いつの事やったろうか。たまたま出会うた、あの蕎麦屋さんに又行きたいちや。雲がたれこめて、昼前やに薄暗いばあの日でした。雨にしっとり濡れた竹林、生い茂る葉の中に見えた裸電球の光に、惹かれるようにして入った一軒家のお店。四国生まれの、四国育ちやし、ワシは、ウドンか蕎麦かどっちか言うたら、断然ウドン派ながです。それやのに...口にいれたときの、麺一本、一本がピンと立っちゅうような、キリリッと冷たい食感。こりゃあ、旨いぜよ!うなった、あのお蕎麦屋さん。
別注サイズで、びっくと大きめに編み込まれた虎竹ざるを手にしよったら、あんな、美味しいお蕎麦を盛れたらエイにゃあ...さぞ、もっと、もっと...。おおの...あの舌の上の感触が蘇るぜよヨダレが出そうになるがです。
コメントする