竹には枝が出ちょります。その枝を切り落とすにはナタ等でウラ(竹の先端)方向から枝の付け根を切り取る方法と、反対に根元方向から切り取る方法があります。普通に考えたらウラから刃物を入れた方が付け根の部分も綺麗に切り取れると思われるがやないろうか?根元方向からやと枝の付け根部分はどうしも残ってしまう...。
けんど、実はこの残った付け根部分を後から、ひとつ、ひとつ鋸でひいて切れ目をいれ、この付け根部分を取り除いていく事を目打ちと言うがです。手間はかかりますけんど、逆にナタを使うたらせっかくの虎竹の模様のはいった美しい表皮も剥いでしまいます。虎竹は全部が全部きれいな竹ばっかりではないので少し色づきの悪いものなどは、手箒やブラシの柄として使われる事もありました。そんな柄として使われる竹も全部このように一本、一本手間のかかる作業があるがです。誰も気にも止めような事ですけんど、こんな小さな所こそ竹屋の仕事。
ワシの小さい頃はこの目打ち専門のおばちゃんが何人かおられて、いつ遊びに行っても座って目打ちをしよりました。鋸をいれる、鋸の背で竹の節をはらうリズミカルな音は今でも耳に残っちゅうちや。サイレンが鳴ってお昼休みになる、やれやれ...、竹のホコリがいっぱいついた前掛けをはたく、おばちゃん達の仕事場にはこの目打ちで取り除かれた竹の枝の付け根の部分が無数に散らばっちょったがぜよ。
おおの、今でも目にうかぶちや。工場の天井から差し込む日の光、竹の香り。おおの、懐かしい、おばちゃんらあの元気な笑い声が聞こえる遠い日に、びっくとでエイきに戻れたらにゃあ。
わーちゃん 返信
やっぱり竹屋さんはいい仕事してるんですね。
竹虎さんのネット販売の初期には良く買い物しました。
名刺入れなんかは、外に飛び出すからイマイチだとクレームつけたこともありました。おかげで、2個もってますけど…
最近思うんですけど、もう少し安くなりませんかね?
竹虎四代目 返信
わーちゃん様
いつもご愛顧ありがとうございます。
虎竹名刺入れも長い間ご愛用いただきまっこと感謝です
良い風合いになっているのではないかと思うちょります。
お値段につきましても
出来るだけ頑張ってまいりますので
今後ともよろしくお願いいたします。