黒塗りの乱れ籠

黒塗り衣装かご(乱れかご)


先日のブログでお話させてもろうた。白竹の明るい色目の脱衣籠とは反対に黒塗り衣装かご(乱れかご)は渋い色目が人気ながです。ワシにしたら昔から祖母が使いよったりして普通に家にあった馴染みの乱れ籠ではありますけんど、最近では製作する職人さんも、まっこと(本当に)少なくなって、ほとんど見かける事もなくなりましたちや。


この黒塗り衣装かごの一番の特徴は幅広にとった竹ひごを使い、底編みは少し空間を空けて編んじゅうところやにゃあ。見た目にも隙間のある編み目が一つのデザインとなって美しいし、持ってみても竹ならではの軽さがあって女性の方にも扱いやすい黒っぽい色目ながら、全体的に清々しい印象さえ感じるのは編み目のせいですろう。さすが、昔からずっと変わる事なく受け継がれてきた日本の道具やと改めて思うがです。


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