「私は、虎竹箸の大ファンよ!」
「いっつもマイ箸にして持ち歩きゆうが!」
「とにかく、唇あたりが、えいっ!」
「そう、唇の感触!」
細身の虎竹箸は軽くて、しなりがあって、女性の方に特に好評ながですが、たまあるか、これっぱあ、熱く、熱くラブコールされたのは初めてちや。思わず写真撮らしてもろうたけんど、宴席がおわって今思うたら、ああ、あれが本当のリップサービスちゅうもうじゃろうか?ははは。
「私は、虎竹箸の大ファンよ!」
「いっつもマイ箸にして持ち歩きゆうが!」
「とにかく、唇あたりが、えいっ!」
「そう、唇の感触!」
細身の虎竹箸は軽くて、しなりがあって、女性の方に特に好評ながですが、たまあるか、これっぱあ、熱く、熱くラブコールされたのは初めてちや。思わず写真撮らしてもろうたけんど、宴席がおわって今思うたら、ああ、あれが本当のリップサービスちゅうもうじゃろうか?ははは。
この米ざるみなんさにご紹介できることが自分たちの幸せながです。この道ひとすじ数十年、青竹をそのまま使うて編み上げる細工を「青物」と呼ぶがですが、まさに青物名人の米ざるちや。ため息がでる、いつまでも、ずっと眺めちょりたい。撫でて、撫でて。
おおの、これから山にも行かないかんに、ひとつも仕事ができんちや(笑)けんどこんな竹職人さんが頑張りゆう限りは、ボクらあが、この米ざるを皆さんにお届けせなあいかんぜよ!
こりゃあ、たまるか!これは黒竹の携帯箸用の箸箱やいか。けんど、これほど長いお箸をいれるち...。ええっ?お箸やない?そうやろう、そうやろう。おおの、びっくりたまげたちや。ほんなら、何を入れる用ぞね?実は釣り竿の先用です。細くてデリケートな先部分を収納するために、ご注文いただいたそうながです。まっこと、いろいろじゃねえ。太公望さま、びくやったら竹虎にもいくつかありますぞね。
「おんちゃん」と呼ばれちょります。
高知では、おんちゃん=おじさん。と言うのですが、この、高知県産の集成材を使うた竹マウスこうやって見よったら、どうして「おんちゃん」と呼ばれるか分かる気がします。そうです、なんともとぼけた表情のおんちゃんに見えてくるがです。先週月曜日の日経MJに掲載してもらいました!おんちゃん、全国デビューぞね、よかったねえ~。
「ほう、、、これに気づいたのは、お宅が初めてだわ」
そう言うて職人さんが笑います。根曲竹を伐った束を、おなじ根曲竹でも柔らかい一年竹でしばり、クルクルッとねじって縛る。ボクから見たら鳥肌が立つような、
「 This is it (まさに、これ)」
竹職人のプロの仕事ぜよ。虎竹の里でも昔ながらの竹伐り職人さんはナタ一本もって山に入り、竹を伐り、竹を割ってヒモを作り、この根曲竹とまったく同じように束を縛って山から出して来よったもんです。ずっと、ずっと遠いはずの山やのに、まるで、故郷にでも帰ってきたようなそんな気分にしてもろうて心がポカポカ温かくなってくるちや。
小さい頃は、工場の横を流れゆう川で、よくウナギを採ったもんちや。使う道具は、この竹製の「うけ」餌のミミズを入れちょってから、ウナギの通り道に仕掛けちょくがです。ええ?ウナギの通り道が分かるかって?
そりゃあ、おまん、ボクらあは小学校の頃は、そのシーズンになったらみんなあ毎日やりよりましたき。地元のおんちゃんに習うたりもしながら、勉強したもんぜよ学校ではあんまり、せんかったけんどにゃ~。今でもたまに通りかかった川底をみて、ああ、あの辺りウケを仕掛けたら、ぼっちり(ちょうど)じゃよ。などと思うこともあるがです。三つ子の魂、百まで言うがは本当ちや。
まあ、けんど、鰻筌いうたち、新しいウケではウナギが、なかなか採れんがですよ。そこで、どうするか?ちょうど田植えの季節じゃき、田んぼの泥のなかに新品のウケを沈めちょくがです。ほんなら適度に古い感じになって、ウナギが入りだす...。やっぱり竹製品は使いこんでこそ、その本当の味を発揮しだすいうことちや。
ハッと目にとまる竹かごバックやったです。おおの、メッタ(困った)、メッタ。目にとまったら最後。こんどは目が離せません。スズ竹の特性を活かしきっちょります。女性らしい繊細で細かい編み目、底編みからのキリッとした立ち上がり、作っているときの彼女の表情までなんとなく創造できそうなくらい美しい口巻き。特に、持ち手の創意に満ちた作りが気に入りました。
「あの名人が作った、かごバックか...」
数回しかあった事のない職人さんやけんど、作り手の姿を思い浮かべながらこんな逸品を手にできる幸せ。竹ち素晴らしいぜよ。竹ちスゴイちや。新しい発見と感動にあふれちゅう!今日の秋の空も、真っ青にどこまでも晴れあがっちょります。
九州大分は竹の多いところで有名ちや。ウチにも虎竹縁台がありますけんど、ここで、こじゃんと(とても)面白い竹の椅子を見つけましたぞね。それが、これ、これ。身の厚い孟宗竹を割って幅をそろえてなんと横じゃなくて、縦に使うて座面にしちょります!どれ、どれ、座ってみると、ああ、縦に使うた割竹も、特有のしなりがあって、お尻当たりがえいっ!まっこと、傑作じゃ。
「この大きな竹ざる、このお値段ですか?」
「はい、そうです」
「はあ~安いね、国産ざるでしょ?」
昨日は、お店にご来店いただいたお客様とこんなやりとりがあったがです。確かにそうぜよ。60センチもある大ぶりな竹ざるです。普通やったらこうはいきませんけんど、びっとでも竹を見直してもらいたいと、職人さんと何回も相談して実現したざるちや。本当にこの価格は、けっこうお買い得、お求めやすいと思うちゅうがです。もちろん国産ざるですぞね!
