ここの天井には、ちょっとたまげました。色とりどりの竹ヒゴで編まれた手のひらにのるばあの鈴がありましたけんど、これは作りがそっくりちや。けんど、とにかくこれは、でっかい。ほんで、中に鈴の替わりに電球が入っちょります。ブドウの房のように何個も連なって、なかなか面白い照明ながです。
竹の学校
感動光景ぜよ。いやいやなんか知らんけんど元気がでるちゃ、やる気マンマンになってきたあ!ココは別府の竹の学校。なんと生徒さんが20名もおるち、それがみんなあが若いきに、
ヤング(死語)が竹を割ってヒゴ取りしゆう、
ヤング(死語)が竹を編みゆう、
ヤング(死語)があ...。
竹の職人さんは高齢化がすすみゆうき、そればあで妙に嬉しいがです。昔からのなじみの担当は寒竹さん、お疲れさまです!立派な竹職人さん育ててぜよ。
竹のある台所
竹ざるや竹篭のある、なんと心のおちつくというか、なつかしいというか、いるだけで嬉しくなる台所にすわります。くつのまま入れる土間になっているシンクに、丸竹おいて水切りに使っている。生活するひとのセンスのよさと、やさしい人柄をあらわしています。いただくお茶もお菓子も美味しい午後です。
3年待った、幻のかご
3年言うたら、なかなか長いですぞね。けんど、その間、話で聞くばっかりで一回も見たことも触ったこともなかった、そんな幻のかごながです。昔はどこにでもあったようなもんですけんど、腕のエイ職人さんが一人になってしもうて、しかも、気にいった材料が取れんかったらひとつも作らんという「いごっそう」(頑固者)。幻のかごは、いごっそうの篭じゃあきに。
竹染め
虎竹の葉を何かに利用できないか?いろいろ考えたひとつが竹染めでした。昔から懇意にしてもらっている高知在住の染色作家、西峯久美さんに相談したところ快諾いただいたので、さっそくチャレンジしてみました。竹の葉は集めるとなると以外に少なくて苦戦したものの、染めあがった生地はあざやかな黄色。縁起のよさそうな黄金色にグングンのびる竹の絵柄を描いてもらって、さらに気運が高まりそう?
ダメだぁ~~~~~~~
「ダメだぁ~~~~~~~」
手前の白い服のプロデューサーさんが頭をかかえます...というのは大ウソ!撮影している画面をモニターで確認しているところなんです。好天にめぐまれた虎竹竹林での撮影でしたが、いよいよ本日5月25日(月)TBSテレビ「ひるおび」午後2時前頃より放送予定です。
草履
フローリングの室内履きとして圧倒的な人気を誇っちゅう草履をご存じでしょうか?竹の皮であんだ草履でルームシューズとして竹虎がイチオシの草履。もともと竹林で使われることのない竹皮を利用しちょります。ほんで鼻緒の生地もハギレを使うちょります。そんな草履を室外でも履けるようにUVAスポンジ底をつけたこの竹皮スリッパ!どうですろう?見るからに涼しそうじゃあないろうか。これが、こじゃんと(ものすごく)足に気持ちええがです。
嫁ぐ日
神経を集中させて、入魂で書きました。もちろん下手くそな字ですが、それより「嫁ぐ日」とは?これは、気なる、気になる。気になる方はコチラ、竹のワインクーラーとら子、嫁ぐの誤字も気になる。
かご職人のキューブ
この大きなキューブ型の金網は何でしょうか?ヒントは手前に見えている花かご。そう、実はこの金網の中に花かごをいれてそのまま染め釜につけ込むためのものなのです。竹屋にしか必要のない、かご職人のキューブなのです。
美脚美人
「足半」
これは、何と読むでしょうか?「あしはん?」「そくはん?」
実は「あしなか」と読みます。通常の草履の半分くらいのサイズで、つま先部分だけで履くので「つま先履き」などとも言われます。もともと高知の山間地域などでもつま先に力がはいり急斜面でも動きやすいことから、こういった、つま先だけの草履が履かれてきました。
それが現代に復活したのはあるお客様からの一通の手紙。自分たちが作らないとおそらく誰もできないだろうと、取り組んだのはもう数年前のことです。いまでは、たくさんの女性のお客様に支持していただき、すっかり定番商品となった足半草履。美脚効果お試しあれ。
百年箸
昔のいろりの煙でいぶされて出来た竹。煤竹の何ともいえない色合いは100年、150年前という時間がはぐくんだ自然の芸術。
この煤竹にこだわり創作をつづける渡辺竹清先生。ニューヨークの超有名宝石店T社に作品を提供されていた竹工芸の巨匠なのです。この深みのある光沢をごらんください。この煤竹箸は百年という歳月と渡辺竹清先生の匠の技のコラボ作品かも知れません。
考えたら食事をしない日はないのです。毎日、毎日、必ず使うものだからこそ、ちょっとだけ贅沢に本当に自分が使いたいものをと思っていました。特別にすこし長めに作っていただいた至高のお箸を持つたびになんとも豊かな、やさしい気持ちになってくるのです。
