2008年もいよいよ本日限りです。
今年もいろいろありました
竹虎本社前に二代目義治が建てた石碑には
竹の子のまた竹の子の
竹の子の子の子の末も茂るめでたさ
太田南畝という方の詩が刻まれています。
来年一年もこんな穏やかな
明るい世界になればと思います。
2008年もいよいよ本日限りです。
今年もいろいろありました
竹虎本社前に二代目義治が建てた石碑には
竹の子のまた竹の子の
竹の子の子の子の末も茂るめでたさ
太田南畝という方の詩が刻まれています。
来年一年もこんな穏やかな
明るい世界になればと思います。
新年には沢山の参拝でにきわう神社には
参拝の前に手を洗ってお清めをする場所、手水舎(てみずしゃ)があります。
水道管やビニールパイプから水を出ている所もありますが
このように自然の竹を活かしたものも見かけます。
お正月には青々とした若竹なんかにやり替えられていたりすると
清々しい気分で、それだけで元気になって
気持ちもキリリッと引き締まるのです。
来店されたお客様の車の荷台に
松が青々とした立派な門松
松・竹・梅
お正月にかかせない門松には
昔から縁起がよく
日本人の暮らしに身近な植物が使われます。
竹虎では
最近は、もうこんなサイズの門松は作っていませんが
毎年この時期になると
材料の松、笹、梅、南天、葉牡丹などを集めて
白い息をはきながら社員総出でつくっていた
門松づくりを懐かしく思い出すのです。
なつかしい、本当になつかしい竹細工にであいました。
いつだったか、自分が学生の頃
店頭にズラリとならんで
沢山のお客様に喜んでいただいた
色も形もさまざまな竹のブローチ。
まさに一世を風靡した名品です
今また改めて見直して
竹ってすごい
職人の手ってすごい
こんな工芸品を生み出した作り手の
竹に対する情熱に頭がさがる思いです。
楕円形の大きな穴をあけた竹
先日、簡単に試作していたもの…
いったい何に使うのだろう?
変わったものを見ると考えずにおられません
不思議に思っていたら
どうやら空洞部分に何やらはめ込まれるとの事
何ができるのか楽しみです。
岡山県真庭郡久世町、
ここには前から一度来たかったのです。
そう、何を隠そう
天然記念物第一号として指定された虎斑竹はこの地に自生している竹
こんな遠くまで来る機会は、めったにあまりありません
地図を頼りに迷いながら
地元のガソリンスタンドで訪ねながら
わくわく楽しみにてやってきましたが
想像とちがって
車で走っても、走っても
竹らしい竹があまり見あたらないのです。
何だか少し心配になってきて
とうとう、役場の観光課の方に電話してみました。
「自生地の近くにいるはずですが、見あたりませんが?」
こころよく対応してくれた係の方も
この土地で生まれそだった方でしたが
虎竹のことはあまり知らないとの事
でも、自分の熱意が通じたのでしょうか
まったく連絡なしの
突然の訪問にもかかわらず
わざわざ現場の山まで来てくれてたのです
これには、本当に感激しました。
さて、竹ですが、探すと川ぶちに
本当にささやかな竹の林が見えます
歩いていくと立て看板があって説明書きがありました。
こちらで指定されている虎竹は
虎竹の里の淡竹(はちく)に虎模様が入った竹とはちがい
笹の仲間だと思うのですが
細いヤシャダケという種類に模様が入った竹だと初めて知りました。
ここに来たのは初めてという観光課の方
「自生しているのは、ほぼ、ここにあるだけだそうです」
そんな言葉に
自分たちの虎竹の里の虎斑竹がどれだけ貴重なものか
そして、それを育て
守っていくことの大切さを
ますます強く感じているのです。
竹の油抜きには
ガスバーナーの火をつかう火焙り方式と
熱湯を使う湯抜き方式があります。
虎竹はガスバーナーの火を使いますが
真竹は湯抜き方式。
寒い時期に湯気をもうもうとたてて
沸きかえる熱湯で1本、1本油分を拭きあげるのです。
釜の燃料となるのは工場で出た竹の端材
湯抜きの朝は、暗いうちから釜炊きです。
昔の民家の囲炉裏の煙で長い間いぶされた煤竹
自然がつくりあげた渋い色合い
茶道具などに珍重される素材ですが
この竹で創作されたペーパーナイフを
竹作家の方からいただいたのは、もう随分前のこと
以来、デスクにおいて
いつも愛用しています
ただ、そこにあるというだけで
なにか心が落ち着くのですが
手にもつと他の素材にはないやさしさもあり
実用的という役立つ小物です。
柳で作られた行李(こうり)をご存じでしょうか?
