虎竹ドラフト会議

虎竹の山だし


山道をガタゴト車で走っていっくがです。川のせせらぎと、小鳥の声が聞こえてくる静かな山の中に、おおっ!!!出ちゅう、出ちゅう!!!今年も日本唯一の虎竹ニューフェィスが勢揃いし始めたがぜよ!!!まっこと頼もしい顔ぶれじゃあ。嬉しゅうなって車から飛び出して駆け出すがぜよ。


虎竹の里の山道


虎竹を運び出す山道は足を滑らしそうな急な傾斜の道、まっこと(本当に)獣道みたいな細い道。けんど、どうぜよ!?運搬機がちょうど通る幅に綺麗に整備されたワシらあにとったら命の道。


日本唯一の虎竹


おっと、おるおる(居る、居る)。息をきらせて登ってきた竹林には将来有望な若いしが凛として立っちゃある!プロ野球のドラフト会議は終わったばっかりやけんど虎竹の里ドラフト会議は、さあ、これから始まるがやきにゃあ。


竹虎のブーツ

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いやいや、ヤング向けの雑誌やにゃあ。ええっ?今何と言うた...?下の世代のおる所で「ヤング」らあと言うたらまっこと(本当に)おんちゃん扱いぜよ。けんど、ヤングはヤングじゃあ。おまんらあ、西城秀樹のヤングマン知らんがかえ?


まあ、それはエイとして、こんな若者向けのファッション雑誌「FYTE」。「フィッテ」と読むそうですけんど竹虎が一体何を掲載いただいたかと思うたら竹布五本指ソックスながです。数年前やったら五本指ソックスはあまり履く方もおりませんでしたが、ここ最近はすっかり定番となりましたちや。五本指ソックスと竹皮草履をフローリングのご自宅で愛用の方も増えましたきに今回の雑誌の特集では、これからの季節に人気のブーツでのニオイ対策、ムレ対策に竹布の抗菌パワーを活用したいという記事を掲載いただきましたちや。


女性のブーツは高知の田舎でも見かけますぞね。なかなか格好がエイにゃあ。実はワシもよく履くがですよ。(自慢)えっ?あ、そうか、ワシのは長靴じゃった。


竹屋の血が騒ぐ竹籠

農家さんの籠


若い方にも竹の良さや、竹の事をもっと知ってもらいたいと思うちゅうがです。なんせ、日本のお米は世界一美味しいと言われちょります。お米と竹が何の関係がと思うかも知れませんが竹はイネ科ぞね!竹の花は60年に一回しか咲かんと言われちゅうけんど、その花はまるで稲穂ぜよ。そっくりながやき。なので世界一美味しいお米の実る四季の美しいこの国は世界に胸を張れる竹の国やとワシは思うちょります。


ほんで、びっくと(少し)話をさせてもらいますけんど竹は、もともと農家さんなどでも実用品として広く使われちょりました。戦後、プラスチックや安価な海外製品におされて段々と職人さんが少なくなり、かっての日本の台所いうたら竹笊やら竹籠など竹細工がいっぱいやったのに、今のご家庭で台所用の竹製品が一体どれくらいありますろうか?ワシくの母親の家らあは、食卓にも流しの上にも食器棚にも竹がいっぱいですけんど普通のご家庭では竹製品らあはほとんど見当たらないのでは?と思います。


日本人と竹とのつきあいは古くワシの祖父の代あたりまでやったらどんな小さい村に行っても竹細工をやっている職人さんは一人くらいはおって農家さんや、漁師さんの使う道具を製作したり直したりしよったそうです。


最近、農家さんから竹籠が持ち込まれる事が多くなってきました。古くなった竹籠を、新しくしたいという相談ながです。近くの職人さんが編めなくなったというのが一番の理由やそうですけんど、何ちゃあ、今の時代、プラスチックじゃあちありますろう?


