北へ南へ、東へ西へ

虎竹名刺入れ


ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン...。おおの、揺れるちや。高知からの汽車での出張はまっこと、ずるうない(楽ではない)がです。びっくと話は変わりますけんど、何を隠そう「山岸」という姓。そう、山岸竹材店の「山岸」ちや。実は、北陸あたりにルーツがあると聞いちょります。曾爺さんになる初代宇三郎は、116年前に大阪天王寺にて竹材商を創業しましたけんど、ひょっとして、その前は石川か富山あたりにおったがやないろうか?まあ、そんな事で、四国から遠く離れた金沢というたち、北陸やし、何かワシの古い、古い古里のような気もするがです。あっ、そうじゃ前田利家も大好きやし...(関係ないろうか)


そんな、金沢でサンダーバードいう列車に乗って、雪を頭にかぶった何ともきれいで雄大な山脈と、豊かな田園風景を眺めながら京都について、新幹線に乗ったら、アッという間に岡山ぜよ。まあ、ここまでは、いっつも順調ながよ。楽勝~楽勝~いう感じ。けんど、ここから、瀬戸大橋をわたり、讃岐平野をぬけて四国の山々に入るあたりから、ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン...。おおの、揺れるちや。(笑)汽車での四国路はここからが遠いがです。


おまけに日も暮れてきたにゃあ...。ふと、目を落としたら、暗うなった車窓の下に虎竹名刺入れ。今回の出張でも大活躍してくれたにゃあ。おおきに、おおきに。まっこと、ありがとう!入り切らんばあ名刺もちょうだいして、日本唯一の虎竹のことを話させてもろうて、本当にワシは幸せな男ぜよ。おまんも、虎の色ツヤが渋うなってきて、年をおうごとに愛着がましてきたちや。これからも、北へ南へ、東へ西へ。こじゃんと、行こうやいか!!!あと何十年あるか知らんけんど、よろしゅう頼むぜよ。


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