「こんな形の竹籠を作ってください」
こう言われて見せていただいた竹籠は、普通のマダケで編まれた六ツ目編みの籠。底に丸みがありますけんど、別段どうという事もない普通の籠と思うちょりました。見本どおりに製作させていただくのに、お客様から色々と聞かせてもらいよったらなんとこの竹かごはモノ入れとして使うのではなくて、頭にかぶる為のものやったのです。
「えっ!?という事は逆さにして使うがですか?」
ああ、なるとほどそれで竹籠の底部分に丸みがあるがやにゃあ。川下りで船頭さんが頭にかぶったりしている竹笠を、この籠に縛り付けるのやそうです。そう言えば四万十川の屋形船でも確か船頭さんはかぶっちょった。しっかりと納得したものの、逆さに使うとは考えもしませんでしたちや。まっこと、コロンブスの竹籠ぜよ。
由美デラックス 返信
竹虎さんの仕事に対する情熱と、竹に対する愛情に敬服します。コロンブス…のお話,面白かったです。竹のプロでも、知らないことがあったんですね。注文の通りに作っているにもかかわらず、何に使うかは聞いてなかったとは…。なんだか微笑ましくさえ感じました。「ああ、なるほど~」と素直に納得しているところに、四代目の人柄が表れていると思います。竹の事に関する限り、どこまでも少年のように純粋なんですね。
竹虎四代目 返信
由美デラックス様
いつもブログをご購読いただいて
まっこと(本当に)ありがとうございます。
また、コメントありがとうございます!
最近はホームページに掲載している以外の
色々な竹のご注文をいただく事が増えてきちょりまして
それぞれ楽しい仕事となって
皆様のお陰と感謝しております。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。