「けんど、やっぱり竹がエイですきに」


そう言うてくれる農家の方には、出来るかどうか分からん籠でもとにかく全力で取り組ませてもらうがです。そりゃあ、嬉しいですきに。手間がかかって儲けという事で考えたら全くソロバン勘定の合わない事ばっかりですけんどこんな事を言うて頂いて大事に可愛がられて年をとってヨボヨボになってきた竹を見せてもろうたら竹屋の血が騒ぐですろう。


笹の葉粽

粽


その粽(ちまき)の美しさと言うたらまっこと(本当に)、帯をほどいて開いてしまうのがびっくと(少し)惜しいばあやったがです。ここのお店は地元の素材に、こじゃんと(とても)こだわりがあって、何とこの笹の葉まで地元で調達しよります。けんど、こうやって笹の葉で包むのも竹皮弁当箱などと一緒で、笹には天然の抗菌性があるからやき。先人の知恵というのは考えたら凄いものやと思うちや。


鰻粽


笹の葉を一枚、一枚、開いていったらフワ~っとした、ほのかな湯気と美味しそうな香り。表れたのは鰻の粽ぞね。何とも食欲をそそるがは照り照りした鰻のせいだけや無いです。笹の葉の青さのせいもあるのではないろうか?おっと、この鰻の粽(ちまき)にはゴボウが隠れちゃある。一口、ほうばったら鰻とゴボウの最高のコンビネーション!こんなに合うとは初めて知った幸せな昼食やったぜよ。


贅沢なお肉屋さん

竹トレー


「このトレー、お肉屋さんから作るように頼まれた...」


ええっ!?綺麗な白竹を、こんなに美しゅうにアジロ編みに編み込んだ竹トレーをお肉屋さんで使うとは凄いぜよ。こりゃあ、こんな竹トレーを使うばあのお店やきにきっと最高級ブランド牛の専門店か何かに違いない。そう思うて聞いてみたら、なんですと?どうも、そうでも無いらしいちや!


「うん、どこやら、普通のお肉屋さん...」


普通のお肉屋さんで一体どうして?と思いますけんどこの晒した優しい色目の白竹の上に赤い霜降り肉は、さぞ映えますろう。おおの、想像しただけでシャブシャプが食べとうなってきたぞね。ちょうどテレビCMで胡麻ダレを見たばっかりやし。


まあ、けんど、どうですろう。どう言うたち、こんな竹トレーを使うご主人さんは何かこだわりがあるハズぞね。白衣に長靴履いて肉の調理場で腕組みしゆう姿が浮かんでくるちや。どうも納得がイカンきに。まっこと(本当に)一回訪ねてみたいと思うちゅうがです。お肉屋さんにまで覗きに行きたくなるち、竹は、楽しいにゃあ。


唐丸籠とは違いますぞね!

竹かご


「出しとうせや~」


竹籠の中にワシが入っちゅうのが分かりますろうか?こんな竹編みの籠で悪人が運ばれて行くシーンを時代劇などでご覧になった事があるかと思います。当時このような籠は唐丸籠(とうまるかご)と呼ばれよったそうですけんど、ワシが入っちゃある竹籠は唐丸籠とは違いますぞね。実はお客様からご注文をいただいた特別サイズの竹籠ちや。直径70センチ、深さ50センチもある体格のエイ大人がゆっくり入れる程の大きさながです。


竹籠


大きな竹籠と言うて思い出すのはワシの小さい頃、近くの須崎港にも沢山あって、よく隠れんぼして遊んだ鰯かごがありますけんど最近では大きな竹籠いうのは、漁業用としても農業用としても、あまり必要とされちょりませんし、太く厚みもある竹ヒゴを使うて、かなりの体力も必要とされるため年々高齢化して少なくなる竹細工職人には大きな籠をつくる技術がほとんど残っちゃあしません。


この竹籠は背負い籠を、びっくと大きくしただけやきに竹ヒゴ取りなど大変ではあるもののそこまで難しい仕事ではないがですが、ますます少なくなる竹職人。日本から、のうなる(無くなる)伝統の技を改めて考える機会になったがです。えっ?そうそう、そうですちや。この竹編み籠の中に正座して考えたぞね。日頃の反省もかねて...。(笑)


不眠症の理由

不眠症


実は最近、眠れんがです。そうぜよ、あの竹炭枕のパワーをもってしても妙にイカン。そもそも横になって3秒あったら寝てしまうワシがこんなに眠れんなるち...これが不眠症いうもんですろうか?まっこと(本当に)、この悩みが解決せん限りワシに安眠はないがやきに!


