竹の内装

虎竹積み込み


最近は都会のお店さんで竹の内装を使う事が多いですろうか?都会の方がこのブログを読みよったら教えてほしいけんど、この前もお店のプロデュースをしゆうデザイナーさんから問い合わせがあって、新しく作るバーの装飾に使う竹を長いまま送らせてもろうたがです。


竹の種類は日本国内だけでも600種類を越しちょります。商品として流通しゆう竹いうたらごくごく一部やけんど、それでも、白竹、黒竹、青竹、煤竹など色々あるがやき。そんな中、日本にここにしかない虎斑竹をこうやってお届けできるがは、まっこと嬉しいちや!見てみいや、積み込みしゆう職人の顔も、こじゃんと(とても)輝いちゃあせんかよ!?ああ、あれは西日が当たっちゅうだけじゃ...。


虎竹和紙しみじみ

和紙職人


虎竹和紙を作っちゅうがです。竹を粉々にして繊維だけを取り出した外国から来る和紙の原料らあもありますけんど、竹虎の虎竹和紙は日本唯一の虎竹を土佐和紙職人さんの技術を活かして和紙にした、びっくと(少し)手間のかかった和紙ながです。


和紙の材料作りをしてくれた職人さん、その和紙原料を使ってレターセット、ハガキ、名刺などを漉いてくれた職人さん、作業の工程をそれぞれ見せてもらいましたけんくど、まっこと手間がかかっちゅう!


虎竹和紙


けんど、どうですろう?考えてみたら高知には、まだまだ、こんな昔ながらの職人さんが身近におって、和紙漉きができる美しい川と自然がある。南国土佐は、こじゃんと(とても)恵まれた土地ながやにゃあ。


インターンシップ募集やき

インターンシップ説明会


先日はインターンシップの企業説明会があったがです。竹虎も実は前々から取り組ませてもろうちょって、今年で10年にならあせんろうか?詳しく知りたい方はコチラ竹虎インターンシップをご覧ください。


地元の大学でインターンシップの講義をさせてもらう事もありますけんど、インターンシップはアルバイトとは次元が違いますぞね。学生さんにとったら自分の知らない世界を見ることができる絶好のチャンスです。


ワシの学生時代にはこんな制度はなかったと思いますけんど、今の若い方は幸せちや。せっかく、こんなチャンスがあるがやきにどんどんチャレンジして、自分が「こんな会社には就職はせんろう」思う会社にも行ったらエイがです。それは社会人になったら恐らくは機会のない、学生時代にしか出来ない体験やきに。世界が広がるぜよ。挑戦しない学生さんと、する学生さんでは、まっこと(本当に)、まっこと違いが出てくらあしませんか?


けんど、今回のインターンシップ企業説明会には学生さんの参加が少なかったちや。これはワシらあ大人の経営者のインターンシップ受け入れ側の責任ぜよ。本当に、こんなに素晴らしいチャンスじゃあ言うことを学生さんに、ちゃんと伝えちゅうろうか?たった一回しかない春休み、サークルもエイ、旅行もエイ、遊びに行くがもエイ、バイトもエイぞね。


けんど、何かしたいと思いよったら一回しかないがやき。やってみんかえ、竹虎のインターンシップ、去年参加した学生さんの感想も参考にしとうせや。何ちゃあ難しいことらあないぜよ、自分が「やる」と決めるだけじゃ。ワシが竹を「やる」と決めたがと同じぜよ。まあ、気軽にメールしとうせや、ワシが全部見るきに。


インターンシップ連絡先はココぞね。recruit@taketora.co.jp


そうそう、忘れちょった、例年、高知女子大ではインターンシップの話をさせてもらいよります。高知大や工科大でも呼ばれたら行きますきに、どうぜよ!(もちろん、タダじゃ)まっこと人生は熱うやらんと、何ちゃあ面白いことらあ起こらんきに。



