新しい命

花かご職人


たまに虎竹を送らせてもらう職人さんの工房を訪ねましたちや。いったい、どんな竹細工をされゆうがやろうか?ドキドキしながら行きましたら、なんと、奥さんが高知県出身とあって、土佐弁をこじゃんと(とても)懐かしがっていただいて、大歓迎してくれましたちや。肝心の職人さんの竹細工は言うたら、これがまた、こりゃあ、たまげたぜよ。どれも、これも、作品展に出すばあの凝った作品ばっかりじゃあ。とにかく、作り手の「好き」が、竹の花かごに表れちゅう!


いっつも遠くまで竹を届けせてもらいゆうけんど、まっこと(本当に)わざわざお伺いさせてもろうた甲斐がありましたちや。虎竹の里の竹が、こんな風に形をかえて、新しい命を吹き込まれるゆう気がしましたぜよ。モノ作りに熱中しだしたら時間を忘れてしまう言いよりました。ずっと、そんな大好きなことに取り組めるち、まっこと幸せなことやと思うがです。


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