はいっ?悩みち何ぜよ?よくぞ、聞いてくれましたっ!!!!!(まあ、普通聞きますちや)毎年、この季節になったら悩みの種、それが......いや、止めちょきます。ブログをご購読いただきゆう皆さんにワシの悩み事らあ...。


ええっ?まあエイき、話してみて......とな、嬉しい(涙)。いやいや、悩みいうたら来年の年賀状の事ちや。大学4回生の時に45歳まで続けると約束してはじめた写真付きの年賀状も来年で24回目となります。お世辞やろうけんど、


「自分のお兄さんが、毎年楽しみにしてる...」


とか


「お母さんが、あの年賀状のファン...」


とか言うてくれますきに、社交辞令と分かっちょりますが友人ばかりかご家族の方まで期待してくれちゅうと思うと止めれんがです。


けんど、今年はもう10月も下旬やに、アイデアが全く出んきに誰か教えとうせ...。ちなみに、今年2011年の年賀状はこんながやったがです。


遠い昔の名人作、竹籠

竹かご


昔の名人が編んだ竹籠を見せてもろうたがです。


「これは、大切に持っている...。」


熟練の竹職人さんがそう言うて飾っているだけあって、コタツの上でミカンを入れて使うような飾り気のない素朴な竹篭やけんど、そこはかとなく伝わってくる存在感のようなものがあるがです。


手にとってみて少し驚くのは、その堅牢さ。まこと不思議な魅力のある篭ちや。最近では、見たことがないぞね。手に持った竹籠を真上から見てみます。編まれた竹ヒゴを見ていただきたいがです。何枚も何枚も重ねたようになった竹ヒゴ。1本の竹なら、とてもこんな厚みで編み込めませんけんど、薄い竹ヒゴを重ねることによりしなやかに、そして、強く編み上げる事ができるがやにゃあ。


会うた事もないですけんど遠い昔の竹職人さんに思いをはせます。生活の中で使われて、鍛われて、磨かれてきた竹篭の工夫がここにあるがです。

竹工場専用の箒

竹工場用箒


竹工房には竹を割ったり、剥いだり、削ったり、とにかく竹の端材から、竹の粉から、細い削りカスからいろいろなゴミが辺り一面散らばるがです。一日の仕事が終わったあとにこれらのゴミを掃きあつめ整理整頓して帰りますけんど、この掃除に最適な箒がコレやと言います。


箒草


箒草にも種類があって、この箒草は背丈の低いパッと見た感じは、道端にはえている雑草にも見えますちや。けんど、この草で作った箒は竹のゴミを掃くのに、こじゃんと使い勝手がエイと竹職人さんはわざわざこの草の種を頂いてきて自分の工房ちかくに蒔いて育ていうがやそうです。


竹虎にも棕櫚箒から座敷箒、竹箒まで色々ありますけんど、ええ...?本当やろうか?


そう思いながら試しにササッ......。


ありゃあ?


もう一回、ササッ......ササッ......まことっ......!?


なるほど、竹を割った大きなゴミから削って出来た細かなゴミまで掃ける、掃ける。ワシも、びっくと(少し)感激して1本だけ分けてもろうて帰ってきましたぞね。


日本実業出版社さん月刊「ニュートップ」

日本実業出版社月刊「ニュートップ」取材


月刊「ニュートップ」さんはご存じでしょうか?ええっ!?知りませんか?いや、実はワシも知らんかったがです。けんど、わざわざ遠く東京からお越しいただいてお持ちいただいた見本誌を拝見させてもろうたら、こりゃあ、まっこと(本当に)一所懸命な方がいっぱい載っちゅう!ちょっと見ただけでしたけんど、何やら、元気が出てきた本やったがです。


ここの編集部から、竹虎を取材に来てくれちょりましたけんど話をすすめるに従うてまっこと(本当に)有り難い、心から感謝したい気持ちになりますぞね。こんな機会をいただける言う事も感謝。けんど、大阪天王寺で明治27年に初代宇三郎が創業してから今までの事をずっとふりかえって、改めて竹虎の歴史をたどってみて、先人が残してくれたもの、ワシらあに託してくれたもの、日本唯一の虎竹に囲まれて虎竹のお茶を飲みながら虎竹の話ができる事、こんな、幸せな場所がありますろうか?


ワシは毎日、100回「ありがとう」を言いよりますがまだまだ足りんばあぜよ。そんな事感じながら話をしよりましたらいつの間にやら陽が虎竹の古里、焼坂の山にかくれゆう。何ちゃあ、大事な話をせんまま。あっと言う間に終わったような...。どんな記事になるがやろうか?また、ご紹介したいと思うちょります。


竹炭ダイヤ籠が新登場

竹炭かご


消臭や調湿に使うていただく竹炭をいれる竹炭籠に新しい仲間が出来ちょります。その名も竹炭ダイヤ籠


ええっ!?ダイヤモンドのような竹炭が入っている?


