同行二人と書いて「どうぎょうににん」と読むそうちや。四国八十八カ所めぐりのお遍路さんたちは、一人で歩きゆうがや無い。弘法大師も一緒に歩いてくれいうがや。ほやき、同行二人と書いた笠をかぶっちゅう、と、まだ明徳の学生やったころ、朝礼と同じように夕礼というががあって、その時に、恩師である吉田校長先生に教わったがです。
虎竹のふる里でもある。焼坂の山には昔からの遍路道が通っちゃあるきに、山仕事しゆう時には、そんなお遍路さんにお会いさせてもらうことがあるがです。「この山は竹がやたら多いねえ」遠くから初めて来られたお遍路さんも、日本唯一の虎竹の竹林をみて少々不思議がっちょります。
さて、さて、そんな虎竹が正確な正方形に切り出されて、こんな商品に生まれ変わりましたぞね~!こりゃあ、何ぜよ?お教えしますちや。これは、虎竹男下駄ようよう見たら穴が見えませんろうか?ここに鼻緒を通して下駄にするがやきに。足裏に虎竹を敷き詰めるち、なんゅう贅沢な下駄じゃおうか。足を入れた時のヒンヤリ感、カラン、コロン、歩くたびに足裏に感じる心地よさ。こじゃんとエイ浴衣を新調して、ハイカラな帽子でもかぶっちゅうがやったら、足元はコレぜよ、コレ。おまさんやったら、日本唯一の虎竹下駄がピッタリかも知れませんぜよ。
コメントする