竹はエイぜよ。真っ直ぐに天を目指して伸びて行きゆう。迷いがない。
竹はエイぜよ。みんなあが、あっちこっちの竹と根っこで繋がっちゃある。仲間ちや。
「こりゃあ、めった(困った)にゃあ」
そう思う事じゃあち、竹に会いに行ったらエイぜよ。いっぱい教えてくれる。ヒントをくれる。道が見えてくる。ほりゃあ、ほりゃあ、どうぜよ?竹林の葉の向こうに、ここじゃ、ここじゃ言うて、目指す方を示してくれゆう。まっすぐ行くだけながぜよ。
竹はエイぜよ。真っ直ぐに天を目指して伸びて行きゆう。迷いがない。
竹はエイぜよ。みんなあが、あっちこっちの竹と根っこで繋がっちゃある。仲間ちや。
「こりゃあ、めった(困った)にゃあ」
そう思う事じゃあち、竹に会いに行ったらエイぜよ。いっぱい教えてくれる。ヒントをくれる。道が見えてくる。ほりゃあ、ほりゃあ、どうぜよ?竹林の葉の向こうに、ここじゃ、ここじゃ言うて、目指す方を示してくれゆう。まっすぐ行くだけながぜよ。
2010年もいよいよ終わりに近づいてきましたけんど、どんな一年やったですうろか?こじゃんと(とても)ツイちょった...まあ、そうでもない...いろいろとありますろうけんど、このお正月休みに本屋さんやコンビニに立ち寄ることがありましたら、この表紙をチェックぜよ!
2011年の運試しをしませんかねえ?新春<和グッズ>大プレゼントに竹虎の虎竹削り箸が掲載されちょりますぞね!応募券が必要やきに、本も購入せんとイカンけんど、卯年の一年を占うつもりでチャレンジ、チャレンジ、チャレンジぜよ。
「XとVち、何ぜよ?ワシは英語も苦手やけんど竹細工に何か必要かよ?」
竹細工をしゆう職人さんの自宅兼工房。庭先にでたら「X」に組んだ角材に竹を通して斜めに立てられちゅう。何に使うのかと言いますと、これに丸竹をたてかけて竹の表皮を薄く剥いでいくがです。
ほんでコチラは「V」に刃物が打ち付けられちょります。これは、このV字型の内側に竹ヒゴを通して、ヒゴ幅を整えていくためのもの。ワシは外国の方とも「アハ~ン」「イヒ~ン」「ウフ~ン」「エヘ~ン」「オホ~ン」という5つの単語だけで意思疎通をはかる英語力やき(単語...?)まっこと安心したちや。英語でも何でもないがやにゃあ。竹細工のおんちゃん所にある「X」と「V」ちや。
竹炭パウダーを使うた真っ黒いバームクーヘンが届きましたぞね。誰が送ってくれたがろう...?送り主は「はるのテラス」となっちょります。はるのテラスさんと言うたら高知市にある、いつもお客様がいっぱいの人気のパン屋さんやいか...。同封のお手紙を拝見させてもろうたら、竹虎の竹炭パウダーを使うて作ったきにわざわざ届けてくれたようながです。
まっこと(本当に)ありがとうございます。スイーツ好きのワシには嬉しいクリスマスプレゼントぜよさっそく、会社見学に来られちょった学生さんと一緒に頂きます。お茶はもちろん、虎竹茶!一口食べて、
「んんっ!?美味い!」