いえいえ......。


そしたら、籠がダイヤモンドのように輝いている?


いえいえ......。


分かった!籠にダイヤモンドが入っている?


はい、はい。


まあ、実は籠の中央部分が菱形に見えますきにそんな名前で呼ぶようにしちゅうがですが、実はこんな竹籠でも何度も何度も試作をして職人さんには手直ししてもろうてようやっと出来上がっちゅうがやきに。


マガジンラック


竹炭(バラ)を2キロ入れても結構上にゆとりがあるように編み込んじゃあるのは少し高さがあるほうがマガジンラックや新聞入れとして使う時にもエイがやないろうか?そんなアイデアからですちや。これから寒くなる季節は窓も閉め切りがち。竹炭をお部屋においてリフレッシュしていただけたらまっこと(本当に)嬉しいがやき。


青竹踏みの習慣

青竹踏み


ワシの毎日の習慣になっちゅう青竹踏みですけんど、ええっ?青竹踏みを知らんですか?まっこと、それはゴメンぞね。自分らあの世代やったら当然知っちゃあると思うちょっても最近の若い方では存外知らない言う方もおられますきに、びっくとたまげる事もありますちや。


青竹踏みは丸竹を半割にしたもので昔から使われゆう健康グッズぜよ。素足でフミフミするだけやき誰でも手軽に出来る、どこでも出来る、いつでも出来る、テレビみながら、電話しながら出来る。そんな訳でご愛用される方も多いがです。土踏まずへの痛い気持ちいい、いわゆる「イタキモ」感が、まっことクセになるがやき!


青竹踏みの違い


ところが、ずっと愛用しよりましたら段々と刺激が物足りなくなってくる方がおられます。何を隠そうワシもそうながですがそんな方の為に、より強い刺激があるよう竹のアール(曲線)をより鋭くした、いわば上級者用の青竹踏みをご用意しちょります。側面から見比べたらこの通りぜよ。足裏に当たる踏み竹部分の角度がまったく違いますろう?このアールの強さが足裏への、よりハードな刺激となり一日の足の疲れも吹っ飛びますぞね。名付けて「踏み王くん」初めて方にはオススメできない青竹踏みながです。


リビングデザインセンターOZONE

リビングデザインセンターOZONE


東京の新宿パークタワーと言うところにリビングデザインセンターOZONE(オゾン)はあるがです。さすが東京と思えるような時代を先取りした感覚でインテリアや住まいに関する情報に触れられます。ザ・コンランショップ言う有名な雑貨店もありますぞね。


もう10数年前の事やったと思いますがここで竹の展示会が開催されて竹虎も参加させていただいた事があるがです。新宿駅からは結構離れちょりますのではじてめ行った時には田舎者のワシは迷うて迷うて、たどり着くのに3時間ばあかかったぜよ。後から聞いたら何ちゃあない、駅の近くから無料バスが出よりますので歩く必要はなかったがですが...。


実は、その竹の催しには全国の竹が集まっちょりましたのでワシもこじゃんと楽しかったがですが、少し時間を頂いて日本唯一の虎竹の話をさせもろうたがです。すっかり忘れかけちょりましたがその時に撮っていただいた画像を見てハッキリと思いだしましたぞね。


リビングデザインセンターOZONE


東京のど真ん中で、竹の話をすると言うたち一体、誰が関心がありますろう?当日まで不安な気持ちがあったがですが時間になって会場におりていってみたらびっくりするばあの人が集まって頂いちょって、みなさん真剣なまなざしで話を聞いてくれるがです。いくつか頂いた質問でも本当に竹の事を知りたい、竹の不思議な魅力が大好きや、そんな思いが伝わってくるような方ばかりでこじゃんと(とても)嬉しかったのを覚えちょります。


あれからリビングデザインセンターOZONEには行った事は無いけんど、あんなに竹のファンの方がおるいう事、もう一度思い出してしっかりワシらあの出来ることをやらんとイカン。久しぶりに見た2枚の写真を見ながら思いよります。


