雄大な太平洋を眺められる高台には、ちょうど気持ちのエイ風が吹きよります。竹の葉がゆれて、「こんにちわ。」挨拶してくれゆうような坂道をあがったら、職人さんの仕事は、もうすぐやきに。
「草刈りしよったがやき」
汗をふきふき歩いてきた職人さん。
入り口にあった虎竹で編まれたかごをみつけたワシが、
「こりゃあ、何ですろうか?」
ほいたら、ニヤリ............。麦わら帽子をかぶった少年みたいな顔をしてから、
「分からんろう...。新作の虎竹の花かごよ」
突拍子もない事かと思うたら、別に普通の答え。けんど、まっこと嬉しそうな笑顔を見せてもろうた、幸せな午後ぜよ。
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