青竹箸

青竹箸


青竹の色を付けたようなお箸は、あんまり好きやないがです。けんど、この青竹箸はいままでの竹の表皮に塗りをするといがではなく、薄く表皮をはいで塗りを施しちゃある、耐久性を考えた職人さんのこだわりを感じたがです。ご存じの方もおられる様に、青竹は、切ったばっかりの時には青々しい。すぐに色が悪くなって使えなくなるがです。


そりゃあ、本当は自然の若い青竹を切ってきて使うのが一番ぜよ。お箸だけでは無うて、お猪口や、酒器などに作ったら、まっことエイもんやけんどまっこと(本当に)短い期間しか使えない贅沢な容器ちや。前にお伺いしよったホテルの料理長さんも、青竹は大きな冷蔵庫に保管して変色を気にしよった。けんど、それでも、やっぱり色合いは日ごとに悪うなるがです。


まあ、裏山に竹林があるようなお宅やったらエイけんど、今の日本はそんなご家庭はほとんど無いぜよ。ほんで、この青竹箸は繰り返し使えるように、塗りにしちゃある。色合いも、それほど不自然やないきに、お正月や、清々しさを演出したい食卓で気軽に使えると思うちょります。


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