「日本の手仕事の店をやりたいのです。」
流ちょうな日本語でオフェルさんは話かけてくるがです。なんと、話を聞きよったら、はるばるイスラエルから来た言うじゃいか。「まっこと、ホンマかよ、たまげるちや。」ちょうどテレビ局の方が来て取材の最中やったけんど、遠くから来られて、
「虎竹の模様が素晴らしい」
言うてくれるもんやきに、ついつい話こんでしもうたがです。横でカメラも回りよったみたいなきに、こりゃあ、オフェルさんも番組に出るがやないろうか?
竹かごを編みゆうところを見てみたい言いますきに、取材の方らあと一緒に、あれこれ見学もできて、はるばる来られたかいはあったと思いますぜよ。それにしたち日本語が巧いちや。
「日本に何年か住んでいました」
なるほど、ほんでかえ。けんど、話はそこそこ出来るがですけんど、虎竹和紙をどうしても理解できんみたいやったきに、テレビ局のカメラマンと音声さんがそれぞれフランス語と英語がペラペラじゃ言うきに話てもろうたちや。虎竹を割って溶かして細い繊維にして手漉きにする、土佐和紙の伝統のある高知ならではやけんど、う~ん、まあ、分かりにいくろうにゃあ。ところで漢字が読めん言いよりましたが、唯一覚えた文字があるとのこと。聞いてみたら、
「竹」
まっこと、オフェルさん、凄いぜよ!
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