しっとり感がエイちや。パクパクッと、アッという間に食べてしまいましたぞねいつやったか近江八幡の「たねや」いうお店で、バームクーヘンを作るがを見せてもろうた事がありますけんど、あんな風に時間をかけて丁寧に焼かれゆうがやおか?口福な3時のおやつをいただいて感謝ぜよ。
そうそう、竹炭の食感を舌に感じながら食べよったら、忍者姿で焼いてくれる竹炭クレープが人気の「京都忍者」言うお店も思いだしたぜよ。なんでも昔の忍者は解毒のために炭を持ち歩きよったそうながです。解毒のために持ち歩きよった炭を使うて、お店ではスイーツを焼いてくれるち、なかなかオツなもんやちや。
炭焼き職人さんが胃腸の調子の悪い時には炭をガシガシかじりよったけんど、昔から炭は、結構色々と活用されよったがやにゃあ。学生の皆さんが美味しそうに食べゆうがを見ながら、竹炭に感謝ぜよ。
竹虎にも竹を原料にした竹和紙がありますけんど、普通の和紙の原料いうたら、まっさきに思い出すがは楮(コウゾ)、聞いた事がある方も多いと思います。この木を蒸しこんでから皮を剥いで和紙の原料にするがですけんど、実際どんな木かご存じですうろか?ワシも、楮は山間部で畑の脇などに植えられているのを見たことがある程度やったがです。
けんど、ここの楮は凄い。まっこと、大規模な畑にしちゅう。こんな楮畑は見たことがないちや!和紙会社の会長さんが幼いころ鼻をかむのに両親から渡された楮のやさしさを忘れられず、楮の良さを知ってもらいたい一心で作った畑やと言います。いっつも通りゆう土佐市の高速道路の下に、こんな凄い所があったち、びっくと感動したぜよ。
さて、この楮何がエイち、昔ながらの素材というだけでなく、竹と同じように、こじゃんと(すごく)成長が早いがちや。なんと、この切り株がたった一年で、
この通りの林になるがです!たまるか、ビックリたまげるぜよ。ただ、こんなに大きな木に育てるのには、肥料もいるし色々と人手が必要やといいますきに。そう考えたら、人の手をまったく必要とせんと20数メートルの大きさに、たったの3ヶ月で成長する竹はやっぱり、凄い。まっことエコな素材ながなにゃあ。
竹細工と一言に言うたち、まっこと色々あるがです。けんど、せっかくエイもんを作るがやったら、日本唯一の虎竹はどうぜよ?
「虎の模様が、こじゃんと美しいがちや」
「ええっ?虎の模様...」
「どこが虎の模様になっちゅうがぜよ?」
おっと、今年伐り出されたばっかりの新竹を見せたら、こんな事を言われそうなちや。虎竹に限らず竹は一年でも寒い時期にしか伐りませんけんど、虎竹は淡竹(はちく)の仲間やきに。表皮に薄く白く粉がふいたようになっちゅうのが特徴です。伐りだしたばっかりの虎竹は写真のように虎模様が、びっくと見えにくいがぞね。
けんど、この竹を工場に運んでからガスバーナーの炎であぶったら、あら不思議!?(いえいえ、不思議ではありません)竹の持つ自然の油分が竹表皮ににじみだし、えも言われんような虎模様がクッキリと浮かび上がってくるがぜよ。写真の新竹の模様も、早く出て来とうてウズウズしゆうよに見えませんろうか?
