休日の午後、
人気もなくシーンと静まりかえった工場を歩きます。
小さな頃からここが遊び場でした
ふと、思い出すのは
建てかえ前の木造だった工場の事
トタン屋根で薄暗く迷路のようになった工場内
竹の甘いような、特別な香りがたちこめる中
たくさんの職人さんが働いていて
ああ、このあたりに、あの大好きなおばちゃんがいた…
このあたりには、あんな機械があった…
ここには、あんな竹が積まれていた…
きれいにコンクリートを敷き詰めた作業場からは
日頃は、なかなか聞こえてこない
別の声が聞こえてくるのです。
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