「磨き」と言われる竹細工があるがです。竹の表皮を薄く剥いで編まれる竹細工で主に日常使いの竹製品に多くみられる技法のひとつぞね。伝統の匠の飯かご等が磨きの籠ちや。「磨き」誰がつけた呼び名やろうか?先人が自分たちの技に自信と誇りをもって付けたがやろう。「磨き」まさに磨いて竹を輝かす、まっこと素晴らしいネーミングぜよ。
最初は、磨きをかけた竹表皮も若々しい青々とした色目で、なるほど清々しさはあるけんど深みという事で見たら、そうでも無いがちや。けんど、1年、2年、3年...月日が経つにつれて、この「磨き」の本領が発揮されてくるがぜよ。だんだんと色が濃ゆくなり、だんだんと艶が増してくる。げに、こりゃあ、どうした物やろうか?
竹細工のたまらんところは新品には無かった持ち味が、だんだんと表にでてくる事、熟成される言うがやろうか。使う人と共に成長する?進化する?表現の仕方は色々あるかと思いますが、とにかく、時間が醸し出す竹ならではの魅力がある事は間違いないがぜよ。
それにしたち、この磨きの竹かごの大きさ言うたらどうぜよ?徳島の藍農家さんで、こんな大きな竹かごを見たことがあるけんど、今の暮らしではなかなか実際に使うシーンはないかも知れんちや。広いリビングのあるお宅やオフィスにひとつ置いちょいたら、そこで生活する人のセンスの良さを物語るような、日本ならではの逸品のインテリアにはなるにゅあ。
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