竹は硬いぜよ

鬼おろし


大根おろしが、こじゃんと(とても)美味しいと沢山の方に絶賛してもろうちゅう鬼おろしですけんど、まっこと一回使うたら虜になるばあエイちや。ワシが言うたち、


「そりゃあ、おまん自分くの商品やきにゃあ...」


「本当やろうか?」


と半信半疑かも知れませんきに、コチラからお客様から頂いたお声をどうぞ見とうせや。鬼おろしへのお客様の声


さて、そんな鬼おろしですけんど、何と言いましたち竹の硬いと言う性質を活かしちゅうがです。えっ?竹ち硬い......?そう不思議に思いますろう、そうながです、竹は薄く剥いでヒゴにしたら何ともしなやかで、柔らかく使える物なのですが、竹を切るノコは、刃がすぐにダメになって職人泣かせという事からも分かるように、特に表皮に近い部分を厚く使うと、これは、まっこと(本当に)硬い。


鬼おろし歯


先日見つけた面白い木製の鬼おろしも本体はセンという木を使うちょりますが、一番大事で丈夫さを求められる歯の部分は何と竹ぜよ!よく見とうせや、先を尖らせた短い竹ひごを本体に埋め込んじゅうちや!机の上に置いちゅうだけで結構楽しいですきに実はまだ使うちょりませんけんど、まっこと(本当に)どんな大根おろしが出来るか楽しみにしちゅうがです。


竹瀝(ちくれき)

竹瀝


竹酢液は炭化する時にでる煙を冷却させて採取しますのでびっくと違うがですが、竹瀝(ちくれき) と言うて竹に熱を加えると、切り口から、こうやって竹の油分が噴き出してくるがです。昔から喘息などの漢方薬の材料としても使われてきた言いますけんど、竹の天然の油分を凄く含んじゅうがです。拭き取った布はカチカチに固まって水をパッパッと弾くほどの油分で、着火材としてはもってこいやし、昔ながらの竹屋さんでは竹を磨いてツヤを出すがにこの布を重宝される所もあるがです。


糖分を多く含む竹ですきにガスバーナーで油抜きをはじめたら、この竹瀝と共に甘い甘い香りが工場内に広がって何ともエイ感じぜよ。ああ~、この香りをかぐと小さい頃の事をいっぱい、いっぱい思い出すちや。


けんど、昔から竹には色々な力が秘められちゃあるぞね、高い抗菌作用を活かして竹皮でオニギリ包んだり、竹の葉を使うたり、今の生活に見直されだしたミネラル豊富な竹炭や、竹酢液など、そうそう、竹茹(ちくじょ)という青竹の内側を薄く削ったものも漢方薬として使われていたりするそうやし、皆さんに喜んでもらえる竹の知られていないパワーはまだまだありそうながです。


虎竹髪留め

バレッタ


日本唯一の虎竹模様が美しい竹バレッタ(髪留め)ぜよ。こんなヘアアクセサリーは今までも、びっくとありましたけんど、今回こうやって一つの形にしたがは店長が先日、東京に行った時に飛行機の中でスチュワーデスさんに、


「その髪留めステキですね」


言うて褒めてもろうた事がキッカケやったがです。その時に付けちょったがはこんな立派なバレッタや無くて、もっと細身のあまり目立たないモノやったそうやけんど、


「やっぱり見る人は、見ゆうがやねえ!」


と、何回も何回も言いますきに、それやったら、ひょっとして都会の人らあはこんなヘアアクセサリーを喜んでくれるろうか?と思うて丸みを帯びたものと、両端を切り落とした角ばったものと2タイプ作ってみたがです。こんな竹バレッタ付けて歩きゆう人を都会の街中で見つけたら、こりゃあ、まっこと、こじゃんと嬉しいろうにゃあ。


進化する竹とんぼ

竹とんぼ


こりゃあ、変わった形の竹トンボちや、羽の先が丸うなっちゅう、こんな形は初めて見たぞね。


竹とんぼ


ありゃ、ありゃ、これも珍しい、ちっくと(少し)羽根が重たそうなけんどエイがやろうか?


