この天井に使われちゅう竹は煤竹ぞね。茅葺き屋根などに使われていて囲炉裏の煙に燻されて長い年月の間に自然とこんな渋い色合いになった竹ながです。囲炉裏の住宅が日本では無くなっちょりますので貴重な竹素材としてなっていますがこの煤竹を、かなり贅沢にならべた天井やにゃあ。所々、竹の色目が濃い所と薄い所があるかと思いますけんど、これは縄目やったり柱がちょうど当たっちょったり偶然と自然が作り出した意匠ながです。
さて、こちらの天井も良く見たら、どうですろうか?竹の内側を下に向けて使うちょります。割竹をそのまま使うた素朴な感じがなかなかエイちや。ここを作った職人さんは「竹も木も材料が足りんかったきに交互に張ったがよ」と謙遜気味に言いますけんど、互い違いに張った天井が又何とも雰囲気があるがちや。こうやって改めて見たら、竹の節ち面白いにゃあ。
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