アメリカのワークブーツメーカーのダナーは知っちょりますか?今はアウトドアの定番とも言われよって、インターネットで見ても、ビックリするばあ種類も豊富にあるけんど、ワシが友達に教えてもろうた20数年前は、ダナーブーツ言うたらこのタイプ一つしかなかったように思います。
竹屋の仕事は、こじゃんと(とても)キツイ肉体労働で、重たい竹の束が足の上に当たることも多いきに、つま先に鉄の入った安全靴を履きよりましたけんど、2足ばあ履きつぶした頃にもっと軽うて、丈夫なブーツを履きとうて探しよったがです。そこで、教えてもろうたのがダナーちや。聞いたとおりタフで、夏でも冬でもガンガン履ける。水にも強い、汚れにも強い。急斜面の竹林でも、竹に囲まれた工場でも、まっこと(本当に)頼もしい相棒やったちや。
底がすり減って登山靴メーカーに底を貼り替えてもらう頃には、履きこまれて、キズだらけになって、すっかり風格ができて、ジーンズショップの店長が店のディスプレイにしたいき譲ってくれんかよ言うばあやったぜよ。最近は雪駄か龍馬ブーツばっかりで、あんまり履く機会もないけんど、このダナーを下駄箱から出して手入れしよったら、山で竹を伐りだしよった頃、竹細工を色々な職人さんに、いっぱい教えてもらいよった頃、こじゃんと思い出されて知らん間に時間が経つがです。
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