大阪からお客様が来られちょりました。遠くからの皆さんには、いつも安和の虎竹の里の山を見ていただきます。竹虎の工場から見える山々が日本唯一の虎竹の故郷ながです。焼坂の山を正面にみて、山に囲まれたこの谷間でしか竹が生育しないというお話をいつもさせて頂いちょります。
正直な事を言うと、幼い頃からずっと見てきた山、ずっと親しんできた竹林なので、わざわざ説明する必要もないのではないか...?かなり前は、自分達ではそう思うちょったのですが、実は県外から、いえいえ高知県の方であっても、そして、頻繁にこの国道を車で通ることのある方でしても。虎竹の不思議な生育の事については何もご存じなくて、当然、イギリスBBC放送が来た事など全く知るよしもないのです。
だから、当たり前の山々を見てもらい、竹屋の普通のお話をさせてもらうだけで「ええっ?そんな話はじめて聞いた」と、皆様が結構興味を持っていただけるがです。日本人と竹は長い長い歴史があるはずなのに、つい、この数十年で急に距離が開いてしまったのではないですろうか?けんど、まったく忘れられてしもうたワケではないと思うちょります。「エバンジェリスト」と言う言葉を知りましたぞね。伝道師という意味やそうです。自分らあが竹の事をもっともっとお伝えする。伝道師になる努力が必要やと最近とくに感じちゅうがです。
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