忘年会は「忘れる」がや無くて、希望をもって次の年を「望む」という事で忘年会を望年会と言う方もおられますが、竹虎も是非そうありたいと思うちょります。さて、先週ささやかな望年会をさせていただきましたが、恒例となっちょりますビンゴゲームでは地元スーパーの商品券が一番人気やったがですけんど、その次はと言うたらなんと自社製品!虎竹の里炭石鹸などが人気やったです。
賞品が少し余りましたきに急遽はじまったジャンケン大会でも、竹虎自社商品は結構人気。社員がみんなあ自分くの商品を愛用してくれゆう言うことは、本当にワシとしても嬉しいことながです。
30年のベテランのおばちゃんがワイワイ騒いでいる、ここ数年入社した社員を見ながら言います。
「アテ(私)らあも、昔はみんなあ、あれっぱあ若かった...」
昔は、ああやった、こうやった。あんなに働いて、楽しかった、こじゃんと面白かった...おばちゃんの話には笑顔がいっぱいぜよ。色々あったけんど、過ぎてみたらエイ思い出になっちゃあるがやにゃあ。この春退職される、おばちゃん、まっことお疲れ様でした。又ひとり、ワシの先輩がおらんなるちや。
今年の夏は土用干しで大活躍した、えびらかご。NHKテレビテキスト「きょうの料理」や雑誌「住む。」でも取り上げてもろうた竹編み平ざるの事やけんど、なんちゃあ、梅干しを干すがだけや無くて、最近静かなブームの干し野菜など家庭料理を楽しまれる方には、こじゃんと(とても)重宝してもらいいう平ざるながです。さて、このえびらに、木枠を深くした別注サイズのご注文を頂いたがです。
「ええっ?こりゃあ深いにゃあ、一体何に使うがやろう?」
できあがった、えびらを見ながら職人と話しよりましたが、料理屋さんのディスプレイに使うがのようです。野菜をいっぱい盛って飾られるようで、だから木枠を深くしちゅうとの事やったぜよ。なるほど、これやったら新鮮野菜もこじゃんと映えるて、来られたお客様も喜ばれますろうちや。
虎竹の里から国道56号線を西に10分足らずのところに、中土佐町は久礼の漁師町があるがです。大正市場という有名な市場があるきにたまに行く事がありますけんど、軒先で手際よく魚をさばくおばちゃんがおったり、道端では、そこで作った干物を売っていたり、まっこと(本当に)これぞ、漁師町という所ながです。
実は先日、この久礼が国の重要文化的景観に選ばれたがです。同じ高知県に暮らすもんとして鼻が高いがやけんど、このような毎日の暮らしが評価されたがと思います。
さて、その日の朝はたまたま用事があって久礼に来ましたけんど、天気もエイし、びっくと町を歩いてみる事にしたがです。まだ朝早い時間、細い路地をはいって裏通りに出ると近くのお家から、カチャカチャと食器の音。朝ごはんの準備やろうか。玄関で網を店先を掃除しゆう、おんちゃん。自転車で通っていくおばちゃんが、
「おはようございます」
見ず知らずのワシに気持ちよう挨拶してくれるがちや。まっこと、まっこと気持ちがエイ。やっぱりエイ町ぜよ、ここは。ウルメを干す下ごしらえをしている、おばちゃんと話よって、ふと思い出した、小さい頃の事。そう言うたらワシは小学校にあがる前には、よくこの町に来よかったがです。
当時、竹虎には、この久礼の町から沢山の方が働きに来てくれよりました。ほんで、その中の一人のおばちゃんが、ワシをこじゃんと可愛がってくれよって、このおばちゃんの家に何度か泊まりに行ったことがあるがぜよ。久礼から仕事に通うて来てくれよったおばちゃんらあは、仕事が終わったら安和駅から下りの汽車で帰るがですけんど、その汽車に一緒に乗せてもろうて...
ああ、思い出した、思い出した!
あの、おばちゃんのお家は確かこの先やったろうか?早足で更に狭い路地に入って、右、左、見回してみるけんど、なんせ、40数年ぶりに歩く道やきにどうも記憶が定かやないがです。あっちの路地、こっちの路地、どれっぱあの時間歩き回ったろうか。優しいおばちゃんの笑顔と、
「ヨシヒロちゃん」
と、呼んでくれた声はあんなにハッキリ覚えちゅうに。あそこやったろうか?ここやったろうか?あの日の夕方、久礼の駅から職人さんらあと汽車から降りて、手をつないで帰った道。もう一回、一人で歩いてみるけんど、あの時の職人さんも、小さかったワシも、もう、どこちゃあに、おらんかったがです。
あのビデオが発見されたぜよ。おっと、そうやった、そうやった。まっこと、スミマセンちや。あのビデオ言うたち、何の事か分からんですろう?
まあ、発見言うたら大袈裟ですけんど、実は今年の11月にOSMC全国最優秀実践者賞という、こじゃんと嬉しい賞を頂いたがです。ほんで、その時の懇親会で一曲唄わせてもろうたがやんど、その時に自分くのビデオカメラのスイッチが入ってなくて「幻の動画」と成っちょったビデオあったがです。そのビデオが出てきたがぜよ。ひょんな事から見つかったビデオやけんど、せっかくやきに、びっくと(少し)編集してもらいましたちや。唄の曲名は「オレの虎竹買え!」ぞね。
ウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーー!