地元の職人さんが昔から作りゆう竹ざるです。梅干しを干したり、魚を干したり、大根干したり、椎茸でも、お茶っ葉でも何でも使いよります。干し野菜が静かなブームと言いうて、いろいろな野菜を干すことが多いもんですきに、国産かどうか気にされる方も多いですが、どうぞ、安心して使うとうせや。
虎竹は色づきの良いもんばっかりじゃあないぜよ。色のない竹は2級品として箒の柄らあに加工されるがです。けんど箒も国産のもんが本当に少のうなりましたきに、今は半分は竹炭に焼いて丸竹炭にしちょります。
さて、まあその話はおいちょいて、箒の柄をヒモで縛るのに何本か頭を出して立てちゅうけんど、理由は分かりますろうか?実は、こうやってギッチリ縛っちょいて、後から木槌で竹を叩き入れるがです。竹は元のほうが太いですきに、逆さに叩き入れたらヒモがギュギュっとしまって抜けんなるがです。ヒモがゆるいと持ち運びしにくいし、動かしゆう間に竹がすべり落ちる事もあります。締まったヒモの竹束は、こう何というか背筋がピンとはった人みたに、気合いが入るというか。よっしゃ!持っていくぜよ!みたいな気持ちになるがです。気持ちです、気持ち。
愛知県西尾市は、なんと抹茶の生産が日本一ながです。西尾茶いうたら高級茶としてこじゃんと有名!そんな、西尾市の近くに住むお客様から、お茶の名産地に暮らすからお茶好きやけんど、
「虎竹茶も美味しいですね~」
とおほめのメールをいただいたちや!こりゃあ、うれしいぜよ。みんなあ、乾杯じゃ、乾杯。もちろん、虎竹茶でにゃあ。
そもそも、この尺八は母が嫁ぐ時に、
「竹屋に嫁ぐのだから」
と、母の実家のお父さんが持たせてくれた一管だそうです。それが長い年月の間に割れが入ったもんやき、どうしようと思いよったところ、毎年竹を買いに来られるアメリカの尺八作家レベンソンさんが直しちゃるという事で預けちょりました。
それが先日、この思い出の品が太平洋を渡って帰ってきました。昔の着物の生地で縫うたような落ち着いた入れ物に入っちゅうがです。とりだしてビックリ!こりゃあ、たまるか、綺麗になっちゅう!見違えるにようなって竹虎に届いたがです。さっそく、学生時代フルートでならした一人が名乗りをあげてひと吹き。晴れ上がった高知の秋空に、アメリカ帰りの尺八の音色が響きます。まあ、そう簡単に吹けんきに、びっくと(少し)やけんどね。
こりゃあ、変わった形の竹かごちや。買い出しかごと同じスズ竹で編まれちょります。一体どうしてこんな形かと言いますと、魚屋さんや八百屋さんの店先で釣り銭をいれる籠やったがです。銭かご...。なるほど、納得の形ぞね。
この白竹かごは、玉入れかごとしても背負い篭としてじゃあち、こじゃんと丈夫でええけんど、今回は、デパートさんでの販売用の什器として使うてもらえるようです。みんなあ、よう見ちょきよ~。日本唯一の虎竹の里も見納めぞね。
竹は軽くて丈夫と言われます。けんど、それはかごや製品になった後のことです。材料の竹を原竹(げんちく)と言いますけんど、竹虎の工場では、様々なサイズの原竹も扱うちょります。束にした竹はズシリと重うて、2階にあげたり降ろしたりもあるし、トラックに積み込みもありますし、運ぶがも大変、大変。そこで登場するのがホークリフト。先日来たばっかりの新人君、よろしゅう頼むぜよ!