GOOD&NEWS

GOOD&NEWS


竹虎では全社会議というて社員全員が集まる会議をやりよります。かれこれもう6年目になるろうか?普段は別々に働きゆう社員が一同に会する月に一回の機会やきワシも毎回こじゃんと(とても)楽しみにしよりますけんど社員にも心待ちにしてくれゆう人がおるようながです。やっぱり「継続は力なり」やにゃあ、続けてやらんとイカンちや。


会議は基本的にワシが日頃思うちゅう事を話します。難しい事はよう言わんがですが竹虎の進む方向を皆なあで共有してもらいと考えちゅうがです。びっくと(少し)前にですが夏のインターンシップがありました。そんな時には学生さんにも参加してもらうがです。


学生さんと言うたち最近の大学生の皆さん、結構自分の将来を真剣に思うちょります。自己紹介やら夢やら、仕事にかける意気込みなど、色々聞けて社会人であるはずの自分らあが反対に勉強させてもらうばあちや。前回からは来春から竹虎の仲間になっていただく新入予定の方にも来てもらうようにして自分らあが何ができるか?何をしたいのか?少しづつでも感じてもらいたいと思うちゅうがです。


さて、そんな全社会議、メインイベント?とでも言いますか「GOOD&NEWS」というのがありますぞね。これは何かと言いますと最近自分に起こった良いこと、嬉しい事を一人一人が全員の前で報告してもらうというものです。実はこれが結構エイがです。休みの日に社員が何をしゆうか?何が好きなのか?どんな事を思いゆうのか?仕事だけでは分からん一人一人の素顔が少しですけんど見えてくるようちや。


そんな中、前回はこじゃんと、こじゃんと嬉しい「GOOD&NEWS」があったぜよ。当社の職人の若手が遂にハッピーウェディングじゃあ!まっこと良かった、良かった。去年から竹虎では結婚出産ラッシュやったけんど、おめでたい事は連鎖反応するがですろうか?こんな連鎖反応やったら大歓迎ちや。


冬の竹皮草履

竹布五本指ソックス


五本指ソックスはすっかり定着しちょりますちや。ワシはあんまり行くこともないけんど最近は、全国どこに行っても見かける若い方向けの洋服屋さんでも五本指ソックスを置いちゅう言います。けんど、この五本指はびっくと違いますぞね。そう、なんと竹の繊維を使うちゃある竹布五本指ソックスぜよ。竹の消臭性や抗菌性もありますけんど何というたち優しい肌ざわりで心地がエイがやき


竹皮草履


夏場には、こじゃんと大活躍した竹皮草履ですけんど竹皮草履は一年中履くもんですぞね!そりゃあ、そう!夏は涼しくて素足への感触が気持ちがクセになるばあエイけんど、冬は冬で、自然な温もりがありますぞね。お手持ちの五本指ソックスがありましたら、ぜひ、あわせてご愛用してみとうせや。竹皮草履が一年通してお役にたてる事が分かってもらえるはずぜよ。


古民家の竹手すり

手すり


昔の家はエイですちや。古民家を再生してくれると言う会社さんもあって、最近はなかなか人気やと聞きましたけんど昔の古いお宅を壊すばっかりやなくて有効活用していくことは素晴らしいと思うがです。


実はワシの周りにも田舎の古い家を借りて自分なりに改装しながら生活しゆう人が何人かおりますが、町中のように家賃が高いわけでもないし、古いけんど、その分広さがあって、なかなか悪うないがです。先日お伺いした古民家は、お店として使われよりましたのでかなり本格的に改装されちょりました。いくつかある土蔵も洒落た雑貨店のようにあしらって、まっこと、時間をタップリとってリラックスしとうなるような、心が落ち着く空間を創りだしちょりました。


離れの二階も手入れをしちゅうと言うことで階段を上がっていくと、まっこと、幼い頃を思い出すようなたたずまいながです。そうそう、ワシの小さい頃には、まだこんなお家は現役でアチコチに残っちょりましたき。中庭をみおろす窓際にいってみると古びた手すりがあってなんと飾りに枝付きの竹があしらわれちゅうがです。ここを建てた方のセンスがしのばれるちや。山間に開けたのどかな里山にある古民家、ますますここが好きなったがです。


竹炭窯のある山々

炭窯


高知は森林率が日本一、山の多い県やきに、考えてみたら山の幸がいっぱいながちや。昔ながらの炭窯も、あちらこちらにあって、それぞれの山に頼もしい炭職人のおんちゃんがおるがぜよ。山の事を聞いたらやたらめっぽう物知りちや。


