の感触の秘密はここにあるがです。
ただ、底付きの竹皮スリッパに仕上げる場合には、専用の木型で上から圧力をかけて形を整えることがあるのです。もちろん強力な機械などではなく、当然自動化されたものでもなく、女性の社員でも、ギュギュ......と、締められるほどのお手製の道具。この道具もネジ部分からハンドルから鉄工所のオジサンに頭を下げて、あれこれ相談しながら何度も失敗して今の形になったそんな思いのいっぱいある機械ぜよ。おっと、少し話しが横道にそれましたけんど、この機械に、はめ込んで軽く形を整えることにより、EVAスポンジが綺麗に貼り付けられるようになります。しかし、まあ、こうして改めて考えたら、まっこと(本当に)ローテク手仕事に次ぐ手仕事の連続ぞね。
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