竹虎でも3時になったらサイレンが鳴り響いて休憩時間があるがです。伐りだした竹の腰かけたりして、ホッと一息つける一時ながですけんど、お邪魔させてもろうた、ここな竹細工の職人さんらあものんびりした"3時のおやつ"を楽しみよります。けんど、みんなあエイ顔しちゃある。毎日の手仕事が好きで好きでたまらん言う感じが伝わったくるちや。お茶をすすって、お菓子をほおばって、プカプカふかすタバコも美味しそうなにゃあ。
今日も、こじゃんと(とても)エイ籠ができた...。口数は少ないけんど、満足そうな顔が雄弁に物語りゆう気がするがぞね。エイ竹細工を作り出す工場には、エイ職人さんがおって、工房全体がエイ雰囲気に包まれちゅうぜよ、まっこと。
黒澤映画でサムライがかぶるような陣笠は出来ませんか?そんなお問い合わせを頂いたがです。もうこんな陣笠を作ることの出来る職人さんも少なくなりましたけんど、竹編みの所までは出来上がってきましたちや。見とうせや!見れば見るほど、こじゃんと(とても)美しい出来映えぜよ。
こりゃあ頭にのせたら、どんな感じになるろうか?びっくと(少し)試してみとうなりました。大きさも丁度やし、形もなかなかエイちや。
一体、いつ、どこで使われる陣笠か聞き忘れましたけんど、丁寧にヒゴとりした竹で緻密にびっしりと編み込まれちゅうきに、これから塗りをかけて仕上げしたら、まっこと(本当に)三船敏郎でもかぶれるくらいのさぞかし立派な陣笠に成らあせんろうかにゃあ。
鬼の歯のようなギザギザで摺り下ろすので「鬼おろし」と呼ばれちょります。実は、かなりの人気者。特に冬場になって鍋の恋しい季節にはもう、絶対に手放せない逸品ながです。
ワシは、とにかく鍋の薬味をこじゃんと使うがです。今夜はしゃぶしゃぶぜよ言うたら、大きいドンブリ一杯に大根おろしがないと気がすまんがちや。みなさんは、どうですろう?大根おろしわドバッと、きざみネギもドバッと、薬味たっぷりで、アツアツをフハッフハッが鍋ですろう!
竹の鬼おろしで摺り下ろした大根おろしは水気が無くて、ふんわりして、大根のシャキシャキした食感が楽しめて、まっことエイが違う!一回使うた方が、ご家族や、お友達に、次から次へと紹介してくれるがを見よったら、やっぱり、エイ物はエイがやにゃあと思います。竹はしなりがあって、少し柔らかい印象があるかも知れませんけんど、実は、こじゃんと硬い繊維をもった植物でもあるがです。
まさに鬼の歯のように尖っちゅうきに、摺り下ろす時には手に気をつけとうせや。おっと、そうぜよ便利なセットがありまぞね。専用の竹皿がセットになった鬼おろし竹皿セットには、竹虎ならではの工夫もあって、こじゃんと、のうがエイ(とても使い勝手が良い)きに。まあ、一回使うてみとうせや。この冬の鍋料理がひと味も、ふた味もアップすること間違いなしぜよ。
昨夜のニュースで、やりよりましたけんど、話題の、ふたご座流星群は見ましたろうか?今の季節は星空がこじゃんと(とても)綺麗やき、さぞ美しい流れ星が見えるがやろうにゃあ。星と言うたら先日、職人のおんちゃんを思いだします。こんな事を言うがです。
「この竹照明は星が輝くよ」
「はあ.....................?」
正直、星と言われても和風な竹細工と星の形がどうしても結びつかずに「ううん......」と唸りよったら、職人さんがコンセントを差し込んで、スイッチオン。新製品で虎竹照明ができてきましたけんど、やっぱり照明器具は灯りをともさないと分からんがです。中の灯りをいれたら、この通り!
