「竹虎」の本出版 住民祝う
高知県須崎市で懇親会
著者の社長 感無量
【須崎】須崎市安和の竹材メーカー「竹虎 山岸竹材店」の山岸義浩社長(52)の著書「竹虎四代目への道」が出版されたことを受け、住民らが26日夜、地元の飲食店で出版記念懇親会を開いた。 竹虎は、安和地区にのみ生育する「虎斑竹(とらふだけ)」を使った製品を全国に販売している。著書は4月末に幻冬舎(東京都)から刊行された。 懇親会は、出版を祝うと同時に地域の結束を深めようと、地元の門田雅人さん(66)=高知大非常勤講師=らが呼び掛けた。住民や竹虎の従業員ら計45人が出席した。 和やかに歓談しながら、参加者は1人ずつあいさつ。「父も母も竹の仕事で(竹虎に)お世話になった」「地域も一生懸命応援したい」などと激励した。
山岸社長は「地域の皆さんに助けてもらって今日がある。(懇親会は)本当にうれしい。竹のように根を張って、手をつないで地域のともしびを守っていきたい」と感無量の様子だった。(山本 仁)
(新聞「高知新聞 2015年6月29日」より転載)