映画「はりまや橋」
はりまや橋といえば、言わずと知れた高知の観光名所。ここでも大がかりなロケが行われた映画「はりまや橋」は高岡早紀、清水美沙など、日本だけでなく、なんとハリウッドの名俳優も出演する話題の映画です。そして、この映画にあわせて経済産業省の応援をいただいた高知発信プロジェクト!世界にむけて南国土佐をアピールしようと製作された「TREASURES OF KOCHI」が出来上がってきました。
高知の大切なもののひとつに虎竹の里の竹を選んでいただき、こんなすごいDVDに収録してもらって本当に光栄です。さっそく、全社員で試写大会なのです。
21世紀のエコ素材
いつも話すことなんですが、竹虎では1985年から21世紀は竹の時代と言ってきました。これは、竹が毎年、毎年どんどん生えてたったの3ヶ月で親竹と同じ大きさに成長し、そして、わずか3年で製品に加工できるようになる継続的利用が可能な唯一の天然資源だと思っているからです。
環境問題への意識の高まりから割箸を使わなくなったお店も増えました。ひさしぶりに行ったファーストフード店でも洗って使い回すお箸に替えていましたが、さらに一歩すすめるなら、このお店のようにやはり竹箸。まさに人にも自然にもやさしいお箸です。
竹屋のお茶
もうもうと真っ白い湯気がたちこめている真竹の湯ぬき作業場。竹を束にしていれられる5~6メートルもある長い筒状の釜から沸き上がり、飛びちる熱湯。甘い竹の香りがただよう竹虎の工場の中でも、この真竹の湯ぬき釜のあたりは、さらに独特の甘い、熱気と湿気に包まれていました。
寒い朝もランニング一枚になって湯気のあがる竹をふきあげていく職人さんたち、いそがしく動くほうかぶりのおばちゃん、見ている間に色がかわっていく白竹...。
竹の葉でいれたお茶を口につけたら香りの思い出とともに、うずたかく積み込まれた竹のずっと向こうから竹をきる丸ノコの音が、竹をあぶるガスバーナーの音が、にぎやかに竹を運びだすざわめきが、今でもはっきり聞こえてきそうなくらい幼い頃があざやかに蘇ります。だから、このお茶は竹屋のお茶だと思うのです。
鵜籠
鵜飼いというと岐阜の長良川が有名ですけんど、この大きな籠がその鵜飼いのときの鵜をいれる竹籠ながです。よう見とうせや、竹篭のなかに仕切りが入っちゅう。鵜にもウマのあう、あわんがあるようで、仲のえいもん同士をそれぞれ仕切で一緒にいれるがやそう。実はまだ見にいったことがありませんきに、一回、いきたいもんやにゃ~。
いなせな雪駄
車のタイヤといっても、トラックのぶ厚いタイヤを打ち抜いて竹皮に縫いつけた、ちょいワル雪駄。極太鼻緒もそうなのですがとにかくタフな面構えなのは、つま先と、カカトに補強でつけた黒革。クレモナという漁師さんの網につかう強靱な糸の縫い目がこれまた格好いいアクセントになっているんです。女性用のニキータ雪駄、ジーンズ姿にいなせです。
竹が丸いち?
「おまん、何を言ううがあ?」
竹虎に入社したばかりのこと年配の職人さんに笑われたことがあります。
「竹が丸いち?」(丸いって?)
「竹が、すぐい(真っ直ぐ)つか?」
竹は丸くて、真っ直ぐなものとしか思っていませんでした。
「のかな(おかしい)ことを言うちゃ」
職人さんが手でさわってみろと、放り投げた竹をにぎってビックリ、丸くない...!!!そして、真っ直ぐな竹も1本たりともないのです。ガスバーナーの音とともに二十数年まえに教わった日のことを思いだし、ただ感謝です。ありがとうございます。
青竹酒器
今年のゴールデンウィークは気候もよかったですし高知の山々ではアウトドアを楽しまれた方も多かったようです。自然とふれあうアウトドアが定着するようになり里山では竹を使って楽しむイベントなども各地であるように聞きます。簡単にできる竹とんぼなどの玩具を作ってもらったり、お皿やコップ、お箸など、竹を使った手作り食器で食事をしてもらうなどの催しは竹に親しんでもらうにはもってこいです。
青竹は長く何回も繰り返しつかうことはできませんが、器に使う清々しさは特別なのでホテルや料理屋さんでも使っていただくことがあります。できるだけキズがつかないように運びだしたり、酒器を冷凍庫に保管してできるだけ青さをたもつ工夫をしたり、ほんとうに苦労するのですが、冷たい冷酒もひと味もふた味も違う青竹ぐい呑みです。
山ぶどうの下駄
ご存じの方もおられるかと思いますが、山ぶどう細工は使っているとまるで革のような艶がでて、その深みのある風合いは独特。ボクも母からゆずられたセカンドバックと手提げカゴを持っていますが、本当に宝物だと思っていて大切にしています。こうやって後世に残していける、それくらい丈夫だし長く、長く、つかえる自然素材です。
