小さい頃は、工場の横を流れゆう川で、よくウナギを採ったもんちや。使う道具は、この竹製の「うけ」餌のミミズを入れちょってから、ウナギの通り道に仕掛けちょくがです。ええ?ウナギの通り道が分かるかって?
そりゃあ、おまん、ボクらあは小学校の頃は、そのシーズンになったらみんなあ毎日やりよりましたき。地元のおんちゃんに習うたりもしながら、勉強したもんぜよ学校ではあんまり、せんかったけんどにゃ~。今でもたまに通りかかった川底をみて、ああ、あの辺りウケを仕掛けたら、ぼっちり(ちょうど)じゃよ。などと思うこともあるがです。三つ子の魂、百まで言うがは本当ちや。
まあ、けんど、鰻筌いうたち、新しいウケではウナギが、なかなか採れんがですよ。そこで、どうするか?ちょうど田植えの季節じゃき、田んぼの泥のなかに新品のウケを沈めちょくがです。ほんなら適度に古い感じになって、ウナギが入りだす...。やっぱり竹製品は使いこんでこそ、その本当の味を発揮しだすいうことちや。
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