自分の祖父の代から始まったお付き合いが40年になります。古き良き時代を「夢の又夢」と言いながら二代目義治との思い出を、茶筅竹への愛情を、聞かせていただくうちに涙が止めようもなくあふれます。竹のモノ作りをたどる旅は、祖父の足跡をたどる旅でもあるのです。
冬の風物詩
奈良県の高山は茶筅の古里として有名な所、今の季節は材料の白竹を傘のように立てかけて乾燥させています。うっすらと霜のおりた田んぼで出迎えてくれる冬の風物詩に、虎竹の里とおなじ様なところがまだ有るのだと思って嬉しくなって、ついつい見とれてしまうのです。
今夜のテレビ放映
朝刊に載っています今夜のテレビ放映。高知県の方にしかご覧いただけませんが社員も楽しみにしているようなので本当に嬉しいのです。ほとんど一日撮影してもらった自分たちのやっている仕事がどんな風に紹介されるのでしょうか?楽しみです。
虎竹出荷
虎竹は太さごとに決められた本数に束にしています。長い竹だと3カ所しばるのですが、キッチリゆるまないように縛るために、まず真ん中をギュッとしばります。それから元と末(先)をくくるのですが、これも「はえがしら」という独特の縛り方。今年の新竹が1束づつ丁寧にトラックに積み込まれて遠く県外のメーカーさんや職人さんに運ばれて行くのを見ながら縛り方を覚えるのにも熟練の職人さんに何度も教わりながら四苦八苦した頃の事をなつかしく思い出しました。
間仕切りの竹垣
久しぶりにお伺いしたホテルの中庭に出てみます。通路と芝生の庭園を仕切る背の低い竹垣がならんでいます。真新しかった竹も色がぬけ、古びた感じが、かえって落ちついた風合いでいいものです。
竹鈴
チリリン…、バックから転がり出てきたのは先日京都で見つけた竹鈴。バックにつけてもカワイイのです。
竹の箸置き
それは、もう慣れた手付きでサラサラっと目の前で作ってみせてくれる竹の箸置き。竹の皮の部分を薄くはいで、しなやかで強い竹の特性をうまく活かしています。工場長も「さすが、職人技やった…」と感心しきり、見た目は簡単そうに見えても、やっぱりなかなか出来るものではありません。
匠の鳥かご
細い竹ひごを1本、1本手作りして鳥かご作る名人と一緒にいると小学校の頃、こんな「こばん」(高知県では鳥かごの事をこばんと呼びます)でメジロを飼っていた事を思い出します。エサを工夫して手作りしたり、日光浴や水浴びをさせたり、鳥かごを洗って手入れをしたり。懐かしいあの頃にちょっと帰ることができるのです。
竹手提げかご
日頃の買い物に連れ出したい竹買い物かごが出来上がりました。見れば見るほど細かいところまで職人の技と、こだわりの光る逸品。母から娘へ譲ってご愛用いただけるほどの丈夫さと飽きのこない形、春になったらお弁当など入れてどこかへ出かけるにもちょうどいいのです。
1624年
寛永元年に京都で創業した唐紙屋さんで絵はがきを買いました。当時から使いつづけている木型と聞いて驚いたのです、400年の歴史、11代続くなんて流石です。そんな古都で会いたかった虎竹の犬矢来があります。実は先日納品させていただいたものなんですが、古いたたずまいに虎竹模様が予想はるかに超えてマッチしています。小雪まじりの空模様の下、向かいの軒下で雨宿りしながら暫く見とれていました。
食卓のこだわり
100年以上も囲炉裏の煙で燻されて自然に茶褐色の何ともいえない独特の風合を醸し出す煤竹。祖父の代から懇意にしていただく渡辺竹清先生が、この煤竹を素材に手削りのお箸を作ってくださいました。
もう2年も愛用しているお箸ですが、持つたびに、ちょっとした贅沢な満たされた気持ちになってくるのです。竹根をくりぬいて作られたお茶碗との相性もバッチリ自分のささやかな食卓のこだわりです。
玄関すのこの釘
隠れた人気商品の黒竹玄関すのこは、特に春から夏にかけて細い竹の感触が足に気持ちいいと好評をいただいている商品です。耐久性を高めるため竹と下の枕木を固定する釘は抜けにくいようにスクリュー式になったものを使っているんです。
日経MJ掲載の竹炭の洗い水
今朝の日経MJに竹炭から生まれた自然派洗濯洗剤の竹炭の洗い水が掲載されました。肌の弱い方や、小さなお子様、お年寄りの方などのおられるご家庭では本当に評判がよくてお陰さまで少しづつ口コミで広がっている商品、何を隠そうボクも毎日着たシャツのエリ首にシューシューと使ってる愛用者の一人です。釜戸の灰で洗濯していた一昔前のおばあちゃんの知恵を現代に復活させた竹炭の洗い水、洗濯の水を汚さないことと、すすぎの水が少なくて済むので環境意識の高いかたにも是非おすすめしたいのです。昨年秋のテレビ放映でもかなりの反響をいただきましたが、今回の全国紙でご紹介いただいたことで更にはずみがつけばと思います。
すだれ
お寺の住職さんにご依頼されていた簾を見たお連れの方がご自分用にもといってご注文いただいた簾です。なんでも遠くブラジルまで持って行かれるとの事、はるばる地球の裏側まで旅していく簾です。
手縫いの、ちょいワル雪駄
竹皮に黒革がカッコイイちょいワル雪駄は、ひとつひとつ手縫いで仕上げられています。決して派手さはないのですが、ムラのない出来映えに、いつも確かな職人の技を感じます。
大根おろし
鬼おろしって誰でも知っている普通の言葉かと思っていましたが意外と知られていないようです。竹製の大根おろしの事で、まるで鬼の歯のようなギザギザがあることからこう呼ばれていますが、通常の大根おろしと違って粗めでシャキシャキした食感が楽しめるのです。使用時にはしっかり固定して気をつけて使わないと鋭い竹の歯でケガをしそうですので十分注意がひつようです。ゴマだれにでも、ポン酢にでもたっぷり入れるとお鍋はいくらでもいけそうです。
手作り機械
お達者クラブの竹炭は山の伐りだしから全部地元のお年寄りがコツコツやっています。太い孟宗竹を割るのも自分たち、今では便利な油圧式の機械もありますがここでは全て工夫した手作りの機械。2人一組になって急勾配にしつらえた木製の台に竹をセットして丸太を引っ張り一本、一本割っていきます。かなりの力仕事を手際よくこなす面々、本当にお疲れ様です、それにしてもお元気!
