蕎麦ざるも日本唯一の虎竹で編み込んだらこの通り、どうですろうか?ちょっと違いますぜよ。饂飩、蕎麦と並んで言われる事が多いですけんど、どういうワケか、饂飩と違うて蕎麦は妙に高級感というか値段も高めやし、店構えも気軽に入ることのできる饂飩屋さんとはびっくと違うお店さんが多い...そんな感じを受けませんろうか?
初めて訪れる土地で山深い道に迷いそうになって、雨もふりだして、昼間というのに辺りは薄暗くなってくる中、ようやく淡い灯りのついた庵にたどりついたらそこはお蕎麦屋さんやったがです。水車の音の聞こえる茅葺き屋根で大きな天然木のテーブルがあるちや。物静かな店主が一人でやりよって筆文字で書かれたメニューには盛り蕎麦しかないきにそれを頼みます。
しばらくして黙って出されたお蕎麦は竹ざるいっぱいに薄く盛り付けされちゅう!盛り方からびっくと(少し)変わっちゃあるにゃあ、けんど、こりゃあ見た目にもツヤがあってからしっとりして上手そうぜよ。一口食べたらもう止まらん。ズルズル...ズルズルズル...あっと言う間に食べてしもうたちや。
キリリと冷えてまっこと美味い蕎麦やったけんど、こんな世界観のある蕎麦やったら、この虎竹ざるに盛られちょったら、麺を食べ終わってでてくる虎模様の美しさ、竹編みの巧みさ、お客様も目でも楽しめるがやき。食べて満足、食べ終わってからも大満足。さぞ、尚の事、エイがやけんどにゃあ。
コメントする