ただ者ならぬ雰囲気の御所籠ぜよ。この色合い、繊細な編み込み、籐かがり一目見て、ピンと背筋が伸びるというか、緊張感が漂うぞね。さすがに世界が認めた渡辺竹清先生の作品だけあって、圧倒的な、まっこと言葉はいらんような存在感。使うちゅう金具も、こじゃんと渋いにゃあ。
特に見てもらいたいがは籠の下半身。ふわりと優しくふくらんじゅう。何というラインやろうか?ちょうど手の平にのるばあの大きさ、見れば見るばあ引き寄せられる不思議な籠。ワシが、いっつも大事に大事にしもうちゅうけんど、夜中に見とうなってゴソゴソ取り出してきてから、机の上に出しでもしたら最後、最後、最後ぜよ。留め紐に使うちゃある目抜きのニワトリが、
「コケコッコーーーーーーーー!!!」
大きな声で鳴きだすまで、飽きもせんと眺めてしまいそうながよ。
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