「まっこと森林博士やにゃあ...」


そう思うて感心するばあ山の事を知っちゃある炭職人さんもおる、こんな方が山を守ってくれゆうがやにゃあ。何を聞いても答えてくれる、そんなおんちゃん達、そりゃあ頼もしいぞね。そして山への愛情をこじゃんと(とても)感じるちや。今日も小鳥のさえずりと、谷間のせせらぎの聞こえる炭窯からはユラユラと煙があがりゆう。


消臭用、調湿用に使うていただく竹炭(バラ)は、四国は高知のこんな静かな山里からお届けしよります。びっくと田舎が見直されてきちゅうと聞きますけんど、それもそのはずですろう、山で働く皆さんはイキイキしちゅうもの。もちろん都会は便利でエイけんど田舎は田舎でエイことがいっぱいやき。炭職人のおんちゃんやち顔が輝いてちょりますぞね。


鰹の一本釣りのように?

籠


「これは、一体何に使うがやろうか?」


びっくと前に竹の漏斗(じょうご)の話をしましたけんど、良く似た同じ様な形をしちょります。けんど、ひとつ大きな違いがあるがぜよ。それは、漏斗は広い入り口はもちろん、下も開いちょりますが、なんと、この籠は下が開いちょらん!?ええっ!?そしたら一体どうやって使うがですろうか?


アレコレ悩みよったら職人さんが教えてくれましぞね。実はコレ、川釣りに使う道具ながです。地域によってはウグイと呼んだりするかと思いますが高知ではハヤと呼ぶ小魚がおります。この魚を川で釣る際に片手に竹竿、片手に、この籠を持っちょってハヤを釣り上げると、この籠で受けて中にポイ!釣り上げるとポイ!と言うように使うそうながです。


そりゃあ、まるで鰹の一本釣りみたいやにゃあ。なるほど、籠の底が開いてない訳が分かりましたぞね。けんど、それにしたち竹籠にも色々ありますけんど、こんなウグイ籠と呼びたいような籠があるとは...。


竹は、まっこと(本当に)奥が深いぜよ。まだまだワシも知らん事ばっかりながです。


海を渡る竹皮草履

竹皮草履


某一流大企業からお電話を頂いたのは少し前の事ぞね。近日、海外からいらっしゃるお客様のみなさまに日本らしいお土産をお贈りさせてもらいたい...。そんな内容のお電話やったみたいですが色々と調べて白羽の矢を立ててくれたのが、なんと、こんな田舎の竹虎やったがです!


お選びいただいた商品は最近は海外に行かれる方が手みやげとして使われる事も多くなった竹皮草履ぜよ。地元の竹皮を使うて熟練の職人がギッチリ編み込んだ逸品中の逸品。フローリング履きには持ってこいやけんど絨毯を敷き詰めた事務所などでも大活躍やき。一回履きはじめたら最後、普通のスリッパは履けなくなりますちや。


そんな竹皮草履を一足、一足、包装紙で包ませてもろうて一段落。誰でも知っちゅう有名企業からのご注文という事も嬉しいけんど、この竹皮草履たちが遠く海を渡って行った事もないような見知らぬ土地でお使い頂けると考えたら、まっこと、ワクワクしてくるがちや。


日本銀行さん来社

日本銀行さん来社


「銀行で言うたら日本銀行さんに成ろうやいか!」


身の程知らずもエイとこですけんど、まっこと(本当に)世間を知らん田舎者のワシは、竹の事やったら何でも竹虎にご用命いただけるような会社にしたいと思うて、そして自分らあは日本唯一の虎竹を守りぬいていく、ただ一つの会社ぜよ、そんな思いで、こんな事を堂々と社員の前で言いよったがです。


今、思い出したら顔か真っ赤になりそうなちや。穴があったら入りたいばあですけんど、もしかして?そんな声が聞こえましたろうか?日本銀行さんが虎竹の里に来られる事になったがちや!はじめて電話がかかって来た時には口がアングリやった。こじゃんとビックリしたらあ言うもんなやい。


「ありゃあ?ほんまに日本銀行さんが来るちや...」


何をされに来るのか?何を話たらエイのか?そもそもお金にあんまり縁も無いきに銀行の方と話をするらあ、ほとんど無いがやきにいよいよドギドキして当日は朝4時から起きちょりましたぞね。