竹トンボ


これも凄い、飛ぶがやろうか?こういう四枚羽になっちゅうがは結構最近のオモチャという感じがするちや。うんうん、忍者の手裏剣にも似いちゃあるにゃあ。


竹トンボ


これも四枚羽根になっちゅうち。やまっこと昔ながらのこんな竹トンボが、見たこともないような羽根になって登場するち、けんど、こうやって変化することによって、また新しい事が生まれてきて次の世代に受け継がれていくがぜよ。


竹の未来

京都伝統工芸専門学校


昔の職人さん言うたら師匠から技を受け継ぐというスタイルやったけんど、最近は竹職人でも学校で基礎的なことを教えてもろうてから、竹の世界に入る方が多いようながです。そう言うたらワシの弟らあも別府の竹の学校で学ばせてもうちゅうし、まっこと、学校で勉強した職人さんが多いにゃあ。


先日、わざわざ訪ねてこられちょった職人さんの卵も京都伝統工芸専門学校いう所で竹を学ぶ生徒さんや言いよりました。黒竹が好きで、この竹の産地を見てみたいという事やったけんど、まあ、竹の林を実際に見て竹に取り組むがとそうでないのとでは、そりゃあ、全然違いますぞね。


これからの若い方はどんな竹の未来を思うちゅうろうか?ワシが思うちゅうようにワクワクするような楽しゅうて明るい明日やろうか?頭で思うことは誰やあち、自由自在ぜよ。


世紀の大発見!?

高知の地質


高知県が産んだ世界的植物学者であられる牧野富太郎博士を知っちょりますか?博士は幼少の頃より高知の野山を歩き、びっくりするばあの種類の植物を見つけ命名もされちょりますが、何を隠そう、この土佐虎斑竹もそのひとつ、牧野博士の命名ながです。


高知市は五台山にある牧野植物園にはそんな縁がありまして虎竹も植わっちょりますので、ワシもたまに行くことがありますぞね。けんど、行った方やったら分かりますけんど、これが本当に静かで、広くて、自然いっぱいで、まっこと時間の経つのを忘れてしまうばあエイ植物園ながです。都会から来られたお客様の中には飛行機の便を最終便に替えて一日ゆっくりされた、そんな方もおられるばあながです。


そんな植物園の一番奥の端の建物の中で、実は世紀の大発見をしたがですよ!!!それが、この写真ながやけんど、なんと、良く見とうせや!!!高知県全県の土質を色分けして表しちゅう地図やけんど、なんと、良くみとうせや!!!(さっきも言うた)


「安和」と中央に字が見えますろう?なんと、良くみとうせや!!!(しつこい)虎竹の出来る安和の虎竹の里の谷間だけ、その山間の部分だけ、色が...、色が......、色が違うがです!!!!!


虎竹がどうして安和の虎竹の里でしか成育せんか昔から謎とされちょって、土質の違い、特殊な細菌など、京都大学の先生の調査でも確かな事は不明やったけんど、どうやら、この地質を見たらまっこと他とは土質がまったく違うようながです。


けんど、これほどハッキリと安和の谷間だけ違うち...おおの、この地図みたときもドキドキしたけんど、まっこと、また、ドキドキして来だしたぜよ。


竹酢液のお風呂

竹酢液


テレビ番組でも取り上げられてこじゃんと(とても)注目された竹酢液(ちくさくえき)やけんど、寒い季節には是非オススメしたいと思う入浴剤ながです。何がエイ言うたち湯冷めが全然違うてきます。肌のトラブルのあるお客様にも好評やけんど、やっぱり独特の香りがありますきに、これが、好きな方と、びっと(少し)苦手な方に分かれるがです。


ご年配の五右衛門風呂を知っちゅう方らあはこの香りで昔の事を懐かしく思い出してリラックスできると言うてくれます。ワシも小さい頃は親戚の家で薪のお風呂に入りよりましたし、竹職人のおんちゃんや、内職のおばちゃんのご自宅ではまだまだ薪のお風呂いう所もあって、夕方頃、仕事でお伺いすると、パチパチと釜を焚いく音と、ユラユラと煙が立ち上り、それと同時に、この竹酢液にも似たほのかな香りが漂いよりました。


ワシも子供の頃からアトピー体質やったきに、かゆみが酷い時には毎晩のように使いよりましたが竹酢液はクスリや無いがです。皆に効果があるという訳じゃあないきに気をつけとうせよ。ワシくの子供じゃあち、一人には効果があったけんど、一人にはあんまり感じられんかったぜよ。


