新竹で編まれた椀かごが出来上がってきましたちや。まっこと(本当に)竹のみずみずしい何ともエイ香りがするし、手触りもすべすべで、びっくと(少し)ヒンヤリとして、いやいや、嬉しいちや、嬉しいちや。編まれたばっかりやきにまだまだ青い竹かごやけんど、これが毎日、毎日使いゆう間に、色が落ち着いてきて、知らん間にツヤが出て、歳を重ねるごとに風合いを増す、飴色になる。竹細工は時と共に成長するがちや。
ワシは昨日誕生日やった。母親に電話した。「お母さん、48年前、ボクを産んでくれて、ありがとう」これだけしか言えんかった。己が身の誕生の日は母苦難の日ちや。この日に両親への感謝の気持ちを改めて思わなイカンと思うちょります。けんど、何ちゃあ、親孝行もできちゃあせん。これっぱあ、歳を重ねたち、竹かごみたいに渋い飴色には、まだまだなれんがぜよ。
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