箒の柄

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虎竹は色づきの良いもんばっかりじゃあないぜよ。色のない竹は2級品として箒の柄らあに加工されるがです。けんど箒も国産のもんが本当に少のうなりましたきに、今は半分は竹炭に焼いて丸竹炭にしちょります。


さて、まあその話はおいちょいて、箒の柄をヒモで縛るのに何本か頭を出して立てちゅうけんど、理由は分かりますろうか?実は、こうやってギッチリ縛っちょいて、後から木槌で竹を叩き入れるがです。竹は元のほうが太いですきに、逆さに叩き入れたらヒモがギュギュっとしまって抜けんなるがです。ヒモがゆるいと持ち運びしにくいし、動かしゆう間に竹がすべり落ちる事もあります。締まったヒモの竹束は、こう何というか背筋がピンとはった人みたに、気合いが入るというか。よっしゃ!持っていくぜよ!みたいな気持ちになるがです。気持ちです、気持ち。


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