結局、何を話したかち?緊張して何ちゃあ覚えちょりませんがちや。ただ、ご来店いただいた2人の職員の方にはまっこと申し訳ないことやったと思うちょります。なんせ、わざわざ運転手の方まで同行して虎竹の里まで来てもろうたけんど結局、ワシは竹の事しか話せませんきに、竹で始まって、竹で終わった事は確かぜよ。


竹皮饅頭

竹皮饅頭


「まあ、竹皮饅頭でも食べて」


「ええっ?竹皮...」


ワシは竹皮言うたら、まず竹皮草履やけんど、見たら、まっこと(本当に)竹皮に包まれちゅう。竹皮は天然の抗菌性がありますきに昔から食べ物の包材としては色々と多用されてきちょります。ワシの小さい頃にはお肉屋さんにいっても竹皮に包んで渡してくれよりましたきにゃあ。


かぼちゃ


「このカボチャは家の畑で採れたもの」


まあ、お味見してと大皿からお箸で手の平にのせてくれます。頂くと、おおっ!味が濃いちや。こんな甘いカボチャは、あんまり食べたことがないぜよ。喜ぶワシの顔をみておばちゃんも喜ぶがちや。


竹職人さんの家に遊びにいったら色々と食べさせてもらえて、帰りにはこれまた色々とお土産を持たせてくれる。竹を持って帰りゆうのか?お菓子やら、ジュースやらを持って帰りゆうか?分からん時があるきにまっこと竹職人さん所へ行くがは止めれんがやき。


大きな曲がり角

竹職人


ゴソゴソ...ゴソゴソ......職人さんが奥の段ボール箱から何やら出してきましたちや。ニコニコ、まっこと(本当に)嬉しそうな顔をして手には年期の入ったアルバムが数冊。


「これ、ずっと昔の写真」


こりゃあ、たまげたぞね!そう言われてアルバムに挟まっちょったカタログを見て思わず声をあげてしもうたがです。髪は黒々として白いシャツにベストを着て、こじゃんと決まっちゅう!一心不乱に竹編みをしゆうのは...ええっ!?まぎれもなく、目の前の職人さんぜよ!


「もう、朝から晩まで何人もの職人で休みなしに竹を編んだ...」


こんな若い時代があったがやにゃあ。こんな昔から竹細工一筋にやったこられたがやにゃあ。長い長い年月を改めて思うがです。そして、これからを考えますぞね。日本のモノ作りは大きな曲がり角を迎えちょります。


背負い籠の秋

背負い籠


「秋風が気持ち良さそうやにゃあ」


なんか縁側に腰かけて、どこか遠くを見ゆう...そんな気がするぜよ。日中の日差しは強いけんど随分と風が涼しゅうなってきた。ちょうど今は季節もエイきに、そうじゃあ、背負い籠を担いでキノコ狩りにでも行こうかしらん。おっと、この竹かごは背負い紐をまだ付けて無いけんど楽しい行楽の一日をもっともっと楽しくしてくれそうな背負い籠ながちや。


玉入れ籠


そうそう、運動会はもう終わりましたろうか?運動会の玉入れ競技に使う籠もプラスチックや布製のものもあるようですけんど、この、こじゃんと美しゅうに編み上がった玉入れ籠はどうぞね?


さっきの背負い籠と違い縦に入る補強の力竹が無いがですが、この出来映えはまっこと(本当に)大満足ちや。こんな綺麗な竹籠でおいじちゃんも、おばあちゃんも、お父さんも、お母さんも、日本晴れの下、家族総出でワイワイと白勝て!赤勝て!言うてにぎやかにやってもらいたいがです。


虎竹宝船

虎竹ロープ


竹虎本店に入ってきたら正面奥にドドーーーンと宝船があるがです。そうそう、もちろん竹虎ですきに日本唯一の虎竹製宝船ぜよ。亀井竹龍斎さんいう作家さんが随分前に製作された大作ですけんど、作られた方は既におられませんのでもう作ることは出来ないと言われる逸品ながです。


これからも大切に店に置いちょかんとイカンと思うちゅうがですが、この作家さんで今でも思い出すのは、もう二十年近く前、横浜のとある店にブラリと入ったらこの方の作品があってビックリした事ちや。しかも、その時の作品も虎竹で創られちょりましたきに、たまたま初めて入った店やにこじゃんと親近感がわいてしもうてなんと3晩連続で行ったがぜよ。


