
棚田が続く曲がりくねった道をあがって行くがです。あっちに一軒、こっちにも一軒。おおの、ホッとするような、虎竹の里と同じような緑に囲まれた、昔ながらの風景が残っちゅうエイところちや。山に西陽が傾きだして、おばちゃんが、いっぱいの洗濯物を片づけたら、こりゃあ、たまるか!!!立派な竹の物干し竿ぜよ。さすが、竹職人さんくじゃ。いやいや物干し竿や無う、竹の節を何段にもして使うちゃある竿掛けがエイがちや。
パチパチ......。んんっ?聞こえてきたがは風呂釜に薪をくべる音。横では猫がのんびり寝ころびゆうけんど、まっこと、ゆったり、まったり。
「もうびっくと(少し)居りたいにゃあ」
あわてたちイカン。セカセカした日頃のワシを諭してくれゆうような、心地のエイ時間ちや。
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