「こりゃあ、たまげたよ!まっこと(本当)星がいっぱいぜよ」
この星型を見つけた職人さんも、たまたま編み目を太陽にかざした事があって、この星模様に気がついたと言います。これは竹屋の、ふたご座流星群ぜよ。
奥さんが編んだセーターに安和ならではの素材を使いたいと言うことで、自分が作った虎竹のボタンを付けそうながです。仕事の合間に作ったそうなけんど、見せてもろうたらコレがなかなかエイちや。虎模様の竹の素材感と毛糸の自然な風合いは想像しちょったより、こじゃんと相性がエイがです。毛糸と虎竹模様もマッチしちょります。
ややっ?けんど、この虎竹ボタンは穴が無いぜよ。どうやって糸を通しちゅうろうか?と思うたら、厚みのある竹を選んでおいて、身の一部分を穴を開け糸を通せるように工夫しちょります。先日は、このセーターで町に買い物行っちょって、人から褒められた言うて目を細めゆう。まっこと、手作りち、エイもんやにゃあ。
今年も白竹の湯抜き作業が始まりましたちや。筒状の長い釜でお湯を沸かしちょいて、そこに真竹を入れて竹の油分を取り除いていくがです。そうですぞね。竹虎いうたら何と言うたち虎斑竹だけやけんど、こうやって湯抜きして白竹も製竹するがですきに。湯気がもうもうと立ち込めるなか声がかかります。
「おーーーい、もうびっくと(少し)沸かしとうせや」
一人の職人が釜の焚き口に降りていって、工場で出来た竹の切れ端を放り込みます。こんな竹の端材が、こじゃんとありますきに、こうやって釜にくべるがには困らんがぜよ。
おっと、沸いてきた!沸いてきたちや!あんまり沸きすぎないように調節もしながら、頃合いをみて釜から竹を一本、一本出していきます。おおの、エイ香りやにゃあ。沸き立つ湯気に竹特有の甘い香りがするがぞね。ほんでから、釜から出した真竹を布で綺麗に拭きあげていきますと、何とも淡く、やさしい若草色になるがです。
そうぜよ、そうぜよ。湯抜きしたばっかりは、こんな色目をしちゅう竹が、天日干しをしゆううちに色が落ち着き、皆さんが見たことのある白竹の色に変わっていくがです。外で天日や風に晒して作る竹やきに、白竹の事を晒し竹(さらしだけ)と言う事もあるがです。
けんど、まっこと知らん事ばっかりちや。福岡の大川いう所は日本一の家具の町やそうです。知っちょりましたか?ワシは全然知らんかったきに、なんと400年以上の歴史があると聞いてビックリたまげて腰をぬかしそうぜよ。とにかく、ありとあらゆる家具を製造しゆう言いますき、機会があったら一回行ってみたいと思うちゅうがですけんど、この町から若手経営者の皆さんが竹虎に見学に来ちょりました。
「木」と「竹」は似いちゅうようで、実はそうでもないがですが、自然素材を扱う会社同士やき、こじゃんと身近に感じたがてす。竹という素材をこれから、どうやって役立てていただくか?同じような課題をワシらあも一杯抱えちょりますぞね。けんど、ひとつの事をやり続けよったら、道は絶対に開けるのではないですろうか?ワシも試行錯誤。迷いながらも、ずっと、まっすぐ行くがです。それしか出来んがです。
「んんっ?オマン、腹巻きしちゅうかえ?」
ワシも最近はあんまり、しなくなったけんど、寝冷えする言うて学生時代からずっと腹巻きは欠かせんかったがです。おお、よう見たらオマンだけやない。あっちも、こっちも腹巻きだらけやいか!のんびりした雰囲気に誘われて散歩がてら入った松林やけんど、ここを歩きよったら最近ぼちぼち人気の竹炭シルク腹巻きを思い出すちや。