いやいや思い出したら懐かしいがですけんど、そんな竹作家さんの作った宝船のロープの部分にびっくと(少し)注目しとうせや。船の帆をしっかりと繋いじゅうロープがあります。実はこれも虎竹で編み込んで表現しちゅうがです。こんな細かい部分を見よったら、まっこと(本当に)この方の竹へのこだわりがヒシヒシと伝わったくるにゃあ。作家の方はこうやって自分の想いを後に残していける、託していける、幸せな事やないですろうか?


さて、そしてこんな大きな作品を一体何に使うかといいますと中央部分には銅板の貼られた花活け部分があるがです。そもそも竹は天をめざして神秘的と言うようなスピードで真っ直ぐに成長する縁起のエイ植物でもありますし、そんな竹で出来た宝船と言う事やったらおめでたい船出の宴席などを豪華に彩るがにはもってこいちや!


竹ざる動画ぜよ

竹ざる


編み上がったばっかりの竹ざるは緑色の竹表皮の部分と、白い竹の身の部分との色あいが清々しゅうて、まっこと見るだけで気持ちがエイちや。ご覧になられゆう皆さんの中でも「妙に心地のエイ彩りやなあ...」そう思われちゅう方も、きっと多いと思います。


それもそのはず。この竹の緑の色合いと、身の白い色合いとのコントラストが日本人にとって一番馴染みがあって一番心地よく感じるものやそうながです。そう言うふうに、いつか聞いた事があるがちや。それほど、日本人と竹はずっと昔から身近に親しんできた証拠やとも聞きましたぞね。


そう言えばお正月に玄関をかざる門松がありますろう?あの門松でも3本束ねた青々とした竹を斜めに切って竹の青と白が目に鮮やかやき「一年の計は元旦にあり」ぜよ。一年で一番大切な日をかざる彩りでもあることを思うたら、こりゃあ、まっこと当たっちゅうがではないろうか?まあ、この色合いが、しばらくして落ち着いてきたらまた竹の魅力が深まってくるがですけんどにゃあ。



米とぎざるに込めた思い

安和の稲刈り


地元の安和小学校の生徒さんたちが元気に稲刈りぜよ。当たり前やけんどワシもここの卒業生やきに言うたら、こじゃんと年代の下の後輩たち。そうそう、ワシにも小学校の頃がありましたぞね。何というたち今でも安和小学校の校歌は全部歌えますきに。


まあ、そんな地元の子供達のワーワー言う声が気持ちのエイ秋空の広がる虎竹の里に響きます。まっこと、楽園いう所があるとしたら、こんな場所の事やないろうか?刈り入れたお米は、その名も「安和米」。実は高知は米所で、昨年も全国一番になったお米も確か高知産のお米やったちや。この安和米も、さぞ美味しいがではないかと思うちょります。


米ざる


さて、最近は無洗米らあもありますけんど普通は炊飯の前にお米を研ぎます。みなさん、昔ながらの米研ぎざるらあはお使いですろうか?お米の研ぎ方というのは色々とコツがあるようですが、ひとつは、お米が傷まないように優しく洗うという事があるがです。


精米技術が進んだ現代ではあまりお米を研ぐ必要はないそうなきに糠を落とすように手早くササッと洗うように研ぐとエイと言います。どこやったか、ある一流ホテルではこの米研ぎの水にミネラルウォーターを使うと聞いた事があって、これはお米を研ぐ時にお米が水を吸収するので美味しいご飯を炊くための工夫やそうです。


米とぎざる


米とぎざるのエイところは金属製のざるに比べて自然素材の優しさがあってお米にやさしいところやと思います。けんど一番大きいのは台所にひとつ、こんな竹ざるがあったら気持ちが和むがです。この竹ざるから日本の昔からの竹細工を見直してもらいたいがです。


竹虎の竹ざるは、もちろん全部国産やけんど、特にこの米ザルは編む職人さんが少なくなって出来映えのエイものが少なくなりつつある結構貴重なものでもあるがです。日本の台所には、ひとつ竹ざるぜよ!もしかしたら日本の食卓を変え、これからの食事を考えるキッカケになるかも知れん。ワシが、この小さい竹ざるに込めちゃある思いです。