竹虎では今年も夏のインターンシップが始まりましたぞね!インターンシップ言うのは学生のみなさんに竹虎に来てもろうて、ここにしかない虎竹を見てろうたり、自分らあのやっている仕事を体験してもろうたりして竹虎をこじゃんと知っていただくエイ機会になると思うちゅうがです。
朝礼終了後、向かうたのが日本唯一の虎竹の竹林。到着して、まずすることが水で薄めた竹酢液。ええ?竹酢液で何をするがやろうか?実は、これでプシュープシューとしょったら、なんと、なんと、ヤブ蚊に刺される事がないがです!この時期の竹林はヤブ蚊がとにかくいっぱいやきこの竹酢液防虫対策は絶対必要ぜよ。
なんです?ああ、市販の防虫スプレーですか。ワシは肌が弱いので、できたら自然なこの竹酢液がエイがちや。まあニオイは好き嫌いがありますけんど、今回の竹虎体験やきに、まずは竹酢液でプシューぞね!
竹林に行った後は、とうとう、とう言うか、遂に、と言うか、この道60年という長い職歴になった竹矯の職人さんの所に行くがです。
「アチチチチチッ...」
ガスバーナーで炙ったばっかりの黒竹を触って熱さにビックリ!
「こんな熱さにしたら、あの硬い竹も自在に曲がるがや!?」
竹の甘い香り、炎の音、扇風機からのなま暖かい風、こんな体感が竹虎のインターンシップながです。
長い間、内職をしてくれよります職人さんの所にも見学にいきました。今日は袖垣の部材である「ヒシギ」を作ってくれよります。タンタンタン...、タンタンタン...。黙々と虎竹を叩くおばちゃんの姿。先が鋭利になった金槌が仕事を何年も続けるうちに短くなってくる。そんな話に真剣に耳を傾ける学生さんたちに内職のおばちゃんはどんなに見えよりますろうか?
竹ざるを編みゆう職人さんも見てもろうたがです。「手作り」口で言うたら一言ながですが、実際見てはじめて竹の手仕事がいかに手間がかかるか、びっくと(少し)分かってもらえたように思います。
見学の後、職人さんのキズだらけのゴツゴツの手を見て皆さんが感激しよったけんど、ワシはそれを見て感激したぜよ。
cokian 返信
インターシップ制度すばらしいですね。
若い人たちと、伝統ある竹虎さんやその職人さんと交流する
機会を持つと言うのは、双方にとって良いことだと思います。
ものがどうして作られるのか
どうやって育つのか
だんだん自分の手に触れることが少ない昨今。
ヤブカよけも含め、良い経験になられた事と思います。
なんだかパソコンから竹酢液の香ばしい香りがしてくるようです(笑)
竹虎四代目 返信
cokian様
当社のような小さい会社にはインターンシップらあは
とても無理やと思いよりました。
大学生が来て学ぶようなものは何もないと思い違いしちょりました
学生のみなさんは知らないことばかりで
驚きと感動がありますろうし
職人さんは若い人たちからビックリされてとても喜びゆうがです。
お互いにとって最高の機会やと思います。
ありがとうございます。