けんど、間違いのうエイと思うがは、湯冷めが、まっこと違う。それと、変わったところではワンちゃんのリンスやにゃあ。前に飼いよりましたゴールデンレトリバーの毛並みがまっこと(本当に)ゴールデンじゃあ!と実感しましたぜよ。そう、この竹酢液リンスしましたら黄金の様に毛並みがツヤツヤ光だす、それに、ニオイが気にならんなる。ゴールデンレトリバーのように耳の垂れたワンちゃんは耳アカがどうしてもニオイの原因になるきに、室内で飼う愛犬家の方には重宝するがちや。


まあ、とにかく竹酢液は不思議な力がある事は間違いないようじゃ。ほやき、キッチリした土窯で正しい材料を使うて摂取温度も守って管理をバッチリする、腕のエイ竹炭職人の作る安心できる竹酢液をデリケートなお肌の小さなお子様からお年寄りまで是非使うで欲しいがです。

虎竹の通路

虎竹


虎竹を素材そのままで何束もお送りさせてらうことがあるがです。一体何に使いよりますろう?不思議に思うて色々聞いてみますと室内装飾に虎竹が多用されちゅうと言うことやったちや。ほんで、実際にどんな所で使われちゅうのか、やっぱり見てみんと分かりませんきに機会がある時に行ってみますけんど、見せてもろうたら、なるほど...と思うがです。


お部屋でも、廊下でも竹がズラリと並んだら迫力もあるし雰囲気が全く違うますちや。前に写真で撮ってきたら分かりやすいろうと思うて、びっくと(少し)撮らせてもろうたがです。ほんで写真見せたら、


「ああ、なるほどやにゃあ...。」


初めての方が工場に来られたら、「こりゃあ、たまるか!」と目を丸くするくらいのいっぱいの竹に毎日囲まれちゅう職人やけんど、その竹がこうやってお客様に使うてもらいゆうと言う事がイメージできたら、また、竹の扱いも違うてくるがやないろうか。


国産の棕櫚たわし

国産束子


昨日のJR安和駅の写真にも写っちょった、びっくと南国の雰囲気を醸し出す棕櫚(しゅろ)の木は分かりますろうか?「安和」(あわ)と書かれた看板の下に写ってますが、この木から棕櫚箒やら、棕櫚のたわしの原料となる木ながです。普通に販売されよります。


束子はパームで作られるそうやけんど、昔ながらの棕櫚たわしを今でも作りゆう職人さんがおられると聞いてこじゃんと興味がわいたもんやきに、びっくと見学させてもらいに行っちょりました。


束子製作


見よったから簡単そうなけんど、経験上、簡単そうに見える技術ばあ難しいもんは無いきに、ちょうど居合わせちょった役所の方も、うん、うん、うなづきながら、


「一度やってみたけれど、全くできなかった」


と腕組みして言いよりました。


棕櫚束子は、食器やモノを洗うのかと思いよったら身体を洗うのがに最近は見直されちゅうと言うことやきに、ワシもいくつか頂いてきて使うてみよります。竹酢液のお風呂にゆったりと浸かった後に、痛いので足の裏とかカカト、肘など、皮の厚いところから始めよりますけんど血行が良うなりそうで、なかなかエイもんぜよ。


けんど同じように見えてまっこと違う束子があるもんじゃ。値段は結構高くなってくるけんど、この製造の手間や、職人技を見せてもうろたら、こりゃあ、こじゃんと(とても)値打ちがあるぜよ。なんとか国産束子も見直されるようになったらエエけんどにゃあ。


安和駅

安和駅


さすがポンカンや温州みかん、文旦、ビワなど、美味しい柑橘類の里でもある虎竹の里ちや。冬と言うたち太陽がサンサンと照り輝いちょります。こじゃんと(とても)、エイところぜよ。竹虎から、ほんの数分、桜並木の坂道を上がったところにある安和駅から眺めると、目の前には太平洋が広がって、まっこと気持ちがエイが違うぞね。


安和駅舎


今は小さな無人駅となってしもうちゅうけんど、ワシの幼い頃には3人ばあ駅員さんがおって、買い物に行くおばちゃん、仕事帰りのおんちゃん、行商の大きな荷物を抱えたお年寄りの方、ワイワイと色々な人が乗り降りする賑やかな駅やったです。