今はプラスチック製品にとってかわられて
ほとんど見ることもなくなりましたが
通気性があり、非常に丈夫、しかも軽量ということで
ボクの小さい頃は、押入にひとつはあった記憶があります。
職人さんの工房を訪ねると
暖かく迎えていただき
あれこれ色々と教えてくださいます。
スズ竹行李も
職人さんが少なくなり
本当に少ししかできなくなりましたが
柳も同じように貴重な商品になっているのです。
新しい虎竹がトラックでドンドン入ってくると
やっぱり何だか嬉しいのです。
回転ノコで、それぞれのサイズに切られていく竹、竹、竹…。
竹の工場はこれから一番忙しい季節に突入です。
竹串があるくらいですから
もちろん、竹の楊子(ようじ)もあるのです。
最近は国産のお問い合わせが多いのですが
この楊子なども例外ではありません。
日本製をお探しの方のために
少しだけですがお店でも販売しています。
外務省が世界各国の大使館に送って
日本を紹介するというDVDができ上がりました。
その名も「JAPAN VIDEO TOPICS」
英語、フランス語、スペイン語、アラビア語、中国語、韓国語、日本語
さっそく、近くにいたスタッフに集まってきて鑑賞会!
それぞれの言葉で説明されるビデオを見ていると
本当に海外に自分たちの事が
少しでも紹介されるんだという実感がわいてきました。
竹を通して、日本への理解が広がると嬉しいです。
青竹踏みが結構人気です。
最近、外は寒いし
夜が明けるのは遅いし、夕方は日の暮れが早い
そんなワケで
ついつい家の中にこもりがち。
そして、運動不足
だから、
お風呂上がりに踏み踏み
テレビ見ながら踏み踏み
昔ながらのお手軽、簡単、
青竹健康法でリフレッシュしています。
出石は昔ながらのたたずまいを残した古い城下町。
信州上田より仙石氏の国替えにより
そば職人をつれてきた歴史があるそうで蕎麦が有名です。
せっかくだからと
商家風のお店で一杯いただきました。
「つゆが、なかなか美味いなあ」
感心しながら珍しく、つゆを飲み干しました。
結構人気があるのでしょうか?
つゆはビン入りで販売されています。
それにしても店舗の外にかけられた
簾や犬矢来が枯れた感じが何とも渋い
建物にも町にもとけ込んで落ち着きを感じさせてくれます。
ザザッーーーン
ザザッーーーーーン
琴引浜一望の羽衣荘
真っ暗な眼下から、荒波が岩に打ち寄せる音
話には聞いていましたが
さすが冬の日本海。
遠くをながめれば、かすかにゆれる漁火
尺八作家、レベンソンさんの笛の音が
どこからともなく
聞こえてきそうな夜です。
陳列用の角竹かごは、さすがに国産だけあって
素朴な作りながら、ガッチリと実用的です。
いろいろな素材の陳列かごがあるかと思いますが
お店の商品によっては
竹かごならではの風合いが活きてきます。
今回は、お客様のご要望で黒く塗装しました
陳列する商品をより引き立ててくれそうな
満足の出来映えです。
編み込んだ虎竹をこれだけ美しくペンに仕立てられるのだろうか?
