竹の水面

竹ひご


これは何か分かりますろうか?川に沈められているのは竹。実は竹編みに使う竹材を水の中に浸けこんでいるのです。竹が水分をすって、竹を扱いやりやすくなると、老年の職人さんは笑いよりました。美しい川には鮎やろうか?小魚がいっぱい泳ぎよります。空も青く、高い、雲はゆっくり流れゆう、遠くの山の緑が美しい。


かって竹細工の盛んやった頃には、何人もの竹職人さんがおられて、竹を割る、竹を編む。この川にも、さぞ沢山の青竹がこうやって岸に繋がれちょった事やろう。道を行き交う人達が足をとめる。丁寧に編み込まれた竹ざるを手にとる。大きな竹籠を買い求める。笑顔のいっぱい見えるにぎやかなりし竹細工の店先を想像しながらしばらく、ここで目を閉じちょりました。竹の明日はどんなやろう?川面に映る青空に祖父の顔を探すけんど風がゆっくり渡って行くだけながぜよ。


コメント(2)

はち 返信

美しい景色ですね。真冬にもこのような作業があるんですね。それにしても青い空!きれいな水面に姿を映す青竹と合わさり、まるで夏の写真のようにも見えます。高知の温暖で恵まれた環境を、現在冬場に晴れ間がほとんどのぞかない日本海側在住の私は羨ましく、また懐かしく感じながら写真をじっくり眺めさせていただきました。

竹虎四代目 返信

はち様

先月、島根県からお越しになられちょりました方々が
高知に入ったら「もう春だね」
と話された事を思いだしました。

空が青いのが高知のエイところです
いつまでも、ずっとこうあって欲しいもんやと思うちょります。

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