今でもこうやって、ここに立つと、あの遠い日、チカコのおばちゃんがまだ走りよった蒸気機関車にのって岐阜に嫁いでいった時のことを思い出すちや。モクモクと煙をあげて走る汽車があのトンネルに吸い込まれていった事が、まっこと(本当に)この間の事みたいな、このホームに、皆が並んで見送ったがぜよ。小学校にあがっても木造の駅舎の周りに自転車をとめて良く遊んだもんじゃ。ここから浜に走りおりて追いかけっこもしたにゃあ、懐かしいにゃあ。


今は想像もつけかんけんどワシが生まれるまだ前には、ここから日本唯一の虎竹を貨車で出荷しよりましたきに24時間体制で竹材を製造しちょってから、ここの安和駅から積み込みしよった言います。


安和海岸


「ええっ?本当かよ...?」


その頃の事が、びっくと信じられんばあな、のどかなホームから、


「おまん、その頃の事を知っちゅうかえ?」


浜の向こうに見える双子島に聞いてみるけんど、静かに波が、寄せては、返すだけながです。


キリ先のこだわり

キリ先


竹は縦に繊維が走っちょりますきにドリルで穴など開ける際に気をぬくと、ピッ!とヒビが入ることがあるがです。ドリルの回転数などもありますけんどキリ先の形状がヒビ割れに、こじゃんと関係しちゅうという事で、職人さんは、自分なりに改良したキリ先を使いよります。


実はキリ先だけや無くて刃物でも、鋸でも毎日使い込みゆう道具はそれぞれ思い思いの工夫がされちょって、職人さんの工房を訪ねた時には、そんな道具を、ひとつひとつ眺めるだけでも楽しいもんながです。腕のエイ職人さんほど道具の手入れも上手くて長く使うがやないろうか。


新品の時には刃渡り何十センチもあった鎌を、研いで研いで何十年も使うて5センチばあな長さになった刃物を見た時には、その年月と、大事に道具を使いきる姿勢に感動したこともあるがぜよ。


能を舞う?ドイツ人

アメリカからのお客様


面白いお客様が来られちょりました。アメリカでソックス会社を経営されいうドイツ人の社長さん。日本文化に、こじゃんと(とても)興味があるそうで何と驚いた事に、能のたしなみもあるがちや。店内にあったセンスを手にして、いきなり何か唄いながら摺り足して舞う仕草を始めたきに、まっこと驚きましたぞね。


お客様


日本唯一の虎竹のことをアレコレ話させてもろうてから土佐の焼き物も見学されたい言いますきに、高知市内にある尾戸焼の谷製陶所さんをお教えしました。


ソックス


そうじゃ、そうじゃ、お客様が経営されゆう会社のロゴマーク入りソックスをお土産にもろうたきにさっそく次の日に履いてみました。なかなかの履き心地ちぜよ。ワシは日頃は作務衣にタビックスばっかりやきに休みの日にでも使わせてもらいますぞね。ありがとうございました。


磨き銑

磨き銑


変わった形の刃物やけんど、これは磨き銑(みがきせん)と言われる竹職人の道具、竹の表皮を薄く削るための道具ぜよ。自作の持ち手の木部が何とも渋い感じやけんど、職人さんは今朝も朝から竹の材料取りに一生懸命ちや。こうやって表皮を削り取っちょってから竹割りして、厚さ、幅など揃えて面取りして、まっこと竹ひごを取る言うたら一言やけんど、やくがかかっちゅう(手間がかかる)ぞね。


けんど、この材料取りひとつで出来上がる竹籠の品質が決まってしまうきに一番気をぬけん大事な大事な工程ながです。何でも同じかも知れんちや。


竹炭枕でウトウト

竹炭枕


もう、お正月でもないと思いますけんど、この元旦から寝正月やった言う方はおられますろうか?冬はコタツがありますきに足がジンワリと温うなってきたら、つい、ウトウトとしてしまう事が多いがです。


さて、そこで、このスグレモノの竹炭枕の登場ぜよ。何がエイといいますと高さが三段階に調節できる言うところちや。竹炭座布団として使うこともできますし、二つ折りにして、びっくと(少し)低い竹炭枕としても使えます。ほんでから、三つ折りにしたらご覧のとおり、高めの竹炭枕ちや。テレビ枕にもなりますし、背もたれとの間に挟んだらこじゃんと腰が楽になるし、まっこと一家にひとつ!青竹踏みみたいに普及したら嬉しいがぜよ。