ちょっと感動すらしてしまいます。
やさしい脹らみのあるペンが
まったく違った趣のある水性ペンとして生まれ変わります。
インクがなくなれば
ネジ式になったペン本体部分をとりかえて
長く、長くご愛用いただけるようになっています。
まず自分たちが使ってみたい
そんな虎竹ペンです。
数年ぶりに来日されたモンティ・レベンソン(Monty H. Levenson)さん
今までも何度か機会がありましたが
ようやくお会いさせていただくことができました。
アメリカで尺八の創作活動をされているレベンソンさんですが
「この虎竹の美しさを楽器にしたい」
竹に対する熱い思いは同じです。
店内にある尺八を演奏していただきました
染みいるような音色が虎竹の里に響きます
竹の持つ、また違った一面
心がふるえるような音に感動しました。
北の温泉町、
以前、大きなホテルの前を歩いていて見つけました。
これは、雪よけ?
さすが豪雪地帯
南国高知などではあまり見かけない
電球のうえに竹組み
地方、地方によって
こんな小さなところでも竹は役だっているのです。
今年も残すところ3週間と少し。
来年2009年は丑年です
竹の集成材で出来ていますが
愛嬌があるからか結構人気があるのです。
ちょっとした飾りにも使えそうですが
実は、お正月にも使っていただきたいエトの箸置きです。
雨はよふけから雪に変わる...。
なんだか、この季節よく耳にする唄みたいですが
あたたかい高知では、あまり実感のわかないこの名曲の歌詞も
ここ山陰では肌で感じられる冷たい雨です。
中国山脈をこえると気候も全然違うと
地元の方が教えてくれましたが
本当に狭いようでなかなか広い日本
そんな虎竹の里からはるばる遠くで出会ったひとつの笑顔
手にはお届けさせていただいた竹携帯箸
おっと、しかもネーム入り!
本当にありがたい
寒さもふっとび感謝の気持ちで熱くなるのです。
太平洋から瀬戸大橋を渡り日本海へ、
雄大な大山の姿に心うたれたのは、もう十数年前のことでしょうか。
懐かしくて高速をおりてみた蒜山高原で見つけました
「柿まき」
熱いお茶があいそうな銘菓です。
とにかく、パッケージにひかれて手にとりました
そう、青竹で包まれているのです!
これは、即買い
大満足です。
ボクの子供の頃、
誰でも使う竹製品と考えたら竹の物差しがありました。
竹は他の素材に比べてくるいがないので
物差しにはうってつけの材料なのです。
なので、家具の材料としても
最近はよく使用されるようになってきましたが
ひとつの特長はその、硬さと重さです。
今回試作したキューブ型のブロックも
ポイントは重さ
しゃがまないで使える虎竹靴べらを新しくご紹介予定ですが
柄の部分に根曲がり竹を使っているので
おおきく反り返っているのです。
この曲がりが面白みのあるところなんですが
靴べらを、しっかり立てようとすると
これくらいのサイズの竹の塊?になりました。
けっこうな迫力で
玄関なんかに置くと結構な存在感
でも、色目をあわせていますから
靴べら差してそこにあると
ある種インテリアとしても、なかなかのもの
ひとり、ニヤリとしています。
丸竹のまま高温で焼き上げた竹炭は黒くありません。
ええ、もちろん炭ですから黒いのですが
よく見ると銀色に輝いているのが分かります。
消臭、調湿効果でおかれる事の多い竹炭ですが
実際、お部屋や事務所などで使っていただくと
癒しや、安らぎを感じるなど
機能性いがいの効果を言われるお客様が多いのです。
国鉄の線路がのびて、安和(あわ)にも駅ができてから
虎竹は貨物列車の輸送になりました。
毎日きまった時刻に発車する貨車につみこむため
工場は大忙し3交代制だった時期もあるようです。
もう半世紀も前の話
虎竹の里の古い写真展をながめながら
先人たちに思いをはせます。