そうそう、寒うなってきたら竹布五本指ソックス。竹皮草履は、なんちゃあ春夏だけの履き物やないですきに。冬じゃあち、一年中、この竹皮独特の履き心地と昔ながらの鼻緒でしっかり足の指で地面をつかむように歩いとうせや。外反母趾の予防にもえいと言われちょります。
「えびら」を知っちょりますか?
高知では今でも農家さんに行ったら、野菜干したり、椎茸干したり、お茶を干したり、普通に使われゆう竹編みの平かごの事です。土用干しの梅干しざるとして丸竹ざるを使われる方が多いですが、エビラは四角形なので場所を有効に利用できると思うがです。
ただ、サイズが半分ばあやったら、うんとのうがえい(すごく使い勝手がいい)と、有り難いアドバイスをいただいて、ハーフサイズのえびらを製作しました。考えたらそうやねえ。都会では、場所があんまりないき、できるだけコンパクトになっちゅうほうが使いやすいぞね。今まで農家さんらぁとか、漁師さんらあ、ばっかりに買うてもらいよったき、大きいサイズ以外は考えたこともなかったぜよ。ほんで、今回の新しいがからは、ヒモを通して吊せるようにも工夫しちょります。マンションのベランダらあでも干し野菜を楽しんでもらいたいがです。
名人は、みんなあエエ顔をしちょります。竹虎にも耳かき名人作の耳かきがありますけんど、この職人さんは「ゆすの木」の耳かき名人。ゆすの木は、水にも浮かんほどこじゃんと(すごく)硬い木質の木。丹念に削って耳かきやら、ペーパーナイフやら作られてます。仕事が楽しゅうておれんという表情から分かるように、作られる品は一級品。出来上がりを待つ人もいっぱいおるといいます。記念に耳かきとペーパーナイフを頂いて愛用しちょります。
へんしも(早く)できんろうか?もう夏前からずっと出来上がりを待ちゆうモノの一つにコレがあるがです。虎竹ペン、これ見たら、竹の渋さにみんなあビックリたまげると思うがやけんど。まあ、急かしても、いかん、いかん、こじゃんと、りぐって(丁寧)て作ってもろうちょります。お楽しみに!
直径が70センチ近くもある大きな竹ざるがありますぜよ。この大きさやき、土用干しにも大人気の竹ざる。梅干しを干すというだけではなくて、農家さんらあでも毎日のように使われゆう。この辺りでは必需品みたいなもんながです。昔から普通に作られてきた竹ざる。年々作られる職人さんも少なくなってきましたけんど、皆さん、まだまだ元気なお年寄りばっかりです。今日も笑顔で頑張っちょります。
驚いたちや、高知城が真ん前にみえる、こんな町中に趣のある一軒の古い民家があって、なんと、ギャラリーになっちょります。一歩、敷地に足を踏み入れたら、なんと静かで...、ありゃ?猫が庭に置かれたかごに入って昼寝しゆう。あれが、かご猫じゃろうか?とにかく心も安らぐ。こりゃあ、まっこと(ホントに)ええ所ぞね。案内いただいた作家の方に、感謝ちや。おっと、こりゃあまたスゴイ、二階の展示室への階段の取手が一本の竹!ますます気にいった民家ギャラリーながです。
急にたのまれた別誂えの袖垣用に竹割がはじまったぜよ。
シャーシャーシャー
と、よそ見しながらでも、他の職人と話しをしながらでも、均等な割り幅になっちょります。手早い作業を横で見ちょったら簡単そうなけんど、これが長い竹ほど難かしゅうて、難かしゅうて...。竹を伐る、竹を運ぶ、竹を矯める、竹を割る。大学出たての頃からずっと、昔からの職人さんに教わったこ色々な事が、ようやっと活かせるようになってきた気がしちょります。まっこと(本当に)遅うなりましたが、感謝、感謝、感謝。
惚れ惚れするちや。美しい竹肌。堅牢な竹ひごの厚み。稟とした編み込み。本当になんとも言えんけんど、使い込んだら飴色の深い味わいのある色つやになってきますきに。白竹脱衣かごは、たまらんがです。
耳をすませば秋の虫。秋の虫の声はなんとも、良いもんです。今夜は中秋の名月。虎竹縁台にでも腰掛けて、涼しくなった夜風と月を楽しみたいちや。
「キュリー、キュリー」
おっ、今年もきゅうり売りの季節かえ?と、まあ、こんな季節の風物詩というワケでもないですが、職人さんが自宅の畑でつくった野菜らあを買い物かごに入れて、よく持ってきてくれるのです。いえいえ、野菜だけじゃありませんぞね。みかんやら、山もも、ビワなどの果物。それから美味しいお米、磯で採ってきた貝、休みに釣りに行っちょったき言うてグレ、息子がシシ撃ちに行っちょった言うてイノシシ肉。地元のテングサで作ったトコロテン、それから、ツガニや狸の脂まで。
本当に色々な自然の恵みをいただきます。考えたらボクらあの住む土地は豊かなところちや。届けてくれる職人さんにも高知の自然にも本当に感謝、感謝、大感謝ぜよ。