黄門様の杖
虎竹の古里、焼坂の山道でお遍路さんに出会うことがあります。みなさん、だいたい手には杖を持たれて一歩、一歩、足元のよくない未舗装の道路を登られています。ボクも歩いたことがあるので分かりますが長距離の場合は特に杖があると本当に助かります。水戸黄門様がもっている持ち手にコブがある亀甲竹によく似た布袋竹という竹を杖用に伐ってもらいました。
足が冷えて寝つけない
寒い日が続いていますが、足が冷えて、なかなか寝付けないと言う女性の方も多いようです。そういえば冬場はあたたかなお風呂に入ってポカポカ身体があたたかいうちにお布団に入るといいと聞いた事があります。足の冷えには肌にやさしい竹布のおやすみソックス、締め付けがなくて快適なのです。
テレビ取材
地元テレビ局の夕方のニュース番組で虎竹の山出し作業や製造風景、店舗の様子からイチオシ商品まで色々と取り上げていただける事になりました。早朝から夕方までかかった撮影では、自然がいっぱいの虎竹の里もかなり映っているのではないかと期待しています。放映は今月20日(水)午後6時16分からテレビ高知「イブニングKOCHI」の予定です、楽しみです!
一回ではもったいない
ようやく待望の竹炭の洗い水部分洗い用に詰め替えパックができました。自分も家で脱いだときにシャツのえり首や、ズボンのシミとりに手軽なんでプシュープシューってやっていますが、詰め替え用がほしかったのです。ボトルを一回で捨てるのはもったいないです。昨年はテレビ「ちちんぷいぷい」で放映もしていただきましたが、まだまだご存じない方がおおい自然派洗濯洗剤をこれからPRせねばと思います。
昭和のお母さん
山から切り出された虎竹は、こんな買い物かごにもなるのです。買い物といえばこんな竹かごにお財布いれて近所のお店まで...が当たり前だった昭和のお母さんには懐かしいカゴ。知らない世代の目には、きっと新鮮で新しく映っていると思うのです。
竹林見学
冷たい雨の中、大学生を招いての会社見学をしました。竹林、工場、店舗、作業場など回って、山から切り出された虎竹が加工されお客様に届けられる一連の流れは何となく見ていただけたかと思います。内職さんの作業場では、この道50年を超える職人さんの技など見てもらう事ができました。そんな事もふくめて全てはじめて目にする事ばかりだと思いますが若い方に一度は見ておいていただきたいと思うのです。
竹のロープ
竹山から伐採されて出されてくる虎竹を、トラックで、あっちの竹林から、こっちの竹林からと、選別場まで運んできます。竹はかたぎ易いように適当な束にくくられているのですが実は一昔前までは、竹を束ねるロープも竹でした。
竹を束ねるのが竹...?
そう言われてもイメージできないかも知れません。竹林で竹を伐採した後、あまり質のよくない竹などを長さに切って竹林で細く割って、その場で即席ロープにしてしまうのです。結び目は竹どうしをよじっていましたが以外に丈夫で太い束でもほどけたという記憶はありません。
今では写真のような黒いロープにとって替わりました、このロープも、くくっては解き、くくっては解きして10年まではいきませんが、かなり長く使っています。
直径50センチの竹ザルに
昔ながらの土窯で地元のお年寄りが楽しみながら焼いている竹炭があります。たっぷり5キロでびっくりのお買い得価格なんですが、その量がどれくらいあるか何となく分かりづらい...そんなお声をいただきました。そこで直径50センチ、深さ15センチの竹ザルにいれるとご覧のとおり。なるほど、これなら納得、お買い得。