海の見える曲がりくねった細い山道。みかん畑をぬけて進んでいったところに、その和紙工房があったがです。まっこと、ここは緑に囲まれて気持ちがええところやにゃあ。おっと、けんど、こりゃあ、たまるか。和紙をベニヤ板に貼り付けて天日で干して乾かしゆうちや。
手間暇かけゆうだけあって、こじゃんと風合いのえい和紙ができよりますが、目に付いたがは、和紙の原料を入れちゅう古い竹ざる。あんまり使いすぎて縁が壊れたがやろうか?新しいビニール付きの針金で巻き直しちゃある。竹虎にも昔ながらの職人さんが編み込む竹ざるがあるけんど、これっぱあ長く、大切に使うてもろうたら、ざる冥利に尽きるいうもんぜよ。
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