まっこと暑うなってきましたちや。喫茶店に入ったらホットコーヒーよりアイスコーヒーを注文しとうなってきた。食卓にも涼しい食べもの恋しくなってくる。そしたら、そろそろ、こんな青竹そばざるが活躍する季節ぞね。この青竹ざるは渦巻き状に編み込まれているのが特徴ですけんど、編みはじめの網代編みから渦巻きみたいに横に竹ヒゴが流れるように編み出すところが熟練の職人さんでも一番難しいところやと言います。
見とれてしまうほど美しい青竹ざるですが、青々とした表皮の色合いは時間とともに色あせて使うごとに落ち着いて、またひと味もふた味もある竹ざるに変わっていくのです。竹は表皮の部分が一番丈夫で長持ちしますけんど、この竹表皮部分を使うて編み込んでいますので、この竹ざるはこじゃんと強い。大事に使うたら何十年とご家庭でご愛用いただける逸品やきに、そう考えたら匠の技で作られた竹ざるや竹籠とは、決して高価ではないと、いっつも思うがです。
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