竹酢液は炭化する時にでる煙を冷却させて採取しますのでびっくと違うがですが、竹瀝(ちくれき) と言うて竹に熱を加えると、切り口から、こうやって竹の油分が噴き出してくるがです。昔から喘息などの漢方薬の材料としても使われてきた言いますけんど、竹の天然の油分を凄く含んじゅうがです。拭き取った布はカチカチに固まって水をパッパッと弾くほどの油分で、着火材としてはもってこいやし、昔ながらの竹屋さんでは竹を磨いてツヤを出すがにこの布を重宝される所もあるがです。
糖分を多く含む竹ですきにガスバーナーで油抜きをはじめたら、この竹瀝と共に甘い甘い香りが工場内に広がって何ともエイ感じぜよ。ああ~、この香りをかぐと小さい頃の事をいっぱい、いっぱい思い出すちや。
けんど、昔から竹には色々な力が秘められちゃあるぞね、高い抗菌作用を活かして竹皮でオニギリ包んだり、竹の葉を使うたり、今の生活に見直されだしたミネラル豊富な竹炭や、竹酢液など、そうそう、竹茹(ちくじょ)という青竹の内側を薄く削ったものも漢方薬として使われていたりするそうやし、皆さんに喜んでもらえる竹の知られていないパワーはまだまだありそうながです。
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