もともとは昔ながらの背負いかごや生活用具として発達してきたものですが、竹と同じで職人さんが少なくなったり材料の山ぶどうのツルを取るのが大変だったりして国産のいいものは近年高額になっています。店の棚の奥からは出てきたのがそんな山ぶどうで出来た珍しい下駄。ボクも山ぶどう職人さんは別として、普段にあまりこの下駄履いた方をみたことがありません。和装の方がおられたら気をつけて足元見てみてください。本当に、なかなかおられないものです。
いごっそう
虎竹の里のある同じ須崎市に「土佐龍」という木工の会社があるがです。ここの、こだわりは、何と言うたち四万十ひのき。竹虎でも竹炭の洗い水いうエコ洗濯をすすめよりますきに、ぼっちりえい山桜の洗濯板を販売しよりますけんど木工製品はココのながです。
明徳中学への行きがけに工場があって、子供さんもみんなあボクの後輩やしそのころからの知っちょりますが池さんという社長、とにかく、いごっそう(頑固者)ながです。木の事を話しだしたら、止まらんちゃ、ひとつも帰れんなる。たまるかあ、四万十ひのきへ入れこんじゅう。
工場におじゃまして話しゆううちに、こじゃんと深い愛情を持っちゅう池さんに特別に油分の多い四万十ひのきばっかり選んじょってもろうて、びっくと(少し)まな板を作ることにしたちゃ。油分が多いいうことは抗菌性も強うて、長持ちするいう事やそうです。それが又たまげたことに、まな板の下にクルクル回る足が付いちょって自立するいうやあないですか!?こりゃあ、楽しみぜよ。待っちょいてくださいやあ~
市場かごの力竹
母親から娘を受け継ぐことも全然めずらしくない、そんな竹手提げかごがスズ竹市場かご。買い出しによし、行楽によし、少しくらい入れすぎても平気、平気。置いても底が広くて安定感があるので安心なんです。使うほどに飴色に変わっていく竹の表情はたまりません。長く、長く、愛着をもって使っていただける堅牢な竹なスズ竹(篠竹)だけに底の補強の力竹も、しっかり、ガッチリ。これで重たいものもさらに安心。
自然なカーブ
雪の重みで根元がまがり、非常に粘りがあり強い竹に鍛えられる根曲竹。この竹のカーブが分かりますでしょうか?根曲竹ならではの自然な曲がりをいかしたロング靴べらなんです。靴べら部分に虎竹をつかい、竹の集成材をブロックにして靴べらタテにしてみました。曲がりがある竹で重さが偏ることがあります。だから倒れないように、なんどかブロックの大きさを調整しました。竹集成材は、比較的重量があるので、このサイズなら根曲竹のロング靴べらでもしっかりホールドなのです。
虎竹こども箸
ずっと前から作りたかったんですが大人用で手いっぱいで、今までできなかった虎竹子供箸。長さをどうするかいろいろ意見がありましたが、あまり種類をふやせないのでとりあえずワンサイズだけ、18.5センチの長さで製造することにしました。小さなお子様にもこんなお箸をとおして、日本で唯一の虎竹の里の竹林のことを、美しい山々の自然のことを、すこしでも思ってもらえたら嬉しいのです。
「ギャ~~~!」
虫の苦手な方が、
「ギャ~~~~~~~~~~~~~~!」
悲鳴をあげたこともある、リアルにつくられた虎竹のカマキリ。でも、田舎育ちのボクたちにとって、そんなに虫嫌いのひとがいるなんて思ってもいなかったので都会のデパートに展示したときに、
「ギャ~~~~~~~~~~~~~~!」
という声をはじめてと聞いたときには、何か驚くような別のものがあったかなあ?なんて呑気にかまえていたものです。
昨日は6杯
一日に何杯コーヒー飲むだろう?ためしに昨日を思い出してみますと、朝1杯、2杯...昼に1杯、夕方、夜...軽く5~6杯は毎日飲んでそう。ところで、コーヒーフィルターどうしていますか?袋をやぶってそのまま、毎回、毎回お世話になるものだから、コーヒーフィルターホルダー、コーヒーフィルターケース、コーヒーフィルターストッカー、コーヒーフィルター立て。呼び名はいろいろありますがスマートにササッと取り出せる、こんな竹製グッズは便利です。
竹林の元気
頭をだした筍は、それは見る見るアッという間に伸びていきます。「雨後のタケノコ」などという言葉もありますが、1日に1メートル20センチ伸びるた記録もあるそうなので本当にじっとみていると成長が見えるかも?ちょっと何日か見ないでいて今度竹林に来てみると、どれが親竹で、どれが今年タケノコだった若竹か、注意してみないと分からないくらいです。それくらいのスピード感!!!
この筍の皮は竹皮草履にあんだり、高級食材の包材として利用されたり、成長した孟宗竹は竹炭になったり、竹箸やワインクーラーなど竹製品に加工されたりするのです。毎年どんどん生えてたったの3ヶ月で親竹とおなじ大きさに成長し、わすが3年で製品にすることができる、そんなエコ素材の代表選手。いろいろ皆さんのまわりでもお役にたてるよう頑張っている竹林の元気です。