竹細工の職人さんの中にも腹巻きしちゅう人が多かったけんど、若い方でも冷え対策に薄手のものを目立たん様にされゆうそうやきに。お腹の冷える方はこの松の木みたいに、しっかり腹巻きせなあイカンぜよ。
前にブログで須崎の鍋焼きラーメンの事を書いたことがあるがです。最近B級グルメが注目されちょって、鍋焼きラーメンも、こじゃんと活気づいて、いつ行ったちお客さんが一杯だと書いたと思いますけんど、ありゃ、りゃあ、、、今日も遅い時間やゆうに、ほぼ満席やちや。
まっこと凄い人気やにゃあ。若い人のグループやカップも多いきに、こりゃあ、たぶん遠くから来られちゅうがやないろうか?ワシは鍋焼きラーメン独特の硬い麺と、濃いめの鶏ガラスープが好きながですけんど、寒うなってきたら、やっぱりこの熱々のラーメンが一番やよ!フーフーッ、フーフーッ、もう一回、フーフーッぜよ。猫舌のワシは、こじゃんと(とても)フーフーするがです。
麺を食べ終わったあとの最後にスープの底に沈んじゅう、噛むほどに味のある歯ごたえのある鶏肉。これが又なんともエイがちや!まあ、ほんでお腹もはってから鍋を改めて見て、こりゃあ、前に書いた時には、モダンな竹の鍋敷きの話をしたがやけんど、わらの滑りにくさといい丸い形といい、安定感もあるしこんな鍋には、やっぱりわら鍋敷きがエイと思うがですさすがに昔からずっと変わらず愛用され続けちゅうだけあって、まっことピッタリやないろうかと思うたがです。
そう言うたら鍋敷き作りよった職人さん。夏の暑い時には上半身裸になって、汗をふきふき、一心不乱に藁を巻き付けよったちや。あの鍋敷きが、セーター着るような季節になって大活躍じゃあ職人さんも、喜こんじゃあせんろうかにゃあ。
「おまん、おまん、まだ耳かきしゆうかよ?」
「そうよ、昨日からずっと、しよらあえ」
まあ、そんな事も言いとうなるばあ、使い心地のこじゃんとエイ(とても快適な)虎竹耳かきさすがは名人作ぜよ。
丁寧に丁寧に仕上げていきよりますけんど、手際はこじゃんとエイきに仕事は早いですぞね。自分用にしつらえた道具で、まっこと、あれよ、あれよ言う間に1本仕上げますきに
だいたい腕のエイ職人は、みんなあ仕事が早いがです。ウチでも頼りにされちゅう職人ほど、とにかく仕事が早い。
「ええっ?早から出来たかえ?」
びっくりするばあ早う仕上げる職人こそ、びっくりするばあ質の高いものを作るき面白いちや。
分かりやすう言うたら、料理作る人でもそうやないろうか?時間をかけたき言うて、美味しい料理は出てきませんちや。サカサカッ、チャッ!と短時間で仕上げられた料理が、見た目にも美しゅうて、味も抜群やったりしませんか?本当のプロは、とにかく素早さが命やき。この耳かき職人も心地よいスピード感を持っちょりますぞね。
「いよいよ、こじゃんとエイちや。」
手にとったときの竹の感触から、職人さんのモノ作りに対するこだわりがビンビンと伝わるような出来映えやったけんど、この耳あたり、竹のしなりを微妙に活かしちょって最高ぜよ。今まで、「これっ!」いう耳かきがなかなか無くて、別の職人さんに煤竹で作ってもろうたモノを使いよりましたけんど、この名人作虎竹耳かきに比べたら、今までの使いよった耳かきは、ただの竹の棒みたいに感じるちや
虎竹の太いがを、こじゃんと(とても)りぐって(念入りに)選りだした甲斐がありましたちや。持ちやすうて、使いやすい、舟形に削り出された持ち手。ほんで、何というたち耳当たりは、この細い絶妙な首部分なにゃあ。先端の皿部分の丸みも優しゅうてから、まっこと名人言うがは納得ぜよ。ワシみたいに今での耳かきにどうも満足しちょらんで、エイもんが無いろうか?そう、思うて探しゆう方には絶対にイチオシじゃ。