上宮天満宮

竹垣


大阪府高槻にある上宮天満宮さんは「竹の神社」と言われて有名ながです。境内に向かう石段には青々とした竹垣がずっと上まで伸びていて、はやくも竹の神社に来たという雰囲気満点ちや。


竹チップ


石段を登って足をふみいれたら、


「おおっ!?」


この膝に感じる柔らかい感触は...もしや?と思うて見たらやっぱりそうぜよ、竹の端材を細かく砕いて地面にまいちゅうがです。こりゃあ、歩きやすい。膝の悪いお年寄りの方らあには喜ばれるろう。後で聞いたら雑草の予防にもなる言うことやったです。


竹の神社本殿


ほんで、ここの上宮天満宮さんが有名ながは、ここな本殿ぞね。なんと、屋根から柱、壁まで全部竹で出来ちゅうがきやに。


竹柱


屋根の内外には孟宗竹を割って使うて柱や壁は竹の集成材を使用しちょります。天然の竹を使うちゃあるきに屋根は数年に一回ふき替えるそうやけんど、ちゃんと、ふき替えやすいようにボルトナットで細工をしちゅうとの事、さすがぜよ。


宮司さん


宮司の森さんに各所をご案内いただきましたけんど、この本殿に入らせてもらえると聞いて感激しましたちや。竹で出来た重たい扉を開けて中に入ったら、


「なんとっ!こりゃあヒンヤリとしゅう!!!」


外気とは全く違う清々しい空気を感じるがです、やっぱり本殿ぜよ。森さんが言われます、


「この境内には約1トンの竹炭を敷き詰めました」


竹炭


おおっ、よう見たらここにも竹炭がタップリ敷かれちゅう、昔からお寺や神社の床には炭が敷かれちゅうと聞いちょりましたけんど、こうやって実際に見せてもろうて、肌で感じて納得ながです。


竹林


感激しながらこんど案内されたがは敷地にひろがる広大な竹林ぜよ。もともとは、放置された沢山の竹をどうにか有効活用したいと思うて竹垣にしたり、竹の本殿を建てたり、竹のチップにしたり、竹のように一本まっすぐな、環境に対する理念があるがです。こじゃんと(とても)凄い神社さんじゃあ。


待合室に通してもろうて又ビックリ!建物のフローリングも竹じゃあちや!!まっこと(本当に)この神社は竹にこだわっちゃあるがです。


御神酒


お土産に御神酒までいただきましたけんど、これも、この竹林で伐採した竹を使うちゅう。貯金箱も霊験あらたかで、ザクザクお金が貯まりそうぞね。まっこと、エイ経験をさせてもらいました。新年早々、ありがとうございました!こりゃあ、この一年も竹ばっかりの最高の年になりそうなよ。


虎竹ランプ

ランプ


虎竹のランプにスタンドライトができましたぜよ。筒型の虎竹スタンドライト(丸筒)とドーム型をした虎竹スタンドライト(丸傘)の2種類やけんど、どちらも親子ソケットになっちゅうきに明るさ調節もできるがです。


虎竹スタンドライト丸傘


竹と灯りは、こじゃんと(とても)相性がエイ。昔からずっと愛用されてきてコンビを組んできたもんやんど、最近あんまり見かけんようになった。そろそろ、こんな和のランプがひとり、ふたりと見直されてきてもエイがやないろうか。


カワセミ

カワセミ


冬空のびっくと雲がたれこめた薄暗い中を、ピューーーーーーーーーーー!青い閃光が走るがぜよ。赤い彗星やないぜよ、赤いがはシャーやきに。(ガンダムファンのみ有効)


まあ、それはさておき(笑)。青い光の正体はなんやろうか?実は、カワセミながです。カワセミち、知っちょりますか?キラキラと青い色に輝いて見える水辺に住む小さな鳥です。目にも止まらんようなスピードで水にもぐり小魚を口にくわえて飛び出して、これまた、目にも止まらんような速さで一直線で飛び去る鳥。あんまり飛ぶのが速いきに青い光の筋のように見えるがです。


竹虎の工場の、すぐ裏手を流れゆう川はワシの子供の頃には竹製のウケで鰻をとったり、鮎をついたり、水量も豊富で、綺麗な川やったがです。けんど最近は、そんな事もないにゃあ...と寂しい思いをしよりましたけんど、カワセミが飛ぶ姿を見るにつけて、ありゃあ、ここの川もまだまだ自然が残されちゅうちや思うて、こじゃやんと(とても)嬉しゅうになるがです。


虎の御所籠

虎目抜き


「虎だ...。」


「虎だ...。」


「お前は虎になるんだ。」


この台詞言うたらユニクロさんとコラボさせてもろうたこの動画を思いだしますけんど、



この虎は、びっくと違うぞね、骨董品屋さんで見つけた目抜きぜよ。目抜き言うたら昔の刀の柄の部分に使われちょった留め金具の事やけんど、実用的な部分とは別に装飾の意味もあって手の込んだ細工が色々とされちゅうがです。


渡邊竹清作御所籠


沢山ある中からワシはやっぱり竹虎やきに「虎」がエイろうと思うていくつか探してきたがです。ほんで、世界の巨匠いわれゆう渡辺竹清先生の御所籠に付けてもろうたら、こりゃあ、まっこと、もともとエイ籠やったけんどこれが更にこじゃんと(とても)値打ちが上がったようなちや。寅年は終わりましたけんど虎の千里を駆けるパワーを感じるがぜよ。


土佐の黒竹

黒竹


虎竹の里の近くには良質の黒竹の産地もあるがです。土佐の古い文献にも笛の材料にエイ言うて載っちゅうばあやき、昔から、ここら辺りは竹の産地やったがぞね。さて、その黒竹やけんど、こうやって刈り入れが済んで一休みしゆう田んぼらあに山のように積まれちょります。ほんで、この竹をトラックで集めに行くがちや。


黒竹積み込み


あっちの田んぼ、こっちの広場、あの山、この谷...竹を満載して工場に帰っちゃあ空の車でトンボ帰りして又積み込み、この季節は、まっこと(本当に)竹の季節ぜよ。


竹炭の力

竹炭


竹炭と備長炭の違いは分かりますろうか?竹炭は竹を炭に焼いちょりますが、備長炭はウバメガシ(姥目樫)いう木を焼いて炭にしちょります。竹と木の違いは皆さん誰でも知っちゅうと思いますけんど竹は木と違うて中が空洞になっちょって炭に焼き上げた場合でも身の部分が薄く割れやすいがです。なので竹炭をこんな長さで綺麗に焼き上げるというのは普通に考えるより、結構大変で難しいことながぞね。


けんど、それだけに、昔ながらの土窯で高温で焼き上げた銀色の輝きを放つ竹炭は何とも美しく、こうやって水洗いしゆうだけで不思議と気持ちが晴れ晴れとしてくるがぜよ。


癒しの竹炭


水洗いした竹炭をしばらく干しちょってから新しく製作した竹炭入れに立ててみます。おお、こりゃあ、竹の風合い満点やいか!こうやって置いちゅうだけで、なんやら気持ちが安らいでくるち、竹や竹炭の持つ力、目には見る事は出来ませんけんど感じずにはおれんがちや。


囲炉裏にて

竹かご


おおの、囲炉裏の端にいざったら(座ったら)もう動きとうないぜよ。グツグツと鍋の煮える音もしてきたちや。湯気にのってこじゃんと(とても)エイ香りもしてくるやいか。まっこと(本当に)寒い日は鍋なにゃあ。冬は毎日寒いきに、結局、毎日鍋じゃあちエイがないですろうか?のう、出汁を継ぎ足し、継ぎ足し楽しんだらエエ。


鍋料理には、やっぱりイチオシは鬼おろし。大根おろしの食感が全然違うぜよ!知らん方は是非いっぺん試しとうせや。さて、ほんでお腹もふくれた、一息ついた、何をするぜよ?囲炉裏の端でする事いうたら決まっちゃあるやいか!えっ?知らんがですか?こりゃあ、たまげた。囲炉裏の端で、することはひとつぞね、


「竹籠を愛でる。」


なるほど!と思うたろう?


いやいや、スミマセン、「なるほど」と思うて膝でも打った方は(そんな方はおらんと思いますけんど)びっくと(少し)竹虎病かも知れませんぞね(笑)。まあ、ワシはずっと魅入られちょりますけんど。