不思議な虎竹長財布

虎竹財布


スッーを天をさして、ただ真っ直ぐに伸びていく竹、その姿は清々しゅうて美しいと思うがですけんど竹はそれだけやないがです。しなやかで、強靱で、さらに虎竹には独特の虎のような模様が付いちょります。どうして、このような虎模様が付くのか?地元の古老たちは、


「冬に霜がおりたら色がくるがよ」


とか、


「この潮風が色づきに関係しちゃあるわえ」


などと言うのですが、今まで大学の先生が研究来られた事もありますけんど原因は分からずじまい...。


高知県出身の世界的な植物学者、牧野富太郎博士がこの虎竹の命名をされたのが1916年の事です。そんな縁があって高知市五台山にある広大な牧野植物園に実はこの虎竹を植えちゅう場所があるのですが、虎模様は他の所に植え替えても、どうしてか色付かないのです。まっこと不思議な竹やちや。イギリスBBC放送の方もこじゃんと不思議な顔しちょった。


ほんで、この虎竹を長財布にしちゅうがぜよ。不思議な虎竹やけんど、ある日突然、財布の中に札束があふれるような不思議な事は起こりませんきにどうぞ安心しとうせや。



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