竹職人さんは竹ばっかり扱いよったらエイいうもんでもないちや。
「自分が使う道具が作れて一年前」
この道、50数年の職人さんがこう言うがです。けんどこれは、びっくと(少し)変わっちゅうにゃあ...。使い込んだ矯め木の持ち手が、ツルツルになって滑りやすいと、職人さんが考えた滑りどめはプラスチックのパイプで、こんな持ち手カバーぜよ。ううん...ううん...味がある。思わず見とれてしもうたちや。
竹のティッシュケースは竹の集成材で作られちょますけんど、上蓋の網代編みがアクセントになって高級感も醸し出して、なかなかの評判ながです。ひと言にティッシュの箱いうたち、実は色々なメーカーがあってから、ように見たらサイズも以外に様々ながです。
ほやき、スーパーに行ってから、手当たり次第に各種メーカーのものを買うてきて、大は小を兼ねるという思想で、大きい箱でも入るような大きさにしちょります。中身のティッシュはそのままで、紙箱のサイズだけ小さくなったいう「ちょびエコ」。確かに持ち運びひとつ取ってもかさばらんきに大賛成やけんど、こんな背の低くなったサイズの箱から、大きなサイズまで幅広うに対応しちょります。
須崎市から197号線を山の方に向かって走ると、津野町があり更に進むと梼原町があるがです。いっつも国道ばっかり走りゆうと分からないのですが、旧道筋を通ると藁葺屋根の不思議な建物を見つけることがあります。藁葺屋根の下は吹き抜けになっちょって、どうやろうねえ?...四畳半くらいのスペースの板の間があるがです。
「一体これは何やろうか?」
「休むがにピッタリやけんど、腰かけてエイろうか?」
などと思いよりましたが、実はこれが「茶堂」。このあたりの地域には、「茶堂」といわれる、このような藁葺屋根の小さな休憩所があって、昔から旅人や遠くから来られる方のためにお茶などの接待をされる所ながやそうです。集落の境などに設けられちょって、昔は持ち回りで担当の方が常駐したこともあるそうなき、まっこと(本当に)親切な心くばりながです。
険しい山道を登って疲れたところで、ゴロリと寝ころべる板の間のスペースは、さぞ喜ばれたと思います。この茶堂で旅人から遠くの町の話やら、いろんな情報交換したおかげで、山深いこの辺りでは時代を敏感に察知しよった言いますきに、もしかしたら維新の志士に繋がったがやないろうか?ちょうどここら当たりは坂本龍馬の脱藩の道。どうやら無関係でないような気もするがです。
まあ、それはさておいて、藁葺屋根を下から眺めとうせや。木材の骨組みにまざって竹が、こじゃんと(とても)使われちゅう。昔からこうやった竹は建材としても役にたちよったがです。もし、これで下に囲炉裏でもあったら、何年も何年も煙で燻されて、高級竹素材の煤竹のできあがりとなるかぜよ。
かなり昔の話ですけんど、歌手の布施明さんか、誰かがお歳暮のコマーシャルで唄いよりました。
「あ~あ~開けてみれば愛♪開けてみれば愛♪」
覚えちょりませんか?この季節になると思い出すことがあるがですけんど、塩月寿籃作の菓子器、しびれますろう?竹編みの内側は漆でガッチリ固めちゅうきに、竹特有のしなりらあは有りませんけんど、こじゃんと堅牢な容器として仕上がっちょります。ほんでから、さっきの唄、
「あ~あ~開けてみれば愛♪開けてみれば愛♪」
フタを開けたら満月にたたずむウサギさんぜよ。同じ様なあしらいをした黒竹菓子器にもウサギのデザインを見つけました。これらあを見よったら、来年の2011年も大した事は出来んけんど、円満に丸うに丸うに過ごせるような気がするちや。