先日は、遍路杖をこしらえよりました(製作してました)。布袋竹という竹があるがです。よくお話させていただく事もあるがですが、テレビ番組「水戸黄門」で黄門様が手にする竹は、持ち手が亀の甲羅のように見えますきに亀甲竹(きっこうちく)と呼ばれる竹ながです。
亀甲竹に良く似ちょりますが、布袋竹は、七福神の布袋様のお腹のようにポッコリしたふくらみが何ともユニークな特徴の竹。コレも持ち手に最適ですきに竹杖やら釣り竿にされる事も多いがです。竹虎工場のガスバーナーでは、サイズに切った布袋竹を油抜きして、1本づつウエスで拭きあげてから、熱を利用して、まっすぐに矯め直す加工をして仕上げます。
まだ、熱い遍路杖を手にしたら、ついこの間、四国八十八箇所を毎日30キロを歩いて、40日で一周した人の事を思いだしましたちや。実は自分も100キロ歩く大会に参加させてもろうた事がありますきに分かるがですが、長距離歩くときには杖が、こじゃんと(とても)頼りになるがです。だから、この杖一本一本も、きっと誰かのお役に立